石川県加賀市の市議が、今年5月市内の飲食店に対し、ネットで「ゴキブリ入り」などと誹謗中傷し、その店は8月閉店した。
その市議は、名誉棄損で罰金30万の略式命令を受け、さらに市議会からも辞職勧告を受けていたにも関わらず、市議を続ける、と言っていたらしいが…
ネットに、飲食店の誹謗中傷を投稿(もちろん匿名で)したのは石川県加賀市の「乾浩人」市議、47歳。
中傷投稿の内容
この件に関したいくつかのニュース記事をまとめると…
乾氏は5月、ネットの掲示板に、市内の特定の飲食店の名前を挙げ、
「ゴキブリ入りの料理を出している」
「味が不味い」
「賞味期限切れを提供」
など、5月から約10件の投稿をしたという。(27件投稿という記事もあった)
その後、その飲食店は8月に閉店したらしい。
名誉棄損で罰金
その店の経営者は、その後大聖寺署に相談。捜査後、名誉毀損(きそん)容疑で県警が乾氏を「書類送検」した。11月、小松簡易裁判所が、6件の書き込みについて「名誉棄損」で罰金30万円の略式命令を出した。
乾氏は、納付の意志を示していた、というが、払ったかどうかは、どこにも書いていない…。
加賀市議会は「本人から報告がなかったのは大変情けない。」とコメントを発表。さらに今月、乾氏に対し議員辞職勧告を決議した。
が、乾氏本人は「今後、職を全うさせていただきたい(2021年10月まで)」と言っていたらしい。
書き込んだ理由は「私的(女性)なトラブル」?
記者会見では「いろんな情報を聞いた中でそのことを相手の方に確認せずに軽はずみに書き込んだ。」と話している。一方で、自ら「女性トラブル」と言っていたそうだ。その飲食店店主の交際している女性に言い寄っていた、と言う話もある。
ちなみに…
乾氏は、既婚者で、子供もいるそうだ。
辞職願を出す
12月19日夜、議長宛てに辞職願を提出、受理されたという。
加賀市議会議長によれば「市民の皆様、議会に対して、本当にご迷惑をおかけして申し訳ない」と電話があったとのこと。
市議会では、勧告後、乾氏の本会議や委員会への出席を拒否するとし、ボイコットも考えていたらしい。それらの事が辞職の要因となった、と言う話もある。
奥さんも子供もいて、人の交際相手に言い寄って、しかもその相手の経営する店の悪口を匿名で書きこんでいたとしたら、卑怯極まりない最低な男だな…
ちなみに…罰金って、被害者にはいかないはず。慰謝料は請求しないのか?という事の方が気になるのだが…。