上目使いをした時の方が可愛いらしく見えたり、お願いや意見が通りやすいと言われている。
それはその顔に秘密があるそうだ。
その秘密とは?
誰かに何かおねだりしたいものがある人、これは必見です!
なんでお願いする時、上目使いするの?
チコちゃんが「この中(岡村隆史、榊原郁恵、ISSA)で、一番瞳の綺麗な素敵な大人ってだあれ?」と聞くと、郁恵が岡村に「綺麗よ」と言ったので岡村に決定。
チコちゃんが、岡村に「カメラに向かって頼みたいこと、上目遣いでやってくれる?」と言う。
岡村はカメラに向かって「土鍋が欲しい!」という。
郁恵とISSAもやってみる。
郁恵は「うんと…しわをとって欲しい」といい、ISSAは「船の免許が欲しい」と言う。すると「それはね、くれるもんじゃないから」と、チコちゃんに突っ込まれる。
チコちゃんが「なんでお願いする時、上目使いするの?」と岡村に聞く。
岡村は「昔からの名残りで…必ず正座してお願いする時にパッと顔を上げる時のこのこれが上目使いと…」いい、そのしぐさをする。「こいつ心からお願いしとるな、と」と言うと郁恵も「そうね、そうね」と同意する。
チコちゃんは「上目使いがもたらす表情のことを教えて欲しい」と言うと、岡村は「黒目が上に行けば行くほど涙腺が緩む、涙が溜まるというか(涙が溜まるのでキラキラしてお願いを聞いてもらいやすくなる)」と答えるが、チコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と言われてしまう。
〇チコちゃんの答え
⇒人がお願いする時、上目使いをするのは、赤ちゃんの顔に見えるから
上目使いをした時、顔にある秘密とは?
詳しく教えてくれるのは、社会心理学や対人コミュニケーションを研究している北海道北星学園大学学長、大坊郁夫先生。(北海道出張は自粛の時期なので、テレビ電話で答えてもらった)
先生は「上目使いはどんなシチュエーションで使われているかを考えることが大事ですね」と言う。
普段上目使いをよく見る状況と言えば…
「今度の誕生日高級ブランドのバッグ買って欲しいな」と上目使いでお願いする彼女。
「いいよ、うん」と言う彼。
状況の違いや個人差はあるが、上目使いをした時の方が可愛いらしく見えたり、お願いや意見が通りやすいと言われている。それは上目使いをした時の顔に秘密がある、と先生は言う。
つまり、赤ちゃんの顔に近づく
普通の顔と上目使いをした時の顔を見くらべてみると…
・上目使いの方が普段より目が大きく見える。
・顎が細くなる。
・顔のパーツが真ん中に寄る。
・それによって体の方も小さく見える。
…つまり赤ちゃんの顔に近づく。
「ベビーシェマ」と保護感情
一般的な赤ちゃんの顔の特徴は…
・丸めの顔
・広いおでこ
・大きな目
と、顔のパーツが中央に集まっている。
これらの特徴を「ベビーシェマ」といい、上目使いの顔はこの特徴に近づいている。
先生は「例えば、赤ちゃんや子供を見ると守ってあげたい、助けてあげたいという気持ちになりませんか?それは保護感情と言って哺乳類全般に本能的に備わっている感情なんですよ」と言う。
人間などの哺乳類の赤ちゃんはベビーシェマの特徴により、かわいさを感じさせたり助けたくなったりさせる「保護感情」を生み出す。これにより一人では生きられない赤ちゃんも大人からの世話や保護を受けられる。
つまり…
人は、上目使いして自分の印象を赤ちゃんに近づけることで、相手の保護感情を揺さぶり本能的に自分に有利な状況を作り出している、ということらしい。
そこでスタッフは、先生にある上目使い(郁恵の昔のレコードジャケット)の写真を見せてどれだけ有利になるのか、聞いてみた。
「郁恵さんの場合にはもともとベビーシェマ的な顔であり、快活な明るい女の子という印象を与えますね。天然でやってるかもしれない。逆手に取られているのがわかってもわからないふりをする男は…」と答えた。
郁恵は「あの先生、(天然ではなく)『自然』って言ってください」と突っ込む。
上目使いは男でも状況が整えばうまく使える
ちなみに…上目使いは女性ならではの技と思われがちだが、男でも状況が整えばうまく使える、という。
男性でも有効なケースという事で…岡村の上目使いの写真(大河の一コマ)について先生は「典型的な上目使いの表情ですよね。今この場面で僕は何をしたらいいんだろう?どう行動していいんだろうか?というアドバイスをもらいたい、という風に読める」と話す。
上目使いの検証をしてみた
実際に上目使いの効果を検証しようと考えたが、このご時世、むやみに外でロケをすることもできないのでスタッフは会議を開いた。
会議の結果、一万円は無理だが100円ならいける!ということで女子スタッフにお願いし「上目使いをして『100円ちょうだい!』と言ったら上司がくれるかどうか」実験してみた。
その結果、あっさり成功した。
チコちゃんも(CGの中野さんにお願いして、上目使いの顔を作ってもらい)岡村に「ねぇ、ねぇ、ねぇ、ねぇ、岡村、岡村ぁ~、モナコに別荘ちょうだい!」と言ってみたが、「それは俺は無理だぜ!いくら何でも…かわいかったけど、今…」と断られた。
その後談で…上目使いの検証をあのあと男性スタッフでも試そうとしたところ、さすがに上司が怒ってしまい続行不可能になったらしい。
※5月30日の「チコちゃんに叱られる!」抜粋・参照
まとめ
・丸めの顔
・広いおでこ
・大きな目
ベビーシェマ…
我々男性はこれまで何度、これに騙されてきたことか…今更ながらちょっと悔しい。
ひだまりの縁側で…なぜ大人は忘れやすい?
今日の「ひだまりの縁側」で紹介した視聴者からの質問は「なぜ大人は忘れやすいのか?」だった。
生理学研究所柿木隆介名誉教授による受け売り情報としてチコちゃんが答えた所によると…
・別の事をしながら特定の記憶を保つというのは作業記憶と呼ばれる。
・能力(脳のメモ帳にメモった記憶が重要度の順に(常に)入れ替わる。
ちようさん(質問者)の場合、手紙をカバンに入れたあと、道に躓いたり買い物をしたりして手紙の記憶の重要度が下がる。だから忘れてしまったと考えられる、そうだ。