JRAの新CM「#コーディネート?」では土屋、高畑、設楽が騎手の服や帽子の色について話している。
色の合わせが変じゃない?という女性に二人に、設楽が肯定論を語る。「帽子の色に意味があるのではないか?」という高畑に設楽は「ファッションに意味とか求めちゃ駄目でしょ」と否定してしまう、という話だ。
騎手のコーディネート 帽子の色の話
確かに、競馬で馬に騎乗する騎手の服と帽子。普通に見れば、女子は気になる。
客観的に「色味が合わない組み合わせ」が目に付いた時の正直な感想が最初に出した会話という事だ。
騎手の帽子の色は「枠の色」
例えば動画では「黄色の帽子」に水色地に黄色の星は合うが、青い帽子に黄色地オレンジの線はどうだろう?という感じだ。
そこで「同系色でまとめたい人もいれば、差し色入れたい人もいるじゃん」と知ったかぶりをしてしまう設楽は、ここでは痛いキャラだ。
残念ながら騎手帽子の色は「枠の色」なので、ファッションセンスできめているわけではない。
競馬と色の話
競馬で、色はかなり重要な意味を持つ。
CMの最後に出るように、帽子の色は「枠」の色で決まっている。
1枠…白
2枠…黒
3枠…赤
4枠…青
5枠…黄
6枠…緑
7枠…オレンジ
8枠…ピンク
だ。
例えば今日のスプリンターステークスの場合、18頭が走るレースでは、各枠に2頭ずつ入っている。1枠は馬番1番と2番が、2枠には馬番3番と4番、という具合だ
が、例えば、阪神の2レースは9頭なので、1枠から7枠まで1頭ずつ、8枠だけ2頭、というパターンもある。
この様に、帽子の色で、何枠の馬がどの位置にいるかひと目でわかるようになっている。
騎手の服は馬主で決まる
一般的に騎手が着る服は「勝負服」と呼ばれる。
実は、中央競馬では、この勝負服の色は馬主ごとに決められているのだ。
なので、同じレース内で同じ馬主がいれば、同じ服を着ている、ということになる。
この勝負服は、馬主が馬主登録と一緒に行う。
色は13色の中から、胴のデザインも決められた中から、などなど条件が色々ある。
ちなみに今日の「スプリンターズステークス」の1番人気、レッドファルクス。この馬の馬主は(株)東京ホースレーシングだ。
ここの服は赤、白星散、袖白一本輪。今日のレースでは、4枠なので青い帽子だ。
騎手のデムーロは今日、赤地の星マークで青い帽子を被ってレッドファルクスに乗ることになる。
とまぁ、競馬は、いろいろ奥が深くて、面白い。
CMは、菊花賞のヒントになるか?
今日のスプリングステークスのレースが終われば、この菊花賞(10月22日)のCM「#コーディネート?」篇が今後流れることだろう。
前にも書いたことがあるが、都市伝説並みに、JRAのCMにはサインがあるのでは?とささやかれる。レースの日が近づくとCMの中にヒントが出ている、という噂が出て来るのは必至だ。
そこで、よく取り上げられるのが「色」なのだ。
まだ出馬表が出ていないので、何とも言えないが、ピンクの帽子や青の帽子が映っている。
あるいは彼らの服や言葉からもヒントの鍵となったりもする…ま、考え過ぎだろうけど。