政府内で新たな税「日本出国時税(?)」を導入する案が検討されているらしい。
観光分野で必要な財源を確保するため、出国する日本人や外国人を対象とし、チケット代にその税を加算(上乗せ)する、という案らしい。
政府内で新たに新たな税「日本出国時税(?)」を導入する案が検討されている…
これは、フジTV 「みんなのTV」で、取り上げたニュースだった。
気になったのでまとめてみた。
チケット代の他にかかる費用を改めて見ると…
例えば、現在、成田空港からヨーロッパへ行く場合、チケット代の他に…
・成田空港の旅客サービス施設使用料 2,090円
・旅客保安サービス料 520円
・燃油サーチャージ 往復14,000円
が、かかる。
新しい税「日本を出国する時にかかる税金」が決まれば、上に挙げた料金の他に「日本出国税」が追加されることになる。
外国ではどうか?
現在、既に出国する人に税金を導入している国もあるらしい。
・「民間航空税」フランス 約1,000円
・「航空輸送税」ドイツ 約5,400円
・「航空旅客税」イギリス エコノミーで約11,000円
※何れも到着地が日本の場合
だが、日本の場合「チケット代に上乗せする」ということになれば、航空業界の反発が予想される、そうだ。
その税金は何に使われるのか
この税を徴収する目的は「観光分野で必要な財源を確保するため」らしい。
具体的な使い途としては、
・看板の多言語化
・PRの強化
・観光案内所の拡充
・訪日外国人を増やす
・成長、地方創生に繋げる
というこ。
ただ、こうなると、外国観光客は恩恵を受けて出国するだろうから何となく分かるが、日本を出国する人は、恩恵は受けない…
果たしてこれは、理解されるのか?疑問だ…という。(私も大いに疑問だ)
このことに関して、客の反応(インタビュー)は…
「せっかく安いプランを選んだのに、税で取られるともったいない。」
「値段にもよるが頻繁に行くのであまり高いとどうかな、と思う」
という一方で
「英語の看板が出ていると住みやすくなるから、みんなのために必要」という人もいた。
さらに、番組のコメンテーターの意見として…
・航空料金に上乗せされるので知らず知らずのうちに取られる感じがする
・頻繁に海外に行くビジネスマンはかなり負担になる
・日本で楽しんでもらった後に税金がかかってくる
・本当にしっかりと税金が利用されるかどうか分からないところがある
ちょっと考え直して欲しい、ということだった。
ちなみに、まだ金額は決まっていないそうだ。
言わせてもらえば…
「観光分野で必要な財源」をなぜ出国する日本人が負担しなければならないのだ?
始めに徴収ありき、はいつものことだが…
政府は、税金を徴収することを先に考えているような気がするが、どうかと思う。
「誰から」という部分がかなり曖昧で「どのくらい徴収して、どこにいくら必要か」も決まっていないのに税金は取る、という事を先に決める!おかしくないか?
この税金は全国で使われるのか?
看板は、空港の近くだけか?都内だけか?
観光客の行く所、全部か?
どこのPRするんだ?東京か?全国か?
この税が決まれば、2020年のオリンピックで大いに増税が期待できるだろうから、それまでには決めたいところなんだろうが…。
相変わらず曖昧で、コメンテーターの話ではないが「本当にしっかりと税金が利用されるかどうか分からない」税金になるようなら、やめて欲しい。