犬の種類は800種類いると言われているそうだが、猫の種類は100種類ぐらいだそうだ。
比べてみると犬の方はかなり多いが、猫も結構いるもんだな…
じゃぁ、人間は何種類いるんだろう?
6月26日の「チコちゃんに叱られる!」、ゲストは東野幸治と田中美佐子。
最初の質問は「犬」について。
なんで犬は種類が多いの?
「この中で一番犬みたいにとっても素直な大人ってだあれ」と聞かれた岡村、これはもう…という顔でゲストの東野に「いうてますヤン、もう自分で。俺はもう吉本の犬やって」と言う。すると、東野は「意味が違う」と笑って否定するが、田中美佐子に「最低!」といわれる。
チコちゃんが東野に「犬はとっても種類が多い…なんで?なんで犬は種類が多いの?」と聞く。東野は「地球上で同時発生的に誕生したから地域気候によって生きていく道が違ったから形が、大きさが変わっていった」と答えるが、叱られる。
○チコちゃんの答え
⇒犬があんなに種類がいるのは遺伝子が緩いから。
犬は800種類ぐらいいる
詳しく教えてくれるのは麻布大学で動物工業学を研究している麻布大学獣医学部菊水健史教授。
「猫の種類は100種類ぐらいと言われているが犬は800種類いると言われている」と言う。
800種類の犬の中にはトイプードルや土佐犬、パグ、グレートデンなどいて、大きさや姿かたちがバラバラだ。
例えば小さな犬種のチワワと最大級の体格のセントバーナード。
体高は約5倍(チワワ約15㎝とセントバーナード約80㎝)、体重は45倍(チワワ約2㎏とセントバーナード約90㎏)の違いがある
(人間で例えると岡村が156㎝あるのに対し約5倍の8mちかい巨人がいるということ)
なぜ犬は姿かたちがバラバラなのか
犬の大きさを決める遺伝子(IGF1と呼ばれる遺伝子)が発見され、調べると様々な突然変異が起こることがわかってきた。
IGF1=哺乳類すべてに存在する成長や発達を促進する遺伝子の事。
犬は人や猫より突然変異しやすく、成長や発達がバラバラになることで様々な大きさや姿に枝分かれしていったと考えられる。
先生は「これはまだまだ世界中の研究者が一生懸命研究している段階ではあるが、犬はどうやら遺伝子の構造が人や猫に比べて緩いのではないか」と言う。
遺伝子が緩い?とは
遺伝子が緩いとはどういうことなのか?
遺伝子が固いというのは遺伝子が解きほぐされずにギューッと固まっている状態。
そうすると外からの刺激が来ても中で変化が起こりにくい(=人や猫の遺伝子)。
(遺伝子の)塊が緩んでくると「光」とか「物理的刺激」を受けると遺伝子が変化しやすくなる。
犬が持っている遺伝子の特別な緩さが突然変異を生み出しやすくしていると考えられている。
犬の種類が増えたきっかけ
ただ遺伝子が緩いだけで犬種が800種類に増えた訳ではない。
先生は「オオカミの中にぼーっとしたオオカミがいたのではないかと考えている」という。
そもそも犬の祖先はオオカミと言われているが、もともと人間とオオカミは天敵の関係だったと思われる。
ところが人間がいたけどあまり怖がらずに「まぁ、いいや」って(人間に)近づいて行ったオオカミがいた。そしてあまり気にしないでボーっと一緒にいることを受けいれた人間がいた。
つまり、犬の種類が増えたきっかけには、ぼーっとしたオオカミとぼーっとした人間の奇跡の出会いがあった、ということだ。
人間と共に移動した先で変化
当時、人は狩猟採集をしていた。
人とオオカミが出会った後、ユーラシア大陸のどこかを起点に…例えば北に行ったオオカミたち、南に行ったオオカミたちが人と共に移動していくことによって、さまざまな犬種が生まれてきたと考えられる。
先生によると現在のロシア付近を起点に…
・東に移動した人間についていったオオカミがチベタン・マスティフ。
・南下していった人間についていったのが(中国)チャウ・チャウ。
出発した場所より厳しい寒さだったので毛がもこもこの犬が生まれた。
・そして日本に移動すると秋田犬、柴犬に。
野や山を駆け回る俊敏さが必要だったため小型化した。(元々秋田犬は小型だったと言われている)
・続いてロシアから北側の酷寒の地に移動したオオカミはグリーンランド・ドッグ、アラスカにはアラスカン・マラミュートが誕生。
・一方南側に行った(現在のアフリカ付近)オオカミはバセンジー。
暑い場所なので脂肪を蓄える必要がなく小型化。
ボーっとしたオオカミが人間についていき、遺伝子が緩かったこともあってその土地土地に適応した姿かたちに進化していった。
交配で変化
さらに17世紀にはいると、人間は犬の進化しやすい特性に気付き、自分の生活に役立てる交配を始める。
例えば森の中でアナグマやウサギの巣の中に入ってハンティングするために作られたのがダックスフント。祖先はジュラ・ハウンドと呼ばれる犬種。その中で足が短い個体同士を交配させることで、より穴で獲物を捕まえやすいように短足胴長になった。
ダルメシアンは猟犬だったポインターとグレートデーンから生まれ、18世紀に馬車の伴奏県として活躍。(諸説あり)
さらに水辺で漁が得意なセント・ジョンズ・ウォータードッグと、プードルの先祖を持つのがカーリーコーテッド・レトリバー。
※以上6月26日放送NHK「チコちゃんにられる!」より抜粋・参照
※今回の放送は再放送です。前回は書いていなかったので今回書きました
まとめ
確かに言われてみれば、犬種はかなり多く、いざ飼おうと思ったら悩むものだ。
ま、知人から「生まれたからもらってくれる?」と言われ、欲しかった犬ではないものの“かわいいからま、いいや”と飼う場合もあるが…