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オフィスにコンビニがやって来る? ファミマの自販機コンビニが増殖中!

社会

1962年に岐阜県で鉄道弘済会による日本初のコンビニが開店(諸説あり)して以来、右肩上がりで出店数を伸ばしてきたコンビニ業界。
しかしここにきて、そのスピードが減速しているという。
そんな中、急成長しているコンビニがあるらしい。
その名も「自販機コンビニ」。

自販機コンビニとは?

現代の暮らしの中で切っても切れないものが二つある。
スマートフォン(スマホ)とコンビニエンスストア(コンビニ)だ。

スマホはアップグレードされた新商品が続々登場するが、コンビニの方はそうはいかない。
出店するには店舗用地が必要だし、スタッフも確保しなければならない。
近隣に同じ形態のコンビニがあれば、そことの競争にも勝たなければならない。

そんな問題点をクリア出来るコンビニとして、今注目を集めているのが「自販機コンビニ」なるものだ。
その先駆けといえるのが、業界3位のファミリーマート(ファミマ)だ。

自販機コンビニといっても、路面店の中に各種自販機を並べたものではない。
1台の自販機の中に、おにぎり・パン・サラダ・パスタ・お弁当・カップ麺・お菓子・タバコ・飲料等、40品目前後の商品を詰め込んだものだ。
コンビニが丸ごと自販機に入ったようなものを想像すると解りやすい。
「自販機コンビニ」とはよく言ったものだと思う。

置き型ビジネスの進化版?

以前このブログで紹介した、コンビニの「置き型ビジネス」を覚えておいでだろうか?

オフィス向け「置き型ビジネス」が熱い!ローソン参入で戦国時代へ!

今回の「自販機コンビニ」は、「置き型ビジネス」の進化版と言えるかもしれない。
一番の違いは、商品の温度管理と自販機システムの導入による決済方法の簡素化だろう。
一つの自販機で常温と冷蔵を管理できるので、常温のおにぎりやパンやお菓子と、冷蔵のサラダやサンドイッチを一緒に販売出来る。
また、置き型と違って密閉された自販機では衛生面の管理も容易だ。

決済方法も、箱の中に現金を入れて商品をもっていくという、いわば農家の野菜の無人直営店的な方法やカード決済のみだったのが、通常の自販機と同じ感覚で決済できるシステムとなり、置き型ビジネスで不便だった部分が解消されている。

「置き型ビジネス」の良いとこ取りと言えるだろう。

自販機コンビニ需要はあるのか?

この「自販機コンビニ」は、どのような所に需要があるのかというと、やはりオフィスだろう。

例えば、
・早朝出勤で朝食が摂れなかった。
・急な残業が入り、夜食が必要になった。
・高層ビルの上階で働いているが、階下のコンビニに行って帰って来る時間が惜しい。
等の理由が考えられる。

またその他にも
・学校
以前は購買で購入していた昼食を自販機で買える。
・病院
コンビニ設置が難しい中小規模の病院での需要。
・パチンコ店
遊戯している間は、食事時間も惜しい為、手軽に食べられる軽食があると便利。
等での需要が見込めそうだ。

ファミマによると、自販機コンビニが本格稼動した2012年には750台程だった設置台数が、2017年7月現在で2000台を超えているという。
5年間でなんと2.8倍に増えた計算だ。

今後は置き型ビジネス同様、他社の参入も予想される自販機コンビニ。
近い将来貴方のオフィスにもお目見えするかもしれない。