今年の4月23日に「大人のクレイジープラモデル」なるものが発売された。
一体何の事かと思ったら、単なる「寿司1貫」のプラモデルだった。
しかし、「クレイジー」と銘打つには理由があった。
大人のクレイジープラモデル
1貫、1,430円のマグロ。
さぞや美味いだろう、と思いきや、実はプラモデル。
例えば、マグロのトロの握りずしを忠実に再現、ネタと「364粒のシャリ(米)」を一粒一粒接着剤でくっつけてゆくというのだ。
製作時間は約1時間。
なるほど!確かに「クレイジー」だ。
そして、子供にはこの面白さは決して分からないだろう。
まさに「大人のクレイジープラモデル」だ。
寿司プラモ
気になる商品名は、その名も「寿司プラモ」。
中身は「ネタ(マグロかサーモン)」と「シャリ」のみ。
価格はマグロ・サーモンとも、1貫1,430円(税込み)。
銀座の高級鮨店並みの値段だ。
注目すべきはシャリで、本物のお米を忠実に再現したものが364粒入っている。
何故364粒なのかというと、担当者が10店舗ほどの寿司を購入し粒を数え、その平均で364粒にしたというこだわりよう。
そして、その米粒を1個1個接着剤でくっつけていくという手間のかかる制作方法が受けているようだ。
また、シャリの量は個人の好みで変えられるので、好みでシャリ多目・少な目の、オリジナルの寿司が作れるのも面白い。
中にはシャリに着色して、「赤酢のシャリ」で寿司を握る?強者もいるそうだ。
勿論、ネタに着色して、赤身、中トロ、大トロ、など自分好みのネタにすることも可能だ。
入っているパーツは同じだが、工夫次第でそれこそ「お好み寿司」が作れる所と、シャリを一粒一粒接着してゆく手間のかかる制作過程が「大人のクレイジープラモデル」と呼ばれる所以なのだろう。
今後、ネタがマグロとサーモン以外にも増え、「1人前の寿司」が「クレイジープラモデル」で作れるようになる日が来るのが楽しみだ。
秋東精工
このクレイジープラモデルを作っているのは、東京都江戸川区船堀にある「秋東精工」というプラモメーカーだ。
→https://www.shuto.jp
このサイトでは、このプラモデルが出来上がった経緯や部品写真など社長の柴田さんがわかりやすく説明している。
実は「餃子プラモ」もあった
秋東精工では「寿司プラモ」に先駆けて、昨年「餃子プラモ」なるものも販売している。
もともとは映画用の小道具として開発されたものだが、好評の為一般向けに発売されたものだ。
こちらは「焼き餃子」。
「ゆで餃子(スケルトン)」もあり、更に「半人前(3個)1,078円税込み」と「1人前(5個)1,430円税込み」があるというこだわりよう。
東名高速SAの餃子を理想形とし、それを再現したとの事。
何れもアマゾンで手に入るので、気になる方はこちらも要チェック!
まとめ
この「プラモデル」というキーワードに「大人」が付いて、しかも「クレイジー」。
社長はこの商品に「…貴方にこれが握れるか!?」と挑発的なタイトルを付けている。
実際作った人は「かなり面倒くさい」そうだ。
実をいうと、このプラモデルを知ったのはとあるユーチューバーが作っていたのを見つけたから。
酒の飲みっぷりがいい女性で「世界一のゆっけ」という動画、知っている人もいるだろう。
彼女が、このプラモを作っていたのである。
「握った後のビールは最高に違いない」と彼女は出来上がった寿司を見ながらビールを飲む…その後の一言は「クーーー!!(美味しーい!)寿司食べた〜い!」だった。