「チコちゃんに叱られる!」の働き方改革で今回紹介したのは「桜の研究28年のサクラ博士(森林総合研究所)勝木俊雄さんが選ぶSNS映えしそうな美しい桜ベスト3」だった。
新コロナウイルスの影響で、桜の盛りである今、花見ができないのでこういう企画はありがたい。
ただ、先日弘前の市長さんが「弘前公園で咲く桜の画像や動画を桜の見頃が終わるまで公開しないように」と報道各社に求めたというニュースが流れていた。
気持ちはわかる。
だから、映像で見るだけでできれば満足して欲しいと願う。
サクラ博士が選ぶ美しい桜ベスト3
今年は花見ができなかったと残念がっている視聴者のために、美しい桜を見に行った気持ちになれるという素晴らしい桜の映像…今回桜の研究28年のサクラ博士(森林総合研究所)勝木俊雄さんが紹介した桜はいずれも秀逸だ。
第3位 白く輝く1本桜
高知県、大月町のある「月光桜」
・高さおよそ13m
・小高い丘の上に咲く1本桜
もっとも綺麗に見えるのは満月の夜
「この月光桜、私がぜひ見てもらいたいのは夜にライトアップされた姿です」と勝木さん。
闇夜に光るその姿、月光桜は真っ白い花を付けるため夜に光に照らされることで美しく幻想的な輝きを放つ。
中でももっとも綺麗に見えるのは満月の夜。
月光桜という名前は、春の満月の頃に満開になるという言い伝えから付けられたそうだ。
月光桜 HP⇒http://www.gekkousakura.com/
(4月の満月は8日でしたが桜はどうだったでしょうね…)
第2位 樹齢千年?
日本最大級の枝垂れ桜、福島県三春町にある「三春滝桜」。
・初めて国の天然記念物に指定された桜の一つ
(岐阜県・根尾谷淡墨桜、山梨県・山高神代桜と並び日本三大桜に数えられる)
・滝から流れ落ちるように花が咲く様子から「滝桜」と呼ばれるようになった
一番の見どころは何といっても幹の太さ
幹の直径は3m以上樹齢千年は超えていると言われているこのサクラの幹は枝垂れ桜の中でも最大級の太さを誇る。
勝木さんは「育ててきた多くの人の思いや歴史を感じながら桜を見るとより一層楽しめる。非常に味わい深いなと思います…」という。
第1位 桜が織りなす奇跡の形
その桜があるのは青森県弘前公園。
※弘前は5月6日まで公園が閉鎖されている
・弘前城を覆いつくすようにおよそ2,600本の桜が広がる。
・枝が横に伸びるように剪定することで桜の花を間近で見ることができる。
・散った桜が水面を覆いつくす花いかだも圧巻。
夜空に浮かぶハート
「弘前公園でぜひ見て頂きたいのが桜の枝で出来たまさに奇跡の形です」
「分かりますか?ハートの形です。(詳細な場所は公開されていないがこのスポットを探しに訪れる人も多いとか)。夜空に浮かぶハート…ですね」と勝木さんは笑顔で話す。
勝木さんイチオシの桜
勝木さんのイチオシの桜…それが「クマノザクラ」。
100年ぶりの新種として先生が発見した桜だという。
花びらの先が濃いピンク色をしているのが最大の特徴。
「紀伊半島の山の中で、特に手入れされることもなく誰にも知られず、ひっそりと生きてきた自然の姿をぜひ見て欲しいなと思います。人にたとえるなら同じ和歌山県の坂本冬美さんですかね」と言い、「さくら♪ さくら♪~でしたけ?」と軽く歌った。
この紹介VTRに出た看板には「世界に1本大切にしよう 〇〇〇町のクマノザクラ」と書いてあった。
(※勝木さんはぜひ見て欲しいと言っていたが、時期が時期なので、本記事では〇〇〇は、あえて書かないこととする)
※4月10日「チコちゃんに叱られる!」より抜粋参照
まとめ
今日本列島は桜前線移動の真っ最中だろう。
個人的には、花見はしたいし、桜の木の下で酒も飲みたい。
もちろん青森が近ければ、桜のハートも見てみたい。
でも、青森県弘前市の桜田宏市長は8日の記者会見で、弘前公園で咲く桜の画像や動画を桜の見頃が終わるまで公開しないよう報道各社に求めた。
記者会見では「個人の表現の自由や報道の自由にまで踏み込めるのか」と言われたそうだが「弘前で桜が咲いたと知れば、桜を見たいという行動を誘発する。市民の命と健康を守るため」と答えたという。
青森は全国的に見ても新型コロナウイルスの感染者数は圧倒的に少ない。
弘前市長にしてみれば、本当は一年のうちでも特にこの時期は観光シーズンで誰よりも多くの人に来てもらいたいはずだ。だが桜の映像を見ることによって、人が集まり、ウイルスが持ち込まれる可能性がある以上、こう言うしかないのはよくわかる。
実際、人がいない桜は、本当に美しい。
桜の下で酔いつぶれただらしない人や、ゴミが見当たらないからだ。
こういう長い人生の中で、こういう花見も悪くないんじゃないかな、と思ったりもする…。
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