確かに牛は草ばっかり食べているイメージなのに、筋肉質だ。
この理由ぜひ知りたい!
4月10日「チコちゃんに叱られる!」のゲストは谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)と 西山茉希、どちらも初登場。
最初の質問は「草食なのに筋肉質」について。
なんで草食動物は草しか食べてないのに筋肉モリモリなの?
「この中(岡村隆史、谷中敦、西山茉希)で一番身体を鍛えているカッコイイ大人ってだあれ?」という事で谷中が指名される(かなりの筋肉の持ち主らしい)。
チコちゃんに「なんで草食動物は草しか食べてないのに筋肉モリモリなの?」と聞かれ「植物でもタンパク質が入っている植物があるから、じゃないですかね?コケとか…」と答えるが「牛コケ食べる?」と聞かれ「ちょっと僕、自信無くなってきました」というと「ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と言われてしまう。
岡村は「牛って胃が4つあり、移動している間に草とかが胃液とかと混ざりあってタンパク質に変わるんだと思う」という。チコちゃんは「それは体内に何がいるの?」と聞くと西山が「虫!」という。そしてその後何かを話すと…ピヨピヨとなった。西山の答えは、正解だったらしい。
チコちゃんが「つまんねー奴だな」という。
正解を言われてちょっと悔しいチコちゃんから出された漢字書き問題は「ちちぶ」。
正解者なし、3人は「ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と言われてしまう。
ちなみに正解は「秩父」。
〇チコちゃんの答え
⇒草食動物が草しか食べないのに筋肉がモリモリなのは体内に大量の微生物がいるから
草食動物が筋肉モリモリなのは微生物のおかげ
詳しく教えてくれるのは日本大学で野生動物の進化や行動について研究する村田浩一特任教授。
先生は動物園の園長で日々いろんな動物の観察をしているという。
草には筋肉を作るアミノ酸はあまり含まれていない
先生は「そもそも人や動物が筋肉を作るにはタンパク質の元となるアミノ酸が必要なんです」という。
タンパク質の元になるアミノ酸には「筋肉を作るアミノ酸」と「筋肉を作れないアミノ酸」の大きく分けて2種類がある。
このうち筋肉を作るアミノ酸は草にはあまり含まれていない。
例えば牧草に含まれるおよそ10%のアミノ酸のうち筋肉を作るアミノ酸はたったの約35%だという。
体内にいる大量の微生物のおかげ
ではなぜ草食動物は筋肉モリモリなのか?
「それは体内にいる大量の微生物のおかげなんです」と先生は言う。
身近な動物「牛」を例でみてみると…
牛の身体には4つ胃があり、食べた草はまず1番目の大きな胃の中に入る。
ここに大量の微生物が住んでいて草を分解しアミノ酸を作る。
胃の中に住んでいる微生物はその体内で草を分解し、筋肉を作れないアミノ酸を、筋肉を作るアミノ酸に変える。そして草を餌に微生物は、どんどん数を増やし2番目、3番目の胃を通り4番目の胃へいく。
4番目の胃で微生物を消化し筋肉を作るアミノ酸として利用している
つまり…
牛は、体内で筋肉を作るアミノ酸の塊のような微生物を大量に増やし、それを消化吸収することで筋肉を作ることができる。(これは)ほぼ肉を食べているのと同じような状態だという。
他の草食動物は?
牛のように微生物を胃で消化してアミノ酸を吸収し筋肉を作っているのは「キリン」や「シカ」「ラクダ」などだが、一方そうではない草食動物もいる。
草に含まれるわずかなアミノ酸を大量に摂取するして筋肉を作る
「馬」「サイ」「象」「ゴリラ」などは微生物を胃で消化してアミノ酸を摂取してるのではなく草に含まれるわずかなアミノ酸を大量に摂取することで筋肉を作っている。
大腸の微生物が食べたエサをエネルギーに変え、そのエネルギーのおかげで大量に食べることができる。
その結果わずかな筋肉を作るアミノ酸をたくさん摂取できる。
結論:草食動物は体内にいる微生物のおかげで草からアミノ酸やエネルギー源を効率よく摂取し筋肉モリモリになっている、と言える。
筋肉の素敵な動物
〇ゴリラ(霊長目他人科)
・握力は500㎏とも言われ動物界のトップクラスのパワーの持ち主
でも、主食は果物や草
〇アカカンガルー(オーストラリア大陸に生息している)
立った時の高さは2mもあり、大胸筋を始め色々な筋肉が発達している。
しばしばボクサーにたとえられるカンガルーだが、主食はやっぱり草。
〇ベルジャン・ブル―(19世紀にベルギーで生まれた品種)
全身マッチョな牛で、ダブルマッスルと呼ばれる異常発達下筋肉が特徴
でも主食は牧草。
※4月10日「チコちゃんに叱られる!」より抜粋参照
まとめ
「筋肉がステキな動物」のところで…
ボディビルダーたちの独特な掛け声をヒントに、なんの動物なのか考える、というのがあった。
「まさに筋肉の合掌造り」とか「オーストラリアの阿修羅像」とか、おもしろくて笑えた(今回のゲスト谷中も番外編で出た)が省略した。