秋田の「しょっつる鍋」は、秋田でとれる「ハタハタ」という魚を発酵させて作った魚醤を使い、実際ハタハタも入れた鍋料理の名前だ。これからの時期、卵を抱えたハタハタが獲れるので、そのまま鍋に入れる。その卵を食べるとプチプチと音がして、とても美味しい。
「ケチャップはしょっつる(魚醤)だった」と、なると…しょっつる鍋は別名「ケチャップ鍋」という事になるなぁ。
10月5日放送の「チコちゃんに叱られる!」のゲストは、TBSと呼ばれた元アナウンサー小林麻耶と今回で12回目の登場、オリジナルメンバーでシティボーイズ1号と紹介された大竹まこと。
チコちゃんが「この中でオムライスが似合う、かわいい大人ってだあれ?」と聞く。岡村も大竹も首を振る。チコちゃんも「似合わないわね、両サイド(岡村と大竹)は」と言う。「マーヤに」と岡村に指名された小林は「オムライス、ちょっと苦手」というが…
ケチャップって何?
「オムライスの上にかかっているケチャップって何?」と聞かれた小林は「ケチャップってね。栄養がたっぷり…」といながら、何かを回している仕草をする。何をやっているか聞かれ「トマトソースを煮込んでる」と答えるが…チコちゃんが聞きたいのはトマトケチャップではなく「『ケチャップ』って何?」だった。
改めて小林は「ケチャップはね、人の名前なんです。ケチャップさん!」と言い切るが「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と言われる。
〇チコちゃんの答え
⇒ケチャップは日本でいうところの「しょっつる」
※「しょっつる」とは、魚で作った魚醤の事。秋田では「しょっつる」、タイでは「ナンプラー」と呼ばれる調味料
ケチャップは魚醤だった
詳しく教えてくれるのは、以前「福神漬け」について教えてくれた東京家政大学栄養学科の宮尾茂雄教授。
先生は「皆さんが知っているケチャップと言えば、トマトケチャップの事ですが、明治時代にアメリカから日本に渡ってきたもの。ケチャップのルーツをたどると実はこれ魚醤、日本でいうところのしょっつるにあたる」という。
ケチャップの起源
魚醤とは魚を塩漬けにして発酵させる中国発祥の調味料のことを指す。
魚醤は中国南部の昔の方言で「コエ・ツァプ」または「ケ・チャプ」と呼ばれていた。
⇒ケチャップは塩を使って素材のエキス出しそれを利用した調味料の事。
ケチャップロード(先生が勝手に付けた名前)
先生によればケチャップは
中国⇒東南アジア⇒イギリス⇒アメリカ⇒日本に入ってきた。
日本に入ってきたころには「トマトケチャップ」になっていた、という。
ケチャップロードをたどってみた
どうして魚で作ったケチャップがトマトケチャップになったのかスタッフは(日本で)ケチャップロードをたどる…。
インドネシア…原料は大豆・小麦
スタッフは魚醤であるケチャップが最初に伝わったインドネシア(東京の秋葉原のインドネシア料理の店へ)に行く。
スタッフが「ケチャップありますか?」と聞くと、そこで見せてもらったケチャップは真っ黒だった。
が、ちゃんとビン(容器)には「ケチャップ」と書いてあった。
ケチャップが中国からインドネシアに伝わると「魚の代わりに小麦とか大豆」を発酵させた調味料に変わる。インドネシアでは炒める料理のほとんどにこのケチャップを使う、という。
これを使ったビーフン・ゴレンを食べたスタッフ。
「美味しいです。カキエキス入ってます?」と聞くが、従業員は「カキエキスがわからない」と答える。
「入ってないわよ!」とチコちゃんのツッコミが入る。
イギリス…原料はきのこ
続いてスタッフは東南アジアからケチャップが伝わったイギリス(東京新橋のイギリス料理?)のお店へ。
スタッフが「ケチャップってあります?」と聞くと「これがイギリスのケチャップだよ」と出してくれたものは茶色の液体だった。
その材料は「きのこ」。
18世紀初め、ケチャップが東南アジアからイギリスに持ち込まれると「穀物の代わりに茸やクルミ」などを塩漬けにして、ケチャップを作るようになった。
イギリスの家庭料理シチューやパイ、パスタの味付けなどにマッシュルームケチャップが使われるそうだ。
ここで「茸とベーコンのパスタ」を食べたスタッフは「うん、あ、おおお美味い!バルサミコ入ってます?」と聞く。するとシェフに「NOバルサミコ、NOイタリアン、イギリス料理だよ」と言われてしまう。
「なんや、この人一体?」と少々怒り気味の岡村のツッコミが入る。
いつからトマトケチャップになったのか
トマトケチャップが大々的に生産されるようになったのはアメリカ。
そこでスタッフは、初めてトマトケチャップが販売されたアメリカ(浅草橋にある大手ケチャップメーカー)を訪れる。
アメリカ…原料はトマト
そこで見せてもらった本には、当時のケチャップづくりの様子が描かれていた。
ケチャップがアメリカに伝わった1700年代末~1800年初め頃、実はトマトも同時期にアメリカに伝わったのだという。
当時のトマトは酸味が強かったため、そのまま食べることはほとんどなかった。
そこでトマトをケチャップの材料に使ったところ、相性が抜群だった。
そして1876年、世界で初めてトマトケチャップが販売されると「ハンバーガーやホットドックに合う」とアメリカ中で大人気になった。
アメリカでは法律にも「ケチャップの原料にはトマト」と定義されるほど、トマトケチャップが定着している。
そこでホットドックを食べたスタッフ「うん」笑顔で(美味しい!と)親指を立てるが、対応してくれたマネージャーに「ケチャップが付いている」と言われてしまう。
その後、明治時代に日本に伝わり戦後、トマトケチャップはアメリカの食文化と共に日本中に広がっていった。
※愛ちゃん(アシスタント)の補足情報によれば、アメリカにケチャップが伝わる前にイタリアでトマトケチャップが作られていたという説もあるそうだ。
ケチャップが生まれた中国は、今どうなっているのか
では、そもそもケチャップが生まれた中国は、今どうなっているのか…という事でスタッフは新宿にある中国料理のお店へ行った。
そこで見たものは…
炒めもののフライパンに投入されるトマトケチャップだった。
料理長は「いろんな料理(トマトケチャップ鍋、酢豚など)にトマトケチャップを使う。みんな好きです」という。
結論:ケチャップはもともとしょっつるだったけど世界一周してトマトになった。
※10月5日「チコちゃんに叱られる!」より抜粋・参照
まとめ
大竹はチコちゃんにオープニングトークで、「1号(2号は斉木しげる、3号はきたろう)」と呼ばれたことに対し「人を仮面ライダーみたいに言うな!」と渋い顔をする。
さらにNHKの雑誌ステラの特集に大竹のことが書いてあって、出してくれたのは嬉しいがその中で「尿漏れ進行中」と書いてあったことに「確かに言ったが、書くことないじゃん!今止まってます!」と文句を言う。
へぇ、「NHKステラ」読んでみたいな。