もともと猫や犬などのペットが持っていると言われている
「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」。
厚生省によると一昨年60代の女性が、この感染症で亡くなっていたことが分かったという。
コリネバクテリウム・ウルセランス感染症
屋外にいた猫からの感染か…。
感染源は猫?
亡くなっていたのは福岡に住む60代の女性。
この女性は屋外に住む猫3匹に餌を与えていたことから、猫から感染した疑いがあるという。
一昨年5月呼吸困難で緊急搬送されたが、3日後に死亡した。
コリネバクテリウム・ウルセランス感染症とは
(ジフテリア菌と同様に)コリネバクテリウム属に分類される「コリネバクテリウム・ウルセランス」という細菌によって引き起こされ、ジフテリアによく似た症状を示す感染症。
・本来は、牛、猫、犬など、動物が持っている菌。
・咽喉頭、肺、皮膚、乳腺などに、様々な症状が出る
・動物間で感染が拡大する
・症状が出てない動物もいる
ペットが感染した可能性がある症状
・犬や猫がくしゃみ、鼻水など、風邪に似た症状がある
・皮膚炎、粘膜潰瘍などがある
ペットにこういう症状を見つけたら早めに、獣医師の診察を受けること。
(ほおっておいたら、ペットも死ぬこともある。人間に感染するリスクも高い!)
人間が感染した場合の症状
・呼吸器感染の場合には、初期に風邪に似た症状が出る。
・呼吸器以外(頸部リンパ節腫脹や皮膚病変)の感染例もある。
・悪化すると死亡することもある。
コリネバクテリウム・ウルセランス感染症からの予防方法
〇ウルセランス菌に感染した動物と接する場合は注意する。
〇濃厚な接触は避ける…(濃厚な接触って何だろう?)
なので…
・ペットの様子に気を付ける(風邪、鼻水など)
・触ったあとは、手洗い
・引っかかれたところから、菌が入ることもあるので注意。
一応、人間から人間には感染しないそうだ。
日本におけるコリネバクテリウム・ウルセランス感染症の発生状況
2001年~2017年(11月)まで、25例の感染が確認されているそうだ。厚生省のHPには、感染者の症状やペットの様子なども記録された表がある。
それを見る限り、人間の症状に多いのが「呼吸困難」と「膿瘍」だ。
風邪の疑いはもとより、皮膚に「膿瘍」ができるらしい(腋下膿瘍、右肘膿瘍、頸部リンパ節膿瘍…など)。
さらに感染者は「多頭飼育」が意外と多い。
ペットが「皮膚炎」というのもあった。
まとめ
そういえば、私も小さい頃、猫の抱きすぎで、皮膚炎を起こした一人。コリネバクテリウム・ウルセランス感染症かどうかは定かでないが、その時飼っていた猫は捨てられた悲しい記憶がある。
なので、ペットの皮膚炎を見つけたら要注意だ。