「缶コーヒーは悪魔の飲み物」というタイトルが気になり、その記事を読んでみたらちょっと怖くなった、という話をしよう。
「甘さ控えめ」でも角砂糖16個相当とは?
時々コンビニや自販機で買ってなにげに飲んでいる缶コーヒー。
もちろん、この中に角砂糖何個分入っているかなんて考えたことは、ない。
先日、ダイヤモンド・オンラインで「『缶コーヒーは悪魔の飲み物』と医者が言う理由」という記事を見つけた。
この記事によれば「ボス ホームエスプレッソ ラテミックス 甘さ控えめ」という商品(容量490ml)の場合、1本に65・1グラムの糖質(≒炭水化物)が入っているという。
これは角砂糖約16個分だそうだ、マジか!
(この場合、角砂糖1個の炭水化物は約4グラムとして計算しているようだ)
※砂糖の場合、そのまま炭水化物(例えば砂糖大さじ1は9g、炭水化物は8.93g)の量になる。角砂糖1個もスティックシュガー1袋もほぼ4gだ。
実は、希釈用のコーヒーだった!…ちょっと安心
ん?待てよ?
この商品「ボス ホームエスプレッソ ラテミックス 甘さ控えめ」…これ、希釈用のコーヒーではないか?
確かに成分表の炭水化物の量は13.3g/100ml。4.9倍で、65.17gとなる。
が、パッケージには「4倍濃縮タイプ」と書いてある。(これとは違うのかな?)
Amazonの商品説明には「1本でコップ約10杯分」「4倍濃縮にすることで牛乳に負けないコーヒーの濃さを実現」とあった。
このコーヒーをそのまま飲むなら、確かに危険(甘すぎ)だろうが、単純に10杯分と考えれば、1杯分角砂糖1.6個分ではないか。
もちろん、牛乳を入れて作れば、牛乳の炭水化物量も考慮しなければならないが…なんだ、びっくりした。
もちろん、記事が言いたいのは「『甘さ控えめ』と書いていても、油断しないほうがいい」ということだ。あまりの美味しさに2杯、3杯と飲んでしまえば、言わずもがな、ということだろう。
缶コーヒーには「角砂糖3個とちょっと」が入っている?
この記事で紹介している「人気の缶コーヒー飲料の糖質量」を見ると、普通の缶コーヒー(185g…今ってグラム表記なんだ、へぇ~)の場合、何れも角砂糖3個とちょっと、というところだ。
喫茶店などでコーヒーを飲む時は、角砂糖3個も入れたらかなり甘くなってしまうだろう。
だが、角砂糖が3個以上入っている缶コーヒーはさほど甘さを感じない。(特に冷えているコーヒーは熱いコーヒーに比べて甘さを感じないものらしい)だからごくごく飲んでしまうのかもしれない。
ここで気をつけたいのは、人気の缶コーヒー飲料の「ワンダモーニングショット」「ボスレインボーマウンテン」「ボスカフェオレ」など、何れも牛乳が入っている缶コーヒー、という点。
牛乳は100gで炭水化物4.8 gあるらしい。
微量とは言え、これも数字を上げている要因だろう。
牛乳1パックの場合、角砂糖12個分、しかも甘くない、これはこれでヤバイ?
ちなみにブラックコーヒー、例えば、UCCブラックの場合185gで炭水化物0.925g、1g以下だ。
缶コーヒーや清涼飲料水が血糖値を上げる
血糖値が糖尿病に限らず健康状態のすべてを決める、と言っても過言ではない…ということも、この記事には書いてある。
健康な人間の体内には約4.5リットルの血液があり、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)は空腹時90mg/dl。つまり4グラム前後のブドウ糖が存在し、それだけあれば十分な数値なのだそうだ。
血糖値が高い状態が肥満を作る
・肥満があらゆる病気の引き金になる
・怖い病気は、みな肥満と関係している血糖値が高いと
・免疫力が落ちる
・「AGE]という悪玉物質ができ老化が進む
・血管・内蔵・皮膚がぼろぼろになる血糖値が安定しないと
・イライラ、眠気倦怠感・吐き気・頭痛などの不快な症状を招く※ダイヤモンド・オンライン「『缶コーヒーは悪魔の飲み物』と医者が言う理由」 参照
缶コーヒーがどうしても飲みたくなる「糖質中毒」
ダイエットを気にしていればある程度わかると思うが、炭水化物は体に入ると糖質になる。
炭水化物と言えば、ご飯やパンと思っている人も多いだろう。
が、缶コーヒーや清涼飲料水にも(見ればわかるが)「炭水化物」が入っている。
固形物(御飯やパン)は消化する時間がかかるので血糖値は緩やかに上がる。
が、飲料物は液体なので血糖値は一気に上がる。(そう言えば、糖尿病で入院している時、低血糖になったら、すぐジュースを飲め!と先生に言われた記憶がある)記事ではこれを「血糖値スパイク」と書いていた。
なるほど、理論的にはそういうことになるだろう。
血糖値が上がると「ハイ」な気分になる?
空腹時にご飯を食べると、落ち着くという経験は誰もが感じていることだろう。
缶コーヒーを飲むと落ち着いたり、気持ちよくなったり、「ハイになる」こともある。
これはド―パミンなどの脳内物質が分泌されるから、らしい。
血糖値スパイク(急激に上がる)になると血糖値を抑えるためにインスリンが大量に出る。
その結果、血糖値が一気に下る。
するとイライラしたり眠気に襲われたりする。
落ち着くためにまた、コーヒーを飲みたくなることもある。
これを繰り返す人は「糖質中毒」になる可能性があるようだ。
記事の最後の方で、メーカーが「糖質中毒患者を増やすことで利益を得ている」と書いていた。
少々キツい言葉だが、要は飲む方の人間が、血糖値の正しい知識を持ち、今飲んでいる飲み物は角砂糖何個分か、を知ることが重要だろう。
もちろん炭水化物は、身体に必要な栄養分ということも忘れてはいけない。
その上で、炭水化物をとりすぎたなと感じたら、運動したり、食事の時の炭水化物を抑えるなどコントロールすればいいのだ。
1.5L買いする清涼飲料水や炭酸飲料の場合はゾッとする
個人的な話をすれば、私は糖尿病が発覚するまで(何年も前から)「午後の紅茶」のレモンティの1.5Lのペットボトルを欠かさず購入し、毎日飲んでいた。
「午後の紅茶」のレモンティは100ml中、炭水化物は7g、入っている。
1.5Lのボトルには単純に105gの炭水化物が入っていたことになる。
角砂糖は…26個だ。(今考えるとゾッとする)
あの頃はろくに運動もせず家でゴロゴロしながら、これを約2~3日で、飲み干していた…糖尿病になるわけだ。
ちなみに、コカ・コーラは100ml中炭水化物は11.3g。1.5Lで169g、角砂糖42個…マジか!
ベストセラー本「医者が教える食事術 最強の教科書」とは
楽天には「電子書籍版」もある。
医者が教える食事術 最強の教科書20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68【電子書籍】[ 牧田善二 ] by 楽天
まとめ
私はYahooニュースからの流れで、この記事を見つけたのだが、もともと、ベストセラー本「医者が教える食事術 最強の教科書――20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68」の内容の一部らしい。
オビには「ちまたの健康法はウソだらけ!」と書いている。
この記事もそうだが、他にもたくさん、ためになりそうなことが書いてありそうだ…とりあえず、立ち読み候補だな!