誰もが知っている昔話の「桃太郎」川で洗濯していたおばあさんは流れてきた桃を拾う…
このシーンを今時流行っている「悪意のあるSNS」で攻撃した場合こうなる…
ACジャパン 2017年度全国キャンペーンCM 「苦情殺到!桃太郎」
これは、先日から放送されてる「ACジャパン」のCMだ。
ACジャパンのCMは、その時代に起こっている問題に対し正しいことは何か?を考えさせる役割を担っているといつも感心する。
今回のCMは昔話「桃太郎」を題材にして、桃を拾おうとするおばあさんに今時のネットユーザーの批判が次々と出て来る様をアニメで表現している。
そう、これは、現代のネットモラルの問題を啓発しているのだ。
昔話の桃太郎を題材に、クレーム社会の惨状や虚しさをユーモラスに描き、おおらかな心の大切さを訴えます ACジャパンHPより抜粋
ナレーションは美輪明宏さん。
このしわがれた声が、結構心に響くのだ。
そして最後の決めのフレーズでこう締めくくる…。
悪意ある言葉が人の心を傷つけている。
声を荒らげる前に、少しだけ考えてみませんか?
今「ネットモラル」が問題になっている
SNSなどを使ってネット上で、心無い言葉や、悪意のある内容で、人を中傷したり傷つけたりすることをネットモラル問題という。
最近では奥さんを亡くした市川海老蔵さんのブログに対してのコメントなどを見聞きしていると、その類いのものが結構あるな、と感じたばかり。
昨日はツィッターで、浜崎あゆみさんの自宅の情報が流れたとか…
これはプライバシーの侵害だ。
今の世の中、スマホなどを通じて、誰もが簡単に情報を発信する術を持っている。
そして、簡単に批判しやすく、批判されやすい時代。
「出る杭は打たれる」ではないけれど、本当に簡単にそれができてしまう。
結果、人が傷つき、被害が多発しているのだ。
そのことを誰もが知ってる昔話で、わかりやすく表現している今回のCM。
このような悪意のある言葉を発して、何故にそこまで、追い詰めるのだろう?
これを見て、貴方は何を感じるだろう?
ACジャパンとは
ACジャパンとは公益社団法人で、メディア(新聞・雑誌、TV・ラジオCMなど)を通じた公共広告により啓発活動を行っている。
取り上げる問題テーマは3種類あり、それぞれ…
「全国キャンペーン」日本全体にとっての問題がテーマ
…いじめ、煙草のポイ捨て、薬物依存症、など。
「地域キャンペーン」…その地域にとっての問題がテーマ(地域のみで展開される)
「支援キャンペーン」…公共福祉活動を行う非営利団体の活動を支援する
…骨髄バンク、交通遺児、ガンなど。
ちなみに今回「ネットモラル問題」は全国キャンペーン用のものだ。