男の人にだけ、髭が生えるのはなぜ?
確かになぜだろう?
うちのカミさんには髭が生えないのはなぜだろう。そういえば『うちの女房にゃ髭がある』なんて歌もあるが、あれはいったいどういう意味なのだろう。
4月17日のNHK「チコちゃんに叱られる!」2つ目の質問は「男性の髭」について。
ゲストは松坂桃李と森三中の大島。
男の人にだけ髭が生えるのはなぜ?
チコちゃんに「身だしなみがきちんとしている素敵な大人ってだあれ?」と聞かれた岡村は、自ら「何年も朝シャン派なので」と回答者に立候補した。
チコちゃんの質問は「男の人にだけ、髭が生えるのはなぜ?」だった。
岡村は男性ホルモンか女性ホルモンかと言いながら、その後「男らしさ、威圧感…」と言ったところで、チコちゃんに叱られる。
◯チコちゃんの答え
⇒男の人に髭が生えるのは…新事実発見!?パンチから守るため
新事実発見!?髭はパンチから守るためにある
詳しく教えてくれるのは、男性の髭について去年4月に新たな説を発表したアメリカ・ユタ大学のデビット・キャリア教授(リモートで出演)。
先生は「(男性に髭が生えるの理由について)長年結論が出ていなかったが、ある答えを見つけた。パンチから守るためだった。髭はパンチされた時にクッションになる」という。
ダーウィン説…髭は女性を引き付け男性を魅力的に見せる
最初にこの問題についてダーウィンは、男性にだけ、髭が生えるのは、髭は「女性を引き付け男性を魅力的に見せる」もので進化の過程でオスの髭だけが残った、と考えた。
しかし先生は「国によって髭がモテる国とモテない国がある」という。
他にも他の男から強く支配的な人物だと見られるため、という説もあるそうだ。
確かに歴史上の偉人は髭が立派。
(ダビンチやアメリカ16代統領のリンカーンなど。秀吉はわざわざ付け髭を付けていたという話もあるらしい)
だが、エジプトの遺跡から髭剃りを発見したことで、人間は昔から髭を剃っていたことが分かり、デビット先生はこの説に疑問をもった。
「パンチから守る」という説
先生は、男性は女性より喧嘩をする機会が多く、殴り合いの時に顔を狙うことに注目した。
人が同性同士で争った時、女性より男性の方が暴力を伴い、顔の負傷は女性のおよそ2倍多い、という。
進化の過程で髭がある男性が勝ち残ったから今髭が残っている…と考えた。
目とか鼻の周りにはなんで生えない?
目とか鼻の周りにはなんで生えないのか、とスタッフが先生に聞いた。
先生は「口の周りを守るには理由があるのでボクシングジムへ行けば分かる」という。
スタッフはボクシングジムへ…。
トレーナーが練習中の選手に「顎(を狙え)!」と執拗に言っている。
聞いてみると顎は急所で、顎を打つと一番脳しんとうを与えるためノックダウンの可能性がある、とのこと。
顎に衝撃が加わると首を支点に頭にも衝撃が伝わり、脳が揺さぶられて脳しんとうを起こす。
だから、顎はボクサーにとっては守らなけらばならない急所だという事。
(髭が生えるのはパンチから守るためという事で)髭を生やしているスタッフは、実際パンチを打ってもらったが…かなり効いた(痛かった)らしい。
それをデビット先生に報告。
すると先生は「痛くて当たり前、顔を守るためには5~10㎝の髭が必要」だという。
デビット先生の実験
デビット先生の実験では(人の髭と密度が近い)羊の皮膚を使った。
これを人工的な骨に巻き、毛の長さを変えながら衝撃を与え、骨のダメージを計測。
その結果…
・毛が無い場合…骨の破損の確率95%
・5~10㎝の毛があった場合…骨の破損の確率45%
さらに衝突の衝撃はない時に比べ37%緩和されていた。
「君の髭(スタッフの髭のどちらかというと無精ひげよりちょっと長い感じ)は、生えていないのと同じくらい骨折してたよ。衝撃を吸収するならサンタクロースぐらい生やさないとダメ」と先生に言われる。
愛ちゃん情報
愛ちゃん情報によると男性に髭が生える理由として「男らしさ、異性へのアピール」など、諸説あるらしい。だが、デビット先生の研究で新たな可能性が昨年発表されたため番組で取り上げたそうだ。
※4月17日 NHK「チコちゃんに叱られる!」参考・参照