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雨のニオイってなに?…ワインの香りに例えられてもピンと来なかった話

チコちゃんに叱られる

神社の土から、雨のニオイを嗅いだベテランソムリエ…
「熱帯雨林みたいなモワーッとした非常に湿ったワラ、蒸されたような感じが出てきていた10年から20年ぐらい熟成したボルドーの赤」と表現した。

…が、わかったようなわからないような…

雨のニオイってなに?

チコちゃんが「この中(岡村隆史とゲストのYOUと菊池風磨)で、一番いつもきれいにしていて、いい匂いのする素敵な大人ってだあれ?」というとYOUが身体をくねらせカメラに向かってアピールする。

それをみた岡村は「これはもう、YOUさんでお願いします」と言う。

チコちゃんは「雨が降り始めると独特のニオイがするが、それ、なに?(雨のニオイってなに?)」と聞く。

YOUの答えは「空気中の排気ガスであったり、いらねーもの…俺たちにいらねーものがアスファルトに叩き付けられて、そこでふわぁっと上がってくる最悪なやつだせ!」だったが「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と言われてしまう。

〇チコちゃんの答え
⇒雨のニオイは微生物のおならのニオイ

雨のニオイはゲオスミン(という物質)

詳しく教えてくれるのは…
大同大学で生活環境におけるニオイや香りの役割を教えている生活かおりデザイン専攻講師の岩橋尊嗣先生。

先生は「一般的に言われているのは、明らかに化学物質と言うものが存在していて、その中で『ゲオスミン』というというニオイ物質が存在する」という。

(雨のニオイはペトリコールと呼ばれていて、様々な臭いが混ざってできている。中でも「ゲオスミン」という物質が雨のニオイの主な要因と言われている)

「geosmin(ゲオスミン)」は大地のニオイを意味する名前を持った化学物質(「geo」=大地の 「smin」=におい)。

一般的に下水道から匂うカビのニオイ臭やコイやナマズが持つ泥臭い匂いの原因物質と言われている。

ゲオスミンはどのように発生するのか…

一般的に言われているのが…
放線菌(土中のなかに一杯存在している細菌)が、いろんな栄養素を食料として自分の体の中に取り入れ、いらないものを身体の外に出す(いわゆる排泄)。

その排せつの中にそのゲオスミンと言う化学物質が含まれる。
人に例えれば「おならをする」という風になる。

雨が降るとエアロゾル現象がおこる

実は土の中には、細菌が排泄物として出したゲオスミンなどの科学物質が含まれている。

土の上に雨が降り注ぐと「エアロゾル現象」というものがおこるという事が知られている。
エアロゾルとは空気中に浮遊する(液体・個体の)微粒子のこと。(例えば、スプレーの霧やタバコの煙、黄砂などもエアロゾルの一種)

雨が地表に落下すると、途中にはいくつものエアゾルが発生する(雨が地表に落下する様子の映像が出る)。
この時、土の隙間に入り込んだ水が、ゲオスミンを含む土の微粒子を取りこみ、それがエアロゾルとなって空気中に舞い込み、あの独特の雨のニオイを私たちの鼻へと届けている

雨のニオイを強く感じる場所とは?

ではいったい、どんな場所であれば雨のニオイを強く感じるのか…

先生は
・都会の中のアスファルトとかそういう所よりも土があるのが条件。
・適度に草木が生えていて適度に土が存在する。
・そして土がある程度かき回されない静かな状態である土。
という。

これらの条件が揃う場所として、例えば「学校のグラウンドや植え込み」「近所の空き地」などが想定される。

そういう事でスタッフは雨のニオイを求めて都内各所を調査することになった。

都内の雨のニオイを感じる場所の調査をしてみた

テレビでニオイを伝えるのは難しいので…
ワイン一筋30年のベテランソムリエ遠藤利三郎さんと3年前にソムリエの資格を取ったばかりの清本裕太さんの二人に、雨のニオイを的確に伝えてもらうことに…。

※この調査では、先生の言う条件に合いそうな場所として、都内の神社、河川敷、ビルにある植え込みの3ヵ所に行った。「ニオイを伝える」という事でベテランソムリエと若いソムリエの2人を同行。調査当日は晴天だったため、じょうろで水をかけたあとの土のニオイを二人のソムリエに嗅いでもらい、雨のニオイを的確に伝えてもらう?のだが…
雨のニオイを感じる場所「神社」

境内の裏手にあるコケの混じった少し硬い土が醸し出す雨のニオイを最初に若手が表現。
土の香りと濡れた草、すったハーブとかそういう青い香りは取れますね」。するとベテラン「苔の生えた土だから、そのままのコメントだな」と笑う。

次に、かつて年間5000本ものワインをテイスティングしていたというベテランソムリエは「熱帯雨林みたいなモワーッとした(土が非常に熱かったんでしょうね)非常に湿ったワラ、蒸されたような感じが出てきていた10年から20年ぐらい熟成したボルドーの赤」と答える。

「雨のニオイが赤ワインのニオイ?」とスタッフが言う。
すると「しかもフレッシュな赤ワインではなくてある程度熟成したオールドビンテージの赤ワイン」と答えた。

…このあと、「河川敷」「ビルにある植え込み」も同様に調査。
結局ワインの説明と重ねた感想だった…(ので、ここでは省略させていただきます。一応、その部分は最後に書いてあります。どう表現されたか気になる方は見てください)

調査後のVTRを見た先生は「ワインを知っている人であれば「ああ~なるほど、そういうイメージなんだねとおそらく頭の中でイメージできると思いますね。でもワインにまったく興味のない人は『はぁ?何言ってんの?』って感じになると思いますけど」という。

ワインに興味のある方に伝わっただけでも幸いです…というナレーションで最後は終わった。

愛ちゃん情報

先生によると…
アスファルトにも感じる雨のニオイというのは、主に「道端の街路樹の土から発生するものとか、遠くから風で流れてきたものから出来たもの」だが、都心部からは、そこの「車の排気ガス、ホコリなどが混じって純粋な雨のニオイとは少し異なった特有の雨のニオイ」になる、そうだ。

まとめ

雨のニオイを感じる場所として「河川敷」と「ビルにある植え込み」の2箇所の二人のソムリエの感想は以下の通り。

「河川敷」

石がまじり湿り気のない硬い土から出る雨のニオイとは…

若いソムリエは「とてもミネラルの豊富な香りもして、街中のコンクリートと比べるとより簡素的な…」というと「ミネラルが豊富ってどういうことですか?」とスタッフ聞かれたが…答えられなかった。

ベテランソムリエは、鼻を土すれすれまで近づけて嗅いでいる。
そして「とても鉱物的で硬い感じ。決して、果実味が豊か、ふくよかなワインではないですね。ドイツのモーゼル地方、あそこのスレード岩質の土壌からできるワインだとかフランスだったらやはりロワールの上流でソーヴィニヨン・ブランから造られるサンセールというワインがありますけども、そういった鉱物的な硬いニュアンスのワイン」と答えた。

「都心部のビルにある植え込み」

町の中の比較的柔らかい土が発する雨のニオイとは…

若いソムリエは「小学校の時に触った培養土とか土の香りが際立ってきた、比較的歴史の浅い土というか…」と言い、ベテランソムリエは「石油だとか灯油だとか埃っぽさだとか、単純なのに変に雑味みたいな香りを感じた。例えるならばカリフォルニア辺りで売られているかなりお安めの赤、そんなニュアンスを感じた」と答えた。

※8月15日「チコちゃんに叱られる!」参照・抜粋

ワインに例えられても…
先生じゃないが、全然ピンと来ないのが正直なところだ。

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