「老猫の仕事」のレビュー
今回の主役はなんといってもネコの「タウザー」にきまり!
それにしても、マスターとメガネさんが、あんなにネコ好きとは知らなかった!
冒頭のシーンで、タウザーの為、店を貸切りにしたマスター、それとは知らずにやって来たメガネさん。
場面変わって、ネコにメロメロのマスターとメガネさん。
「ンフフフ~、癒されるな~」というメガネさんのセリフが、チョットきもい!
チョット変わったレモンハート
今までのレモンハートのパターンだと、原作に脚色はしても、プロットや登場人物の名前は変えなかったが、今回は人物の名前まで変えていた。
平山あや演じる娘(原作は男で林一郎)が小栗芙美、田山涼成演じるその父親が林ではなく駒崎貢、という具合だ。
何故変えたのかは謎…。
タウザー
さてタウザーというネコ、スコットランドのハイランド地方、グレンタレット蒸留所に実在したネコだ。
当時、多くのウィスキー蒸溜所は原料となる大麦をネズミから守る為、ネコを飼っていた。
そのネコを、ウィスキーキャットとかディスティラリーキャット、ディスティラリーマウザーと呼んでいた。
タウザーは24年間の生涯で、28,899匹のネズミを捕らえたネコとしてギネスブックにも載っている。
この数は、タウザー自身による自己申告である。
タウザーは捕らえたネズミを蒸留所のスタッフに見せにくるという習性があった。
その数をスタッフが数えていたということのようだ。
また、タウザーの誕生日は4月21日であり、イギリス女王、エリザベス2世と同じであった。
1986年、タウザー23歳の誕生日に蒸溜所のスタッフが、エリザベス女王の下へタウザー名義でバースディカードを送り、それを受けた女王は「(人間の年齢に換算して)161歳の誕生日おめでとう」と記された返事を返したという。
タウザーの死後、グレンタレット蒸溜所にはタウザーの銅像が建立され、その偉業が讃えられているという。
原作ではタウザーの漫画が載っており、またドラマでは実物の写真が映し出されていたが、出演していたネコは、実物にとてもよく似ていた。
マスターではないが「可愛いネコちゃん」だった。
ドラマの最後に、警備員の制服姿でタウザーを抱いたお父さんの写真を松ちゃんが持ってくる。
よく見るとタウザーの頭にチョコンとガードマンの帽子が乗っている。
会社のホームページで紹介されるほどの人気者になっていると聞いて「ウィスキーキャットならぬ
ガードマンキャットか…」とメガネさんが呟く。
良かったね、タウザー!。
次回のレモンハート
原作:「白と黒」第16巻PART201
松ちゃんが、近くであった出版社のパーティの帰り、仕事仲間の“ブラック黒田”を連れてレモンハートにやってくる。
しかし毒舌男の黒田は、文壇でも屈指の鼻つまみもの。
今夜も、パーティで揉め事を起こしたらしい。
そこに、揉め事の相手だった“ホワイト白井”がやってくる。
白と黒のバトルの第2幕がレモンハートで始まる。
さぁ、マスターの酒裁きは・・・
酒役…
黒い酒「ロッホデュー」は、見つかりませんでしたが、白の酒「マノックモア12年」がありました。
原作では、マスターが白と黒の二人の中をとりもつために取り出したのが、白黒二つの酒です。
結局、二人は、仲良くなりました。
その理由とは?
…「古谷ワールド」ならではの酒のうんちくが披露されます。
ドラマではどうなるのか楽しみですね。