90歳のおばあさんが、マダニに噛まれ「SFTS」を発症し、亡くなったという記事を書いたのは、ほぼ一ヶ月前だった。
⇒マダニで広島の90歳女性が死亡!「SFPS」ウィルスとは?対処法も…
が、今度は、50代の女性がマダニに直接噛まれたのではなく、「SFTS」を発症した野良猫に噛まれ感染し死亡していた、というニュースがはいってきた。
マダニ…怖!
「昨年、50代の女性が野良猫に噛まれたあと(マダニが媒介する)感染症で亡くなっていた」と厚生労働省が発表した。感染症の病名は“SFTS”「重症熱性血小板症候群」と呼ばれるものだ。
救った野良猫に手を噛まれ…死亡
その50歳の女性は、衰弱した野良猫を動物病院に連れて行った際、手を噛まれ、その10日後、亡くなったそうだ。
マダニにかまれた形跡がないにも関わらず症状がSFTSに似ていたため国立感染研究所で分析した結果、感染が確認されたらしい。
女性を噛んだ猫にもSFTSの症状があったことにより…
猫がマダニに噛まれて発症⇒女性にうつした
と見られる。
動物がSFTSを発症するのは稀
通常人がSFTSにかかるのは、マダニに直接噛まれた時だ。
これまでは、動物がSFTSに感染してもほとんど発症しないので、人に移すことはないと考えられていた。
なので、哺乳類を介して人が死亡したのは世界でも初めてらしい。
が、今年になってペットの猫や犬でSFTSを発症した事例も確認されているらしい。
ペットが体調不良になった時は、念のため病院に連れて行った方がいい、と言うことだ。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは
・潜伏期間:6日~2週間
・症状:発熱や嘔吐(おうと)、下血など
・致死率:21%(日本)
2013年1月以降、西日本を中心に266人の患者が報告されている(うち57人が死亡)致死率は21%。
死亡しているのは50代以上(高齢者が重症化しやすいらしい)。
気をつけること
家で飼っているペットがSFTSに感染することは殆ど無い。
が、万が一のこともあるので、
・ペットへの口移しの餌やりや布団に入れて寝るなどの行為は控える
・ペットにダニの駆除剤を使う
ペット専用の薬を使うという手もある
〇肩甲骨の間に滴下するだけの簡単投与するだけ…
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今回は弱っている猫を見つけ、病院に連れて行った、というやさしい50代の女性の悲劇とも言える。
その猫が弱っているのは、SFTSに感染していたから、なんて知る由もないだろう。
しかも噛まれたことが、原因なんて、狂犬病でもあるまいし、と最初は誰もが思ったに違いない。
こうなると、子供が猫を拾ってくるなんてことは、危険極まりない話だ。
そんな時は絶対大人に報告することを教えておく必要があるだろう。