出雲大社の読み方って…
出雲大社の読み方が「たいしゃ」ではなく
「おおやしろ」だったというツイートが
反響を呼んでいる。
どちらでも良いような気がするが、やはり
「おおやしろ」が正式らしい。
その理由とは?
島根県の「出雲大社」の呼び方だけが違う!
「大社」の呼び方
正式には島根県にある出雲大社のみが「いづもおおやしろ」と読み、ここから分社された神社は全て「いづもたいしゃ」と呼ばれるのだそうだ。
おそらくほとんどの方々が普通に全て「たいしゃ」と呼んでいるだろう。
本来、間違った使い方をされている言葉が、あまりにも多くの人がそう覚えているので、それでも良いという風になることがある。
「いづもたいしゃ」もこれと同じような理由らしい。
「出雲」の送り仮名
もうひとつ気付かれたと思うが、「出雲」は「いずも」ではなく「いづも」と書くのが正しい。
つまり…島根の「出雲大社」の正式名称は「いずもたいしゃ」ではなく「いづもおおやしろ」なのだ。
うん、一つ賢くなったぞ!
拍手(かしわで)も別格だ
神社に参拝する時は「二礼二拍手一礼」。
つまり、礼を二回、拍手を二回、最後に礼を一回が普通だ。
だが、出雲大社では「二礼四拍手一礼」が正しい作法。
昔、全国の神社は、二拍手、四拍手、八拍手とばらばらの拍手だったが、明治時代に神社が国家管理になったのをきっかけに拍手の数は統一された。
その中でも、出雲大社は別格で、古いしきたりの四拍手を残す事が許されたからだ。
ここで豆知識を一つ。
鳥居をくぐって本殿へと参道を進む場合、真ん中は神の通り道なので歩く時は「神の邪魔にならないよう左側」を歩こう。
ちなみに…
伊勢神宮の神宮神官は「四礼八拍手一礼」らしい。
なので、一般人が八拍手は、すべきではない。
一般の人は伊勢神宮で参拝する時は「二礼二拍手一礼」でいいそうだ。
神無月(かんなづき)と神有月(かみありづき)の話
日本には陰暦(旧暦)というものがある。
旧暦で表す12ケ月は美しい言葉だと思う。
1月=睦月(むつき)
2月=如月(きさらぎ)
3月=弥生(やよい)
4月=卯月(うづき)
5月=皐月(さつき)
6月=水無月(みなづき)
7月=文月(ふみづき)
8月=葉月(はづき)
9月=長月(ながつき)
10月=神無月(かんなづき)
11月=霜月(しもつき)
12月=師走(しわす)
10月を神無月(かんなづき)というのは、日本全国の八百万(やおろず)の神々が出雲の国に集まり、村からは神がいなくなる為、といわれる。
ところが、出雲の国には「神無月」が無い。
何故なら、出雲の国に神々が集まっているのだから、ここ(出雲の国)だけは「神有月(かみありづき)」ということになるのだ。
なんと優雅な表現ではないか。
日本語の美しさと、その洒落っ気に脱帽だ。