なぜ海が塩辛いのか、昔ばなしで、聞いたことがある。
もちろん、塩が出る石臼が今でも海の底にあるわけではなさそうだが…。
海水に塩が入っているのはなぜ?
7月17日の「チコちゃんに叱られる!」のゲストはどちらも初登場の中山秀征と近藤春奈。
「この中で一番海が似合う素敵な大人ってだあれ?」という事で指名されたのは近藤だった。
岡村が読んだ視聴者の質問は「海の水がしょっぱいのはなぜですか?」。
チコちゃんはそれを受けて「海の水がしょっぱいのは塩が入っているからなんだけど、なんで海水には塩が入っているの?」と近藤に聞く。
近藤の答えは「魚釣って食べるその時に絶妙に塩加減が…塩味付いてると人間喜ぶじゃないですか…だから、味付け?」だったが、叱られる。
○チコちゃんの答え
⇒海水に塩が入っているのはもともとは酸っぱかったから
実は、大昔の海は酸っぱかった
詳しく教えてくれるのは横浜国立大学名誉教授で日本海水学会会長の上ノ山周先生。
先生は「現在の海水は塩素とナトリウムが結びついた塩化ナトリウム(塩)が入っているからしょっぱい。しかし大昔の海は今のようにしょっぱくなく実は酸っぱかったんです」という。
そしてここから「NHコスペシャル」が始まった…
NHコスペシャル シリーズ海
地球誕生からの歴史と深い関りがあった。
地球の歴史を紐解いていく…
(突然、ジャングルポケットの斉藤慎二※NHKスペシャルから一番遠い男が出てきて、解説が始まった)
第1集 海の誕生
“我々が人類が生きているこの地球にある海
そんな海はいつどのように誕生したのか
そしてなぜ海水には塩が入っているのか
今回はそんな海の謎に迫っていきます”
地球はおよそ46億年前、小さな惑星が衝突を繰り返し誕生した。
その後、大きな天体が衝突、その衝突のエネルギーが熱に変わり地球はドロドロに溶けてしまう。
地表はマグマに覆われ1,500℃以上あり、海は存在しなかった。
そして惑星の衝突から200万年が経つと地球の温度は下がり、大気中の水蒸気は水となり、地上に雨となって降り注いだ。
年間の雨量は10mを超える、それはすさまじい大雨だったと考えられる。
東京都の年間降水量は(2020年)1,590㎜、そのおよそ6倍以上ある台風のような大雨が降り続いた。(斉藤にじょうろで水が掛けられる)
その雨は、なんと1000年以上も続き、現在の海の元となる原始の海が生まれた。
しかし、生まれたての海は現在の海とは違い魚類や哺乳類などの生物たちが住める環境ではなかった。
地球がマグマで覆われていた頃、大気中にはマグマから噴き出した多量のガスの中に塩素ガスが含まれていた。
この塩素ガスは水に溶けやすい性質を持っていて、それが雨に溶け塩酸の雨になった。
塩酸は、金属をも溶かす強酸性の液体、最初の海は酸性の海だった。
(スタッフからレモンを渡され、それをかじる斉藤)
では、なぜ酸っぱい海がしょっぱい海に変わったのか
火山によって作られた岩石には、様々な元素(硫酸カルシウム・塩化マグネシウム・塩化カリウム、他)が含まれていてそれらが酸っぱい塩酸の雨で水の中(海中)に溶けだしたのが原因。
塩酸の雨に含まれていた塩素が、岩石にあるナトリウムとくっつき塩酸ナトリウムが作られた。
いわゆる「塩」が生まれた。
この塩化ナトリウムが、今海中の塩分のおよそ8割(77.9%)を占めている。
こうして今から38億年前、酸っぱい海からしょっぱい海へと変化していった。
海水のしょっぱさには私たちが知らない歴史の積み重ねがあった。
いわば地球の努力・汗の結晶なのかもしれない。
斉藤は「お父さん、母さん方、聞かれたたらこう教えてあげてください。最初は酸っぱかったんだよ、と」と締めた。
愛ちゃん情報 海水が年々しょっぱくならない理由
先生によれば「海水が年々しょっぱくならない理由」として…
海水は年間425t蒸発して、これに対して雨は、385兆トン降り、川の水は40兆トン海に流れこんでちょうどプラマイゼロ、うまく釣り合っているので一定の濃度を保っている、とのこと。
※以上7月17日NHK「チコちゃんに叱られる!」より参照・抜粋
まとめ
「海の水はなぜ塩辛い」という昔ばなしがあったのを思い出した。
たしか、船の上で、石うすから塩を出したのは良いが、止め方がわからず船いっぱいに塩が溢れそのまま沈んでしまい、それが今でも海の中で塩を出し続けているので海の水は塩辛いんだという物語…
ちょうどユーチューブでその昔ばなしの読み聞かせを見つけたので載せておく。