BARレモンハート SEASON2も、残す所あと2回。
また一つ楽しみが無くなってしまうと思うと、すこし寂しい。
SEASON1では1クール6回13話のシリーズだったが、SEASON2は2クール26回26話。
この回数をみただけで人気の程が伺える。
1クールが当たり前の昨今のドラマ事情にあって、2クールに渡って楽しませてくれたレモンハート。
是非SEASON3を期待したい。
「忘れっぽい男」のレビュー
今回は、「忘れっぽい男」がテーマ。
冒頭、松ちゃんがレモンハートに入ろうとすると、入り口で女の人に声をかけられる。
女性は松ちゃんを知っているようだが、松ちゃんは思い出せない。
しかし松ちゃんは適当に話を合わせ、その場を切り抜ける。
原作には無いシーンだが、これも「忘れっぽい男」への伏線になっている。
「忘れっぽい男」のあらすじ
あらすじを簡単に説明すると…
忘れっぽい男は、奥さんの誕生日さえも忘れてしまうという失態をおかす。
そこで、奥さんへのお詫びのための酒選びをマスターにお願いして、船戸さんは後日奥さんをレモンハートに連れてくる。
そこでマスターが出したのが「アムール・ド・ドゥーツ」というシャンパンだった。
そのキャップシールにはなんとダイヤ(?)が埋め込まれていて、そのままひもを通せば素敵なペンダントに早変わり…
マスターのベストチョイスで、もちろん船戸さんの失敗は帳消し?になったわけだ。
メガネさん登場
原作にはメガネさんは登場しないが、ドラマでは結構スパイス的な役割で登場している。
忘れっぽい男、船戸修一に対して「忘れっぽいというのも、才能のひとつだぜ」と慰めたり、「許すは良し、忘れるは尚良し」というイギリスの詩人、ロバート・ブラウニングの言葉を引用して「忘れっぽいのは悪いことばかりではない」と諭したりと、ちょっとインテリジェンスなウンチクを披露する。
格好いいぞ、メガネさん!
でも後半で、船戸さんの奥さんが「お騒がせしたお詫びにこのシャンパンでみなさんと乾杯させていただけませんか?」と提案した時「まさか!アムール・ド・ドゥーツが飲めるとはなぁ!!」と震える声で言ったメガネさんはいただけなかったな…。
疑問???
ところで、ひとつ大きな疑問が。
ドラマのなかでアムール・ド・ドゥーツのミュズレに描かれた天使が持っているダイヤ。
船戸は「イミテーション」と言っていたが原作のコミックでマスターは「本物のダイヤ」と言っている。
ネットで調べてみても「本物のダイヤ」「ダイヤにみたてたガラス」と両方の説明が出てくる。
どちらが正しいのだろう?(ちなみにAmazonにはガラスとあった)
どなたか分かる方がいらっしゃればご教授頂ければ幸いだ。
第26回の酒予想
次回のタイトル「望郷のワイン」
第14巻PART174
原作のあらすじ
レモンハートにふらりと現れた谷川三郎は、
小さなデザイン事務所で働くサラリーマン。
山奥の小さな山村で小学校の先生をしていたが、
ある日、絵が好きだった谷川が何度か応募していたデザイン展に
初めて入選したという知らせが届く。
それを機に妻と東京に出る決心をして上京したのが2年前。
しかし、大志を抱いて上京したはずが、思うように仕事が入らず
新聞のチラシなどを作って糊口をしのいでいた。
そして田舎にいる時は健康だけがとりえだったような元気な妻が
上京して1年を過ぎた頃から病気がちになり
それがますます酷くなってきているという。
その原因についてふと思い当たったマスターが谷川にあるワインを
勧める。
そのワインに秘められた謎とは・・・。
酒役予想
・トカイ・アスー・エッセンシア
ハンガリーのトカイ地区でフルミント種の貴腐ブドウから作られる貴腐ワイン。
1リットル当たりに含まれる糖分の量によって3~6プットニョシュ(等級)に分類されるが
当たり年には6プットニョシュ以上の糖分を含む貴腐ワインが出来ることがあり、
これを6プットニョシュ超級として「アスー・エッセンシア」と称する。
ちなみに「トカイ・エッセンシア」と混合されがちだが、全くの別物。
世界三大貴腐ワインとして、
フランスのシャトー・ディケム、ドイツのトロッケンベーレン・アウスレーゼ
と並び称されるのはトカイ・エッセンシア。
100%貴腐ぶどうのみで作られるのは、世界中でトカイ・エッセンシアのみ。
「アスー」とついた時点で「遅摘みぶどう+貴腐ぶどう」という意味になる。
https://www.takumi-inv.com/bar-lemon-heart-season2-edition26