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学ランの白いカラーは下に着るシャツに襟がなくてもいいように付いている!

チコちゃんに叱られる

学ランに付いている白い「カラー」は、なんのために付いているのか…
デザインか何かだろう、と軽く思っていたが、実は、意外と奥が深かった。

余談だが…
首が短い自分は、時々すれて痛かったし、仲間内では「ダサい」と言ってよく外していた。

10月5日の「チコちゃんに叱られる!」3つ目の質問は「学ランのカラー」について。

「この中(岡村隆史・小林麻耶・大竹まこと)で一番、学生時代制服をオシャレに着こなしていた素敵な大人ってだあれ?」と聞かれた岡村。「制服ねぇ~」と大竹の方をみると…ネクタイを直し答える気満々だ。大竹は「呼んだかい?」と一言。岡村も「大竹さんでいきましょう」という。

なんで詰襟の学生服に白いカラーを付けるの?

大竹の学生時代は詰襟の学生服だったそうだ。
最近はブレザーの制服も多いが、全国の中学校の50%以上は詰襟の学生服を着ているという。

学生服の襟の内側に白いカラーが付いているが…
「なんで詰襟の学生服に白いカラーを付けるの?」とチコちゃんが大竹に聞く。

大竹は「あれは…最初は、○○…」というとピヨピヨの音、正解したらしい。
チコちゃんが「つまんねー奴だなぁ」というと大竹は正解したことに気付き、かなり喜んだ。

〇チコちゃんの答え
⇒白いカラーを付けるのは下に着るシャツに襟がなくてもいいように

学ランのルーツは帝国大学

詳しく教えてくれるのは、以前「卒業式で第2ボタンをあげるのはなぜ?」で出演してくれた、元学生服メーカーの研究員で制服の調査研究を行っているユニフォーム研究家の佐野勝彦さん。

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佐野さんは「詰め襟で金ボタンのいわゆる『学ラン』と呼ばれる制服のルーツは、明治19年に制定された東京帝国大学の制服です」という。

(明治19年制定東京帝国大学(現・東京大学)の制服の画が出る)

そもそも詰め襟の上着の歴史は古く、18世紀のヨーロッパでは、軍隊の制服として登場している。

詰め襟の歴史

詰め襟の目的の一つは「男らしく、りりしく見せるため」
首にしっかりとした襟があると、顔が下がらず堂々と男らしく見えた。

そして、軍服では相手に敬意を払うため「襟付きのシャツを着るのが正装」とされていた。

そこで、スタッフは当時詰襟の下に着ていたのと同じタイプのシャツを持っているという軍服・制服研究家の磯野圭作さんを訪ね、見せてもらった。(確かに襟が立っているシャツだった。)

当時は、このように襟が立っていたシャツを中に着ていたという。

その後…
中に着るシャツの襟は、汚れたら交換できる「取り外し可能なタイプ」に変わり、形も様々なものが登場した。

白い詰め襟の学生服はエリートの証

なぜ東京帝国大学は詰襟の制服を取り入れたのか?…

帝国大学は当時(明治19年)日本で唯一の大学だった。
そこに通う生徒は超エリートなので、他の人の手本となるように「威厳がある」あるいは「引き締まった顔と態度」が求められた。

それには男らしく見える詰め襟が、ぴったりだった。

そこで、明治時代(明治41年)の東京帝国大学の卒業写真が出てきた。
凛々しい表情で前を見つめる学生の首元から白い襟がのぞいている

つまり、白い襟が見える詰め襟の学生服はエリートの証
このりりしく見える、詰め襟の学生服を着ることは、あこがれの一つだった。

戦後教育制度が変わったことで、学校が増え制服を着る学生が増えた。
その時、圧倒的に支持されたのが学ラン(詰襟の学生服)だった。

カラーが生まれたわけ

…しかし、見方によっては、襟もとで貧富の差がわかると言われていた。
当時は家庭の事情で白い襟付きのシャツをそろえられない生徒もいた。(シャツがないことが襟もとで、分かってしまう)

だったら最初から制服の方に襟っぽく見えるものをつけてしまえばいいじゃないか…
という事で制服に取り付けられるカラーが生まれた。

「これだったら、中にシャツを着てようが着てまいがわからない。シャツのやらせみたいなことですけどね」と佐野さんは笑う。

ブレザーの制服が増えていった理由とは

かつては、布製のカラーもあったが、汚れやすいため、安くて汚れにくい樹脂製のカラーへと変わっていった。
その後、変形学生服が登場したためその対策の一つとしてブレザーの制服が増えていった

現在は…

一方、詰め襟の学生服は、近年ではカラーを付けないものが登場。現在カラーを作っている工場は日本で一軒しかないと言われている。

スタッフがその工場を訪ねた。
現在、生産数はピーク時の1/20以下にまで減ったという。

スタッフがプラスチックメーカーの田中さんに「ここがやめちゃったら?」と聞くと「そうですね、もう作れるところがないですね。だから今後、(制服)メーカーさんもやめんといて、という希望もありますし、どうしようかな、という状態になっている」という答えていた。

カラーについて…昭和初期軍服・警察の制服の一部の学生服に使われていたようだ。(by 佐野さん)

まとめ

大竹が正解した。すると大竹は、自分の立っているところから降りてきて「チコ!どうした?どうした?」と嬉しそうに詰め寄る。チコちゃんは「正解よ」というと「やった~!」と両手を上げて「優勝!」と喜び歩き回る。

大竹は最多出場だが初めて正解したらしい。

「おめでとうございます!」と岡村や小林の祝福の声。
大竹は、また襟を正し「呼んだか?」と聞く。
そして「孫たち、見てるか?チコに勝ったぞ!」と満面の笑みを浮かべる。

すると、チコちゃんが「当てて嬉しそうすぎると、なんか大人げないわよ」とチクリ。
大竹も引っ込んだ。

※10月5日「チコちゃんに叱られる!」より抜粋・参照

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