人気漫画「ワンピース」のTV版と映画版で「麦わらの一味」の声優をやってるメンバー6人が、昨日、熊本に向けて応援動画を流していることを前記事で伝えた。
⇒ルフィーやゾロ(声優たち)が被災地を動画で応援!遂に、麦わらの一味が左手を挙げた!
最後にカメラに背を向け、拳を握り「✗印」のついた左腕を上に突き出した…
麦わらの一味(声優)が、あのポーズを選んだ理由とは
なぜ彼らが、あのポーズを選んだのか、私なりの考えと、このポーズの意味を知らない人の為にストーリーを簡単に説明しようと思う。
ストーリー「アラバスタ」 ✗印の意味
簡単にストーリーを書いておく…
麦わらの一味は、航海の途中、「アラバスタ王国」の王女ネフェルタリ・ビビと出逢う。
最初ビビは、悪者(クロコダイル)の仲間だった。
が、実はクロコダイルがアラバスタ王国を乗っ取る計画をしていることを知り、そのことを探るべく、潜入していたのだった。
後に麦わらの一味の、仲間となったビビ。
麦わらの一味はビビと共に旅や冒険をしながら、クロコダイルの乗っ取りを阻止するため、アラバスタ王国に向かう。
そして…
他人に変身する厄介な敵「ボン・クレー」が出てきた時に、この☓印の話が出てくる。
普段は包帯を巻くことで、カモフラージュし、仲間かどうか確認する時は「腕の包帯をとってバツ印を見せ合うこと」と決められたのだ
そして、アラバスタ王国に着いた麦わらの一味とビビ。
ともに大変な戦いの末、クロコダイルをやっつけたのだった。
平和が戻ったアラバスタ。
麦わらの一味が次の航海に向かう時がきた。
ルフィは「一緒に行こう!」とビビを誘ったが、ビビはのちに正式にアラバスタ王国の女王になる運命だ…一緒にいくことは出来ない。
ビビが国に残ると悟った麦わらの一味は、そっと船を出す。
最後の別れをするため、岬に立ったビビ。
遠くに見える彼らの船ゴーイングメリー号に向かって拡声器を使っていう。
「いつかまた会えたら…もう一度、仲間と呼んでくれますか?私を仲間と言ってくれますか?」と。
すぐに「いつまでも仲間だ!」と答えようとするルフィ、それをナミが止める。
女王が海賊と繋がっていると国民や近くにいる海兵に知られたら、ビビの立場が無くなってしまうからだ。
そんなビビに麦わらの一味が仲間とった行動が…
あの後ろを向いて×印を付けた左腕を突き上げるポーズだ。
これから何が起こっても左腕のこれが仲間の印だ!
と…
声にならない声が、この場面を見ただけで聞こえるのだ。
ビビには伝わるのだ。
読者にも…伝わるのだ。
遠くにいても『仲間』だとわかるポーズ
麦わらの一味(声優)たちが、このシーンを選んだ、その意味の深さを考えた時、ジーンと涙があふれた。
実は、『ワンピース』には他にも仲間を思う感動的なシーンがいっぱいある。
でもあえて、このシーンを選んだのは、遠くにいる仲間(熊本)に「俺たちは仲間だ、頑張れ!」と声にならない声を発しているのだと、わかった(ような気がする)。
これは知っている人なら、遠くにいても仲間だと一目でわかるポーズなのだ。
仲間に「応援している」と伝えるには十分すぎるポーズなのだ。
だからワンピースの麦わらの一味の声優さんたちは、他でもない「アラバスタ編」から彼らがビビのために「仲間」を示した場面を、あえて、選んだに違いない!
…泣ける。
「アイスバケツチャレンジ」ならぬ「仲間の印チャレンジ」
今、日本中で熊本地震に被災した人達のために出来ることを模索している大勢の人がいる。
何が出来るか…彼らに少しでも笑顔になってもらうために何が出来るか…と。
一人の力では、何も出来なくても同じ思いの人たちが、今、出来ることを探す。
そして「くまモンがんばれ絵」というハッシュタグが生まれたのだ。
もしかしたら、この動画を見た読者が、同じポーズを取ってSNSにアップするのはそう先の事ではないかもしれない。
✗印を腕につけて後ろ向きで腕を突き上げる写真をアップする…
ツィッターならハッシュタグはなんだろう?
「#アラバスタ」 「#ビビ」 「#麦わらの一味」もいいなぁ…
フェイスブックなら「アイスバケツチャレンジ」ならぬ「仲間の印チャレンジ」というところか…
残念ながら私は、どちらもやってない。
くまモン頑張れ絵は、絵が下手くそなので参加出来なかったが、これは、何とかなるだろうか…
熊本地震の被災者に寄せる思いは「仲間」!フジTVに提案したい!
フジTVは「サザエさん募金」もやっているが、今回は「ワンピース募金」もありかな、と。
彼らの声(今回入っていないサンジ、ブルックの声も入れる)でCMを作る。
CMは名だたる企業に協力してもらう。
東北大震災の時、被災者に寄せる思いは「絆」という言葉に表された。
が、今回はこの「仲間」でもいいんじゃないかと思った…
作者の尾田さんは熊本の出身者だということだし…
皆さんはどうだろうか。
もうすでに、同じ思いの誰かが、ツィッターにハッシュタグを立てて写真をアップしていればいいなぁ…