先日の日テレの「24時間テレビ」で
タレントのヒロミが銚子電鉄の
本銚子駅のリフォームをやった。
ヒロミってこういうの得意なんだ
と思わせるほどなかなかの出来栄えだった。
ところが…
あんなに一生懸命作った駅に
「元に戻せ」という声があがっているという。
なんで?と思ったので深掘りしてみた。
番組の人気コーナー「ヒロミ、家をイジる」を24時間テレビで!
日テレの「有吉ゼミ」という番組内で「ヒロミ、家をイジる」とコーナーがあるらしい。それはヒロミが数千万円ぐらいの金額で「芸能人の自宅のリフォーム」をするという人気コーナーだ。(※)ヒロミの実家が建設業を営んでいるし本人もなかなかの腕前らしい。
本銚子駅は銚子電鉄の駅の一つ。築94年というボロボロの駅だ。近くには小学校もあるという。そこに通う小学生から安全で楽しくなるような駅にして欲しいという要望があったらしい。
それを受けて今回の24時間TVで、彼は、生放送中に本銚子駅のリフォームをした。出来上がったあとヒロミが子どもたちから感謝状をもらい涙ぐんだ、ことがニュース記事でも取り上げられていた。
ところが、このリフォームを喜ばない輩?がいたらしい。
「もとに戻せ」という声をあげたのは
ボロボロの駅が、綺麗に、しっかりとした、遊び心のある駅になったのは私もTVでちらっと見た。本当に見違えて、子どもたちが喜ぶのもわかるなぁ、と思っていたが…
何故かこの駅を「元に戻せ」という声があがっているらしい。その声を上げたのは…そう鉄道ファン、通称「鉄オタ」だ。
鉄オタ達にしてみれば、築94年のこの駅には、風情や情緒がありノスタルジーを感じる貴重な駅だった、ということだ。こんなに綺麗になってしまって残念?ということらしい。その声はネット上で結構流れている。
鉄道会社の反応
これに対して、銚子電鉄は…
「駅舎の改装後、地元の皆様には連日のように足を運んで頂いています。私どもに届いている意見は、『リフォームしてくれて本当によかった』と好意的なものばかりです」※J-CASTニュースの取材に対してのコメント
確かにこの改装を行う前に「残念だ」という人もいたらしい。
なので鉄道側は、テレビ側に「古さも残してリフォームして欲しい」とお願いしていたらしい。
鉄道ファンの気持ちは分かるが、ローカル線の大きな使命は『地域貢献』にある。だから今回のリフォームで、駅を使っている地元の人たちが喜んでいるのが大きい、とも言っている。
「古さ」をどこまでどう残したかは、素人目ではよくわかるはずもない。が、なにより一番気になっていた安全面がこのリフォームによりクリアできたことは鉄道会社側にとっては、何よりだろう。
それにしても「元に戻せ」とは…
残念だと言うのは、分かるが「もとに戻せ」とはまた強引な話だ。
この駅は、年々利用者が激減しているため改修したくてもできないという経済的な問題もあったらしい。結果、駅の至る所が壊れはじめていたという。このままでは、そこを利用する人達にとって「使いづらい」「危ない」駅でしかないのだ。
鉄オタは、あくまでも見る側であり、写真を撮れれば満足かもしれない。でもそれだけのことだ。駅が壊れてしまったら?子どもたちが怪我をしたら?鉄オタは、住民たちに何をしてあげられるというのだ?
「風景ぶち壊し」「もとに戻せ」とは彼らに何の権限があって言っているのだ?
とつい思ってしまう…