今回のストーリーは、PART43「サケ・ア・ラ・カルト」とPART108「バレリーナの憂鬱」の
ハイブリッドです!
題名が「サケ・ア・ラ・カルト」というだけあって様々な酒やカクテルが登場しました。
今回は、この「酒」と「カクテル」に注目したいと思います。
サケ・ア・ラ・カルトの酒レシピ
「バーボン小僧こと、トシちゃん」の彼女のナオミちゃんとメガネさんがカウンターに並んでいるシーンから物語は始まります。
ファジーネーブル
ナオミちゃんがオーダーしたのは
「ファジーネーブル」
レシピは
ピーチリキュール
+
オレンジジュース。
甘くて飲みやすい、
女性に人気のカクテルです。
シュワルツ・カッツ・ブルーネコボトル
その後、ナオミちゃんが、バックバーで見つけたのが「シュワルツ・カッツ・ブルーネコボトル」。
一見、スーとした猫をかたどった紺蒼色のガラスのオブジェクトのようですが…
正式名称は
「グスタフ・アドルフ・シュミット ツェラー・シュワルツ・カッツ・ブルーネコボトル」
フルーティーな味わいで飲みやすい甘口タイプの白ワインです。
ワイン名のシュワルツ・カッツ(黒猫)は「黒猫の座った樽が最も出来が良い」と言う、ドイツのツェル村の伝説からきています。
上撰電球の酒 てんきゅう
また、メガネさんがレモンハートに来る途中ジャケ買いならぬ「瓶買い」してきたのが…
高垣酒造の「上撰電球の酒 てんきゅう」。
主力商品のお酒、天久(てんきゅう)を白熱電球型の瓶に詰めたもの。
「てんきゅう」と「でんきゅう」をかけているようです。
メガネさんは、これをナオミちゃんにぴったりだ!と言ってプレゼントします。
ナオミちゃんはいつも「電球のように明るい」というイメージということでしょうか…。
注)ジャケ買い
ジャケ買いとは、レコード・CD・DVD等のメディア商品を、中身を見ないでパッケージデザインのみで判断して買うことを指す。今回の瓶買いは、電球型の瓶が面白くて買ってきたので、ジャケ買いに引っ掛けたのでしょう。
デュカスタン・ファーザーズボトル
松ちゃんが、知り合いに頼まれて社会勉強の為にと連れてきた正彦君。
マザコン丸出しの彼にマスターが出したお酒は…
「デュカスタン・ファーザーズボトル」
哺乳瓶型のボトルがユニークなお酒です。
インパクト強すぎ!
赤ちゃんがミルクを飲む為の哺乳瓶に大人が飲むお酒が入っている…
ちょっと考えられませんよね。
時のフランスの首相、マンデス・フランスが「国民は、アルコールを飲まずミルクを飲むように」と奨励したのを皮肉って作られたものです。
中身はアルマニャックで、外見とは違い、男性的で力強い味わいです。
また哺乳瓶型ボトルをもじって「大人のミルク」と揶揄されることもあります。
フィリップ・ド・ブルゴーニュ クレーム・ド・カシス・ド・ディジョン
物語の後半で登場するバレリーナの静香さんが「いつもので」と言ってオーダーするカクテル。
これは私の想像ですが、チラッと映ったボトルは多分「フィリップ・ド・ブルゴーニュ クレーム・ド・カシス・ド・ディジョン」ですね。
それにオレンジ色の液体を入れてステアしていたので、そのカクテルは「カシスオレンジ」ではないかと…。
ボルス・ゴールドリキュール・バレリー・ボトル
最後に「ボルス・ゴールドリキュール・バレリー・ボトル」が出てきました。
それを使ってマスターが作ったのが「レモンハートバレリーナカクテル」です。
原作では
「レモンハートゴールドスペシャルウラカクテル」という長い名前のカクテルでした。
レシピは
レモンハート(ラム)
+
バレリーナボトル
(ホワイトキュラソー)
+
フレッシュジュース。
これをシェイク。
仕上げにレモンの皮(多分)で出来たハート「レモンハート」を飾って完成。
名前からしてマスターの創作カクテルだと思います。
これに近いレシピとして
「キングストン」
(ラム・ホワイトキュラソー・レモンジュース・グレナデンシロップ)
というカクテルがあります。
そのバリエーションじゃないかと…
メガネさんのカクテル名鑑
メガネさんのカクテル名鑑にも創作カクテルが登場します。
「サケ・マティーニ(サケティーニ)」
前出の酒「てんきゅう」これを「BAR石の華」のマスター石垣さんがアレンジしたのが「サケマティーニ・てんきゅうバージョン」
レシピは、金粉を入れる以外同じです。
ただ、スタンダードバージョンはステア、アレンジバージョンではシェイクで仕上げるという大きな違いがあります。
金粉は、「てんきゅう」のボトルの形から電球の灯りをイメージして加えたとの事。
まとめ 次回予想
さて、次回は「熱帯夜の客」。
ユーレイ役の温水洋一さんの演技が楽しみです。