番外編 5大ウィスキーとスコッチ
BARレモン・ハート SEASON2
第5回に出てきた「スコッチ」。
ちょっと難しい、というか、奥が深い、というか基本、というか…少し整理する意味でも「番外編」として紹介したいと思う。
ここで復習の意味も込めて、ウィスキーのウンチクを少々。
今回、登場するウィスキーは「グレンリベット12年」と「ロイヤルハウスホールド」「ウシュクベ・ストーン・フラゴン」、それぞれ、モルトウィスキーとブレンデッドウィスキーの代表格だ。
ところで世界のウィスキーには、産地別に俗に「5大ウィスキー」と呼ばれる物がある。
5大ウィスキー
○スコットランド
呼び方:スコッチ・ウィスキー
中でもモルトウィスキーの蒸留所は100を超え、大きく6つの地域に分けられる
→ハイランド、ローランド、スペイサイド、アイラ、キャンベルタウン、アイランズ
○アイルランド
呼び方:アイリッシュ・ウィスキー
○アメリカ合衆国
呼び方:アメリカン・ウィスキー
(バーボン、コーン、ライ)
○カナダ
呼び方:カナディアン・ウィスキー
○日本
呼び方:ジャパニーズ・ウィスキー
中でも日本のウィスキーは、このように世界5大ウィスキーに数えられるほど品質の優れたものだ。
近年では、世界的ウィスキーコンペティションで、数々のジャパニーズウィスキーが世界一の栄冠に輝いている。
アイラ、バーボン、アイリッシュ…
お酒(ウィスキー)をあまり知らない人でも「聞いたことがある」と思うだろう。
今回は「スコッチ」
スコットランドのウィスキー3本が、酒役だ。
「グレンリベット12年」(モルト)
作中のグレンリベット12年はスペイサイド産のモルトウィスキー。
口当たりは非常にスムースでトロピカルフルーツや夏の草原を思わせる、エレガントな香りを放つ。
そして、フィニッシュは柔らかく、滑らかな余韻が残る。
スコッチ小僧のトシちゃんには、入門編として最適のスコッチと言える。
「ロイヤル・ハウスホールド」(ブレンデット)
ひろしくんがオーダーした「ロイヤル・ハウスホールド」はヴィクトリア女王の息子エドワード7世の為に
ブレンドされたウィスキー。
以降、英国王室御用達となり、バッキンガム宮殿と蒸留所のあるハリス島でしか飲めなかった。
1921年、後の昭和天皇が英国をご訪問された際に英国王室からプレゼントされたことが縁で、日本だけが特別に販売を許可されるようになった。
つまり、世界でこの3箇所(ハリス島、バッキンガム宮殿、日本)でしか飲めないウィスキーということになる。
ちなみに、ロイヤルハウスホールドには定冠詞の「THE」が付く「ザ・ロイヤルハウスホールド」と普通の「ロイヤルハウスホールド」がある。
当初、英国王室御用達だったが1990年台初頭に王室御用達から外れたため、「THE」がつかなくなった。
THEの付くロイヤルハウスホールドは「超」が付く程の貴重品なので、見かけた際には是非ご賞味を。
「ウシュクベ・ストーンフラゴン」(ブレンデット)
バトルの最終問題としてマスターが出したウィスキー。
「ウシュクベ」は、ゲール語で「生命の水」という意味。
「ウィスキー」という言葉の語源と言われる。
その、超有名ブレンデッド・ウイスキーウシュクベが27年以上熟成させたモルト原酒を中心にブレンドした、陶器ボトル入りの最高級品 。
・スコッチ…スコットランドで作れらたウィスキー
・モルト…大麦(だけで)作られたお酒
・ブレンデット…モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドして作られたお酒
この3つの言葉は、最低でも覚えておくと、いいことあるかも!