今、カセットテープが熱いようだ。
そしてレコードも再ブームの兆しを見せているという。
両方に共通するキーワードは「アナログ」。
その魅力が再評価されつつあるという。
カセットテープの魅力
そもそもカセットテープとは、磁気テープメディアの一種で、テープが剥きだしのオープンリールに対しカセットに入った状態で使用するものを「カセットテープ」と呼んだ。
国産では1966年に東京電気化学工業(かの有名なTDK)が第一号のカセットテープを発売した。
その後、録音時間の長さや、テープの種類、磁性体の特性などにより各メーカーから様々なものが登場する。
だが、なんといってもその特徴はアナログな音質に有るのではないだろうか。
デジタルとアナログの違い
今音楽を聴くとしたら、殆どはCDかダウンロードだろう。
何れも0と1の信号の羅列、即ちデジタルだ。
そして、膨大な情報をデータ化する為に避けては通れないのが「圧縮」だ。
CDに入る情報量にする為には、どうしても切り捨てなければならない部分が生ずる。
それによって、音質がかなり劣化するのは周知の通りだ。
(最近ではCDで入りきらなかった情報量を記録できるハイレゾという技術もあるが)
勿論、カセットテープでもこの圧縮というものは生ずるのだが、不自然な高音がバッサリと
カットされる為、より自然な圧縮となるのだ。
「ナチュラルな音」「柔らかい音」と表現しても良いかもしれない。
この、カセットテープ独特の音質に、カセット全盛時代に青春を過ごしたおっさんは「懐かしい」と郷愁をかきたてられ、カセットを見たことのない若者世代は「新しい!」と感じるのだろう。
レコードも復刻!
カセットテープと同様に、アナログレコードにも復刻の兆しが見え始めている。
米国では2014年のアナログレコードの売り上げが前年比49%増。
日本でも前年比66%増となった。
やはり、カセットテープ同様、デジタル音源には無い音の良さにこだわる人に支持され続けてきたレコード。
音質的にはハイレゾには勝てないが、不可視聴域をカットされているCDよりは確実に音は良い。
たまにパチパチ鳴ったりするノイズも、料理で言うスパイスのようなもので、心地よい刺激だ。
ここ数年は、レコードを聴いたことのない若者の間でも人気が高まってきたようだ。
そして何よりレコードには「ジャケットを見て触って楽しむ」という、ダウンロードやCDには無い楽しみがある。
五感で感じるのがアナログレコードの良さかもしれない。
TPOに合わせた楽しみ方
カセットテープ・アナログレコード・CD・ダウンロード・ハイレゾと、音楽の楽しみ方は人それぞれ。何れも一長一短はあろう。
だからこそ、
外出の際には手軽にハイレゾ対応のスマホ。
家ではゆったりとアナログレコード。
のように、TPOにあわせた楽しみ方も出来るだろう。
デジタル+アナログ+ハイレゾをTPOにあわせて使い分け、
貴方の音楽ライフをもっと豊かにしてみては如何だろうか?