広島県三原市の90代の女性が「マダニ」に噛まれ、感染症をおこし死亡した。
死亡原因はマダニが媒介する「SFTS」というウィルス。
広島県で、このウィルスの感染が確認されたのは22例。
死亡は初めて、ということだ。
ちょっと怖いマダニ…深掘りしてみた!
「ダニ」はよく聞くが「マダニ」とは違う
よく「布団などに潜む」と言われる「ダニ」は大きさが0.5ミリくらい。
小さくて、体が半透明なので肉眼では見えにくい。
「マダニ」は2、3ミリ。
小さいが血を吸って少しづつ大きくなるのが特徴。
マダニはクモにも似ているが…
足は(6)8本あるのでクモにも似ているが体が楕円形。
動きが遅いので、見分けやすい。
さらに血を吸った後は大きくなり、赤黒く艶が出るので、逆に気持ち悪い。
マダニが媒介する「SFTS」ウイルスとは
90歳のおばあさんが亡くなった原因はマダニが媒介すると言われる「SFTS」ウイルス。
これに感染すると「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」になる
・潜伏期間は6日~2週間
・高熱、吐き気、腹痛などをおこす
・致死率は6.3〜30%
・治療は対症的な方法しかない。
・有効な薬剤やワクチンはない ※国立感染症研究所HP参照
おばあさんは、意識障害をおこし、病院に緊急搬送されたが…亡くなったらしい。
さらにマダニは「SFTS」以外にも「日本紅斑熱」「Q熱」「ライム病」などの病原体も媒介するらしいので、本当に気をつけたほうが良いだろう。
マダニとは
小さい頃、私が住んでいた田舎は、田んぼや畑、林、山に囲まれていた。
いつの間にか、皮膚に食いつき、血を吸っている。
一見猫の肉球の小さいポヨンポヨンした感じの小豆ぐらいのもの…だ。
田舎なので猫によく、くっついていた。
撫でていて毛の中に埋まっているのを見つける事がよくあった。
自分にも何度かくっついていて、そのたびに親に取ってもらっていた。
生息場所と生態
・植物の葉の裏や先端にいる。
・動物や人間がその葉に触れると移動する。
・皮膚に噛みつき血を吸う。
・食いつき期間は6~10日。
・春から秋にかけて活動する。
対処法
山歩き、畑仕事などの時は、長袖長ズボンなど着用し、なるべく肌を出さないようにした方が良い。
さらに外歩きする猫にもくっついている。
猫を抱いた時、移動する可能性もあるので、気をつけることだ。
もし、くっついていたら…
なんとなく「違和感」があったり、「痒い」と思って、見て、初めてくっついていることに気づくものだ。
取る時は、ちょっと痛い。
取るとき「焼かれる」…いや火を近づける、だ。
(多分、口を開かせるため?)
ただ「無理に取らない」こと。
無理に引っ張ると口が残り、傷がついたり、そこからバイキンが入ったり、感染症を起こすこともあるからだ。
まだ小さい(あまり血を吸っていない)時は、簡単に取れることもある。
が、血を吸ったダニは大きく、取るのも気持ちが悪い。
かと言って、くっついたままも嫌なものだ。
万が一、取った後が痒かったり、痛かったり、調子が悪くなったら、すぐ病院に行ったほうがいいだろう。
おばあちゃんの夏の外の草取り後は、気をつけてあげよう。
実は面白いダニ取りグッズがある
結構、簡単に取れるもののようだ。
〇回して、取る!
〇栓抜き?
〇ピンセットもある。
ピンセットはわかりませんが、上の2つは「外国のもの」のようです。
外国は、きっと、ダニが多いんでしょうね。