ちりめんじゃこの中に、たまにだが、小さいカニを見つけることがある。
ちょっと嬉しい瞬間でもある。
年末最後の拡大版「チコちゃんに叱られる!」。
3つ目の質問は「ちりめんじゃこ」の話。
ちりめんじゃこって、なに?
チコちゃんに「この中(岡村隆史とゲストのさだまさし、萬田久子、高橋みなみ)で、一番海の幸をよく食べるグルメな大人ってだあれ?」と聞かれ、さだが「僕は、ほぼ、うどんですよ。麺類皆兄弟ですから」とボケた所で…岡村がさだを指名。
チコちゃんがさだに「『ちりめんじゃこ』ってなに?」と聞く。さだは「○○じゃないんですか?」と答えると…「つまんねーヤツだなぁ」と後ろを向いてしまう。
(さだの答えは、正解だったようだ)
そこで…チコちゃんから漢字問題が出される。
※正解を言われてちょっと悔しいチコちゃんから漢字の書き問題が出される。
問題は「おおみそか」。
答えは「大晦日」。
これもさだ(だけ)が正解した。
〇チコちゃんの答え
⇒ちりめんじゃこはイワシの子、時々いろんな海洋生物の子
ちりめんじゃこは主に「イワシの子」
詳しく教えてくれるのは、海洋生物に詳しい「きしわだ自然資料館」学芸員の柏尾翔さん。
柏尾さんは「ちりめんじゃこは主に、イワシ類。その中でも特にカタクチイワシの子供たち」だという。
ちりめんじゃこの前に色々な呼び名がある
カタクチイワシは全国の沿岸域に生息し体長は、約7~10㎝の小さな魚。
実はカタクチイワシの子供を加工すると色々な呼び名になるらしい。
・生しらす…とれたばかりの状態
・釜揚げしらす…釜茹でして水を切り水分量がおよそ75%のもの
・ちりめんじゃこ…乾燥させ水分量がおよそ40%
しらすではなく「ちりめんじゃこ」と呼ぶ理由
・小さな魚を広げて乾燥させてた様子が、絹織物の「ちりめん」に似ていた
・そして小さな魚を意味する「雑魚(ざこ)」
ちりめん+ザコ(じゃこ)で「ちりめんじゃこ」になった。
ちりめんじゃこに交じっているもの…
つまり、ちりめんじゃこはイワシ類の子供を乾燥させたもの。
しかし、ちりめんじゃこをよくみてみるとイワシ類だけでなくいろんな海の生き物の子供が混じっていることがある。
海に住む多くの生き物は、卵からふ化して一定の期間、海中をぷかぷか漂い、生活する時期がある。そして、イワシの群れをガサっと獲る時に一緒に蟹の赤ちゃんとかが一緒に捕まる。
よく見かけるものは、タコ、イカ、エビ、蟹の子供。
タツノオトシゴも見つかることがあるが、めったにないらしい。
ちりめんじゃこの中から他の生き物を探してみた
担当スタッフは、チーフプロデューサーに「ちりめんじゃこの中のいろんな生き物の子供を20種類以上見つけたら放送の許可する」と言われる。
そこで、ロケで訪れた場所でちりめんじゃこを購入し、この中に混ざる生き物探しも同時進行で始めた。
だが、なかなか見つからなかったので、先生に聞いてみた。すると「カニやエビのアレルギーの方を配慮して極力取り除いている」と言われる。そこで、スタッフはちりめんじゃこの工場に行き、取り除いたものが入った袋の中からやっと20種類以上の生き物を見つけることができた。
まとめ
スタッフの「ちりめんじゃこに混ざっている他の生物探し」、実は水高チーフプロデューサーは、(このスタッフが)ちりめんじゃこに混ざる生き物探しているうちに人生のパートナーと結ばれるというドラマチックな展開を期待していたという、よくわからない流れと結果だった。一応まとめたが、結構長かったので最後に回した。
読みたい人は、どうぞ!
ちりめんじゃこの中に混ざる生き物を探す
実はこの企画がスタートしたのは昨年(2018年)の12月。
水高チーフプロデューサー(役:鶴見慎吾男)は今回の担当スタッフに「(ちりめんじゃこの中にいろんな生き物の子供が20~30種類入っているので)全部集めて持ってきたら放送してやる」と言う。
ここから、担当スタッフの(ロケで訪れた場所で)ちりめんじゃこの中に混ざる生き物探しが始まった。
・2018年12月
「なぜ鶏はくびを前後に振りながら歩く?」取材時。
埼玉でちりめんじゃこを購入…一匹も見つからなかった。
・2019年2月
「なぜ氷の上は滑りやすい?」取材時。
群馬でちりめんじゃこを購入…ちりめんじゃこが風に飛ばされる。
なにも混ざっていない?
3ヶ月後、ちりめんじゃこの中に混ざる生き物をなかなか見つけられないスタッフは…先生の元へ。
スタッフが「ちりめんじゃこの中に、何も混ざっていないんですけど…」と言うと、先生は「実は他の生き物が混ざっていると、価格が低下したりエビやカニのアレルギーの方に配慮して極力取り除かれるようになっているものが多い」と話す。
・2019年3月
「なぜ磁石はくっつく?」取材時。
宮城のちりめん専門店で購入…イカを見つける。
・2019年4月
「虹を見るにはどうすればいい?」取材時。
東京でちりめんじゃこを購入…ない。
・2019年6月
「なぜ炭を置くと匂いがしなくなる?」取材時。
京都でちりめん山椒を購入…エビ発見!
・2019年8月
「なぜ砂漠はできる?」取材時。
鳥取でちりめんじゃこを購入…太刀魚、イカ、を見つける。
しかし、ここまで3種類(イカ、太刀魚、えびの仲間)しか見つかっていなかった。
加工場に行く
「取り除かれるって先生言ってましたけど、加工場に行けばあるんじゃないですか?」と言うAD。
…そこで、スタッフは、ちりめんじゃこの加工場(大坂)へ行く。
ここでは、ちりめんじゃこに混ざる他の生き物を手作業で取り除いたり、機会を使って風で吹き飛ばしたりしていた。
取り除いたものがはいった青い袋を工場の人から受け取り、その中からタツノオトシゴの仲間、イセエビの仲間、サバの仲間、カニダマシの仲間、ヘイケカニの仲間など、判別できたものでおよそ20種類以上の生物を見つけることができた。
担当スタッフが、チーフプロデューサーに「一応集まりました」と伝えた。
すると「…よく集めたな。『ちりめん積もればじゃことなる』」とダジャレいわれる。