飛行機は白、というイメージがある。
だが日本の西の方では黒を基調とした飛行機が飛んでいるらしい…。
ちょっと見てみたい。
※靴紐ニュース…前の放送で「最強の靴の紐の結び方イアンセキュアノット」VS「ちょう結び」どれくらいほどけにくいのかの経過報告…今歩いているのは岐阜県の関ヶ原(開始から400㎞)で、未だ変化なしらしい。
6月14日の「チコちゃんに叱られる!」、最後の質問は「飛行機の色」についてだ。
飛行機はなぜ白い?
「飛行機が似合う素敵な大人ってだあれ?」と聞かれ、岡村は「私、旅よくしてますので」と立候補した。
岡村はチコちゃんに、何色の飛行機に乗るか聞かれ「大体白っぽい。白多いですね」と答える。するとチコちゃんは「飛行機は、なんで白なの?」と聞く。
岡村は「あの~、あれじゃない?他の塗料よりも軽い」と答える。するとチコちゃんが「…という事は?」と聞くと岡村が手を挙げ、「×××(ピヨピヨピヨ)」となる。
「つまんねー奴だな~(正解)」というチコちゃん。
するとゲストのフジモンが「バラエティーで当てたらあかんやん」とクレームをつけた。
◯チコちゃんの答え
⇒飛行機が白いのはお得だから
世界の飛行機の約9割が白
詳しく教えてくれるのは以前「東京タワーが赤と白なのはなぜ?」の時の先生で2度目の登場。世界の空の法律を研究する日本大学危機管理学部の工藤聡一教授。
先生は「世界の飛行機の約9割が白だと言われている」という。
実際、成田空港に乗り入れている99の航空会社のうち86社が白い飛行機だったそうだ。
なぜ飛行機をペイントする必要があるのか
ジェット機が登場する以前は、迷彩が必要な軍用機以外は、金属むき出しの色が多かったという。
ジェット機は1万メートル以上まで上がるので、強い日差しやチリの影響で機体が金属疲労を起こしやすいという問題が明らかになり、保護のためペイントが始まった。
なぜ白なのか?
「コストの問題が大きい」と先生は言う。
「一番多く出回る色」がコストも安くなる
一般的な塗料の値段は色付きよりも白の方が割安。
1ガロン(約3.8ℓ)当たりの塗料の値段
・白…約2万円
・色付き…約2万3千円
航空機のペイントをする時、通常「白」を塗ってから発色を良くするため、カラーを入れる(別の色を重ね塗りする)。
◯大型機一機に使う塗料は約570ℓ(※ボーイング747‐400の場合)
例えば…飛行機を真っ赤に塗る場合
・白い塗料約300万円
・赤い塗料約345万円で645万円のコストがかかる
⇒白だけだと300万円で半額以下になり圧倒的にお得!
「重さ」でもお得
・白のペイントだけで約250㎏
・カラーのペイントでも250㎏
色を入れる(重ね塗りをする)と、白だけよりも250㎏重くなる。
⇒白だけだとカラーよりも250㎏軽い。
250㎏重くなると…
例えば250㎏重い状態で「東京―ロンドン」(約1万㎞)を飛ぶと…
◯燃料費は、約5万5千円。その分、余分にかかる。
◯250㎏は、大人3人をよけいに乗せるという事になる。
白い飛行機に大人3人の乗客を余分に乗せることができたら…
いつも満席の人気路線ロンドン便。
片道10万として
・3人分30万円
・1日3便飛んでいたとして90万円
・1年だと3億2850万円
…の売り上げが増えることになる。
その他にお得
◯空調代…飛行機は、駐機中に日光を浴び続けているので空調代にも差が出る。
(白は太陽光を反射するため機内の温度が上がりにくく余分な冷房コストがかからない)
◯整備…白なら錆が出た時に目立ちやすいので発見しやすい、直しやすい。
(白は、さびやオイル漏れなどの機体の異常に気付きやすいので整備の面でお得)
何かとお得な白が、航空業界のスタンダードになり、いつしか白い飛行機ばかりになっていった。
真っ黒な機体?
その時、真っ黒な色の飛行機が通った。
その飛行機会社の整備スタッフさんに「なぜ黒なのか」聞いてみると…
「新規参入という事で『他社との差別化を図る』ためにインパクトを重視して黒い機体、カッコイイ機体というのを採用している」という。
だが、白っぽい汚れはやっぱり目立ってしまうそうだ。
よく見ると黒い部分に白っぽい(雨)汚れが見えた。
これをピカピカにするのは大変で、白よりも整備士泣かせの黒だが…
「…それは現場の力でカバーしていきたい。(評判も良く、デザインで賞をもらったこともある)これからも業界の非常識を貫いていきたい」と話していた。
アシスタントの愛ちゃん情報によれば…
黒い飛行機で(機体)でも技術面、安全面は全く問題はない、とのこと。
さらに「色の重ね塗り」については…数年前から重ね塗りが必よない塗料も開発され白以外の飛行機も近年は増加傾向にあるそうだ。
※以上、6月14日放送「チコちゃんに叱られる!」参照・参考
まとめ
ちなみに黒い機体は調べてみると「スターフライヤー」という会社らしい。
航路は…
・東京⇔北九州、福岡、関西(大坂)、山口宇部
・中部(名古屋)⇔福岡
・北九州⇔那覇(沖縄)
・名古屋、北九州⇔台北
となっている。
※ 航空会社スターフライヤー https://www.starflyer.jp/
航路を見ると、主に西日本で活躍しているようだ。
なるほど…乗ってみたい気がする。
「靴紐ニュース」とは
前回の放送で「靴紐をきつく結んでいてもほどけてしまうのはなぜか」という問題を取り上げた。そしてほどけにくい「イアン・セキュア・ノット」という紐の結び方を知った。
そこで番組では、この結び方がちょう結びと比べてどれくらいほどけにくいのか、ということで…右足は「ちょう結び」左足は「イアン・セキュア・ノット」にして東京タワーからどれだけ歩いたところで紐がほどけるのか、検証をした。
前回は350㎞歩いたのだが、どちらもほどけず、今後もこの検証を続けることにしたのだった。
これは、その報告だ。
今回は前回から50㎞進んで400㎞(岐阜県)まできた。
…が、いまだに靴紐は両方ともほどけていない、らしい。