外国の方々に聞く日本のイメージは、一昔前だと「サムライ・フジヤマ・ゲイシャガール(古い!)」だった。
今だと真っ先に「ハイテク」「最先端」が思い浮かぶらしい。
しかし、そんなハイテクの国日本でも、外人が驚くほど時代遅れでローテクなものがあるという。
日本が誇る?ローテクとは
外国人が驚く日本のローテクの代表が「FAX・CD・DVD」なのだそうだ。
正直、「FAX」がローテクとはちょっとびっくりした。
我が家にもあるし、会社ではバリバリ現役で毎日色々な書類のやり取りをしている。
そんなFAXも、外国人から見ると時代遅れのローテクらしい。
日本のローテク代表、例えば「FAX」
フジTV「とくダネ!」によると、FAXはアメリカのスミソニアン博物館では産業遺産として収蔵されているそうだ。
またニューヨークタイムスでは、日本が「何故いまだにFAXのようなローテクを使っているか」の特集が組まれたりと、まるで骨董品扱いだ。
確かに書類を送るなら電子メール。
画像を送るのでもPDF化してメールに添付すれば事足りる。
またセキュリティーの面でも、FAXは危険度が高い。
そんな不便なFAXを何故今だに使うか理解出来ないという。
なるほど、一理あるか…。
CDやDVDも…
CDやDVDは音楽や映像メディアとして使われているが、海外ではネット配信が主流だ。
レンタルCDやレンタルDVDも姿を消しつつある。
カナダの大手CDショップのHMVは、今年一杯でのカナダ国内の全店閉鎖を決定したが、一昨年渋谷に大型店舗を新規出店している。
かたや閉鎖、かたや新規出店と、カナダと日本では真逆の営業展開をしている。
これも、日本ではローテクが受け入れられていることの表れといえる。
日本ならではのガラパゴス的進化
何故日本ではローテク機器が多く使われているのか?
そこには、日本独特のガラパゴス的進化(ガラパゴス=独自進化)形態があった。
●FAX
いまや超高齢化社会の日本。
スマホを持たない高齢者の連絡手段のため、FAXを備えている家庭は多い。
そして、高齢者が振り込めサギの被害に合わないよう対策機能付きのFAXへと進化している。
●CD・DVD
日本独自の文化、某アイドルの握手会参加券のように、商品自体の他に特典という+αを付けての販売が主流だ。
また、CDやDVDのみを販売するのではなく、本やグッズなども併設して販売するなど、ショップも独自進化を遂げている。
外国にはこのような販売方法はない。
今やCDの売上は、日本が世界一だ。
まだある日本のローテク
●ATM
日本のATMは午後7時には閉まってしまう。
イギリスやアメリカでは、24時間いつでも壁埋め込み式のATMからお金を引き出せる。
日本は遅れている?
●履歴書や手帳に代表される手書き文化
日本はとにかく手書きが多い。
履歴書を手で書くのは当たり前。
間違えたら書き直さなければならない。
領収書も紙に張って、横に手書きで理由を入れなければならない。
スマホ全盛の若者でさえ、みんな手帳を持って手書きでスケジュールなどを記入している。
まとめ
でも、ATMの営業時間が決まっているからこそ治安が保たれている気がするし、手書きをするからこそ字を覚えるし、手書きをするからこそ「漢字・ひらがな・カタカナ」の3種類もの表現方法を持つ美しい日本語の良さが際立つと思う。
とくダネ!で小倉智昭が言っていた「最新のものを取り入れることが100%素晴らしいかと言えばそうとは思わない」と。
その通りだと思う。ハイテクばかりが全てではない。ローテクバンザイだ!
そこにこそ、日本人の気質と文化があるのだから。