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BAR レモン・ハート第4回「停電の夜に」レビュー

BARレモンハート 

「停電の夜に」レビュー

原作タイトルは「熱帯夜の客」。
基本のプロットは原作と同じ。

しかしながら、今回は温水洋一さんの為の物語のような印象がある。

「停電の夜に…」のあらすじとポイント

主役は、温水洋一さん演じる「ユーレイの友部正夫」。

ある激しい雷雨の夜(原作では「蒸し暑い夜」)…

雷のせいで停電のレモンハート。
ローソクの灯りがゆれる。

カウンターでメガネさんとマスターは「去年のあの夜のこと」(原作では6年前)を思い出していた。いや、思い出したことを後悔していた、という出だしなのだが…

筆者(私)はカウンターに立っているローソクに注目した。

よくある円柱型のローソクではなく、上に行くにしたがって逆末広がりのように太くなっている。

あのフォルムは紛れも無く「百匁蝋燭(ひゃくもんめろうそく)」。
あまり見ないが、なかなか遊び心のある小道具だなと思った。

ちなみに…
1本で重さが百匁(375g)もある大きなローソクなのでこの名がついたとか。

ところで、そこへ「ユーレイ」が登場するんですが…
温水さん、いい味出してましたね。

ユーレイなのに…
何故か笑ってしまいました。

「バーボン」と「コーンウィスキー違い

コーンウィスキー好きのユーレイは、「プラットバレー・ストーンジャグ」をオーダーする。

マスターのウンチクによると…

コーンの含有量の違い

原料グレインとしてのコーンの含有量が
・51%以上80%未満のもの
をバーボンウィスキー
・80%以上のものをコーンウィスキー
と呼びます。

が、実はコーンの配合割合だけでなく、もう一つ大きな違いがあります。
それが「樽熟成」です。

樽熟成の違い

・バーボンウィスキー「内側を焦がした新樽」で熟成させなければなりません。
それに対して
・コーンウィスキーには樽熟成の義務はありません。

もし熟成させるとしても、焦がした樽での貯蔵をしてはならないと決められています。

味の違い

一般に
・バーボンには「マッタリしたコクや独特の癖がある」
・コーンウィスキーは「サラッとした甘み」があり「マイルドで非常に飲みやすい」
という特徴があります。


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この熟成方法の違いによるところが大きいと言えるでしょう。

そんなところが、ヘビーな酒が好みのメガネさんに言わせると「メジャーなバーボンに比べると、マイナーな安酒の印象」となるのでしょうか?

作中の
「プラットバレー・ストーンジャグ」は熟成の義務はないのですが、オーク樽で3年熟成させ、まろやかなコクのある味わいに仕上げた逸品です。

また、「プラットバレー」とは蒸溜所のあるウエンストンのプラット渓谷(バレー)にちなんでいます。

メガネさん、こんな怖がりだったかな?

作中では「売れない小説家」の設定の友部正夫。

皮肉にも亡くなってから彼の小説が売れ、その印税でユーレイの友部さんが「去年のツケ」も一緒に払った…

というのは、中村梅雀さんのアドリブかなと思ったのは私だけでしょうか?

それにしても、全編通してメガネさんの怖がり方が大袈裟すぎ。
本来は、もっとクールなはず…

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