ティーカップにお皿が付いているのは
スプーンやレモンや角砂糖などを
置くためにあるものだと思っていたが…
そもそもはお皿で、しかもズズズと
音を立てて飲んでいたというから驚きだ。
4月26日の「チコちゃんに叱られる!」、最後の質問は「紅茶の皿」について。
「この中(岡村隆史・増田恵子・出川哲朗)で一番優雅なティータイムが似合う素敵な大人ってだあれ?」という質問に「ちょっと俺、いかしてもらってもいいですか?」と岡村が手を挙げる。
すると出川が「この並びで一番似合わないだろう!」とクレームをつける。が「岡村は白金のオープンカフェで『パンシャン』飲んじゃってるもんね」とチコちゃんがフォローする。
なんでティーカップにお皿が付いているの?
チコちゃんが岡村に「紅茶を飲むときのセッティングをしてみてくれる?」という。岡村は前に出てきて色々なカップやスプーンがある中から、紅茶用を選んでセットした。
カップをお皿に載せたのを見たチコちゃんが「…なんでティーカップにお皿が付いているの?」と聞く。
岡村は、考え込んで「ちょっと待ってね」と言い記憶をさぐるように…セットしたカップをいじっていると「ピヨピヨ」となる。(正解したようだ)
チコちゃんは「つまんねぇ~奴だなぁ」と言う。岡村が、徐々に笑顔になっていきカメラ目線になる。「…戻って!」とチコちゃん。岡村は皿を置いて、自分の位置に戻る。(岡村が正解したのに、なぜか静かだったが、ここでやっと笑いが起こる)
そして
「なぜティーカップにお皿が付いているのか、こちらのVTRをご覧ください」とチコちゃんが言う。(※いつもならここで漢字問題が出るはずなのだが、カットされたのだろうか?)
◯チコちゃんの答え
⇒ティーカップにお皿が付いているのは、カップがポットでお皿がカップだったから
…と言うと、岡村に拍手が起こった。
お皿は紅茶を注いで飲むための器だった
詳しく教えてくれるのは紅茶の文化や歴史を研究している川谷眞佐枝先生。(日本中国茶普及協会理事)
先生は「もともとティーカップに付いているお皿は紅茶を注いで飲むための器だったんです」と言う。
・お茶がお飲まれるようになったのは紀元前2700年ごろの中国、と言われている。
・日本にお茶が伝わったのは平安時代(9世紀の初め頃)。
・その後17世紀初頭になると、オランダの貿易会社が日本からお茶を輸入し始めたことでヨーロッパ全土にお茶の文化が広まっていった。
実はヨーロッパに伝わったお茶は、日本から輸入した緑茶が始まりだった。
・その後、日本が鎖国を始めるとヨーロッパでは、中国から輸入された緑茶が主流になっていった。当時緑茶は、東洋の神秘薬と呼ばれていて「飲むと長寿になる」とか「病気が治る」などと考えられていて西洋人にとってはまさにあこがれの飲み物だった。
・17世紀中ごろになると中国で紅茶が誕生。
コクのある味わいが西洋人の好みに合い、緑茶よりも人気になり、貴族から庶民まで紅茶を飲むようになった。だが…
お茶を入れるためのティーポットが無かった
お茶が輸入され始めたころ、オランダ・イギリス・ポルトガルの3国はアジア諸国との貿易の支配権を争っていた。
中国からお茶を輸入していたオランダやイギリスは、お茶を飲むためのティーボール(茶わん)の輸入はしていたがお茶を作るためのティーポット(急須)はポルトガルに独占されていたため輸入できなかった。
その為、値段はとてつもなく高く、ごく一部の貴族しか手に入れることができなかった。
最初はティーボールのにお茶の葉を入れて飲む
お茶を飲みたいのに入れるためのティーポットがない。そこで考えたのが直接ティーボールにお茶の葉を入れて飲む方法だった。
ティーボールに茶葉を入れてお湯を注ぐ。ティーポットがなくても簡単にお茶が飲めると、この飲み方はまたたくまにヨーロッパ全土に広がっっていった。
そこで、先生はその方法でいれたお茶をスタッフに差し出し、二人で飲んでみる。
すると、スタッフが鼻で笑いながら、お茶を置く。
「どうしなさったんですか?」と先生が聞くと、スタッフは「茶葉が口に入ってくるんですけど」と言って口に入った茶葉をティッシュに出した。
お皿登場!
ティーボールに茶葉を入れてお湯を注ぐ方法だと、飲むときに茶葉が口の中に入って飲みづらい。そこでだった。
お皿にお茶を注ぐことで、口の中に茶葉が入らずにお茶が飲めると考えた。
当時ティーボールと一緒に輸入されていた皿がよく似た柄で違和感がなく、この方法は自然と受け入れられるようになった。
音を立てて飲む
「昔はわざわざズズズズズズと音を立てて飲むのがエチケットとされていた国もある」と先生は言う。
そして「今日は昔のマネをしてズズズズズズっていってみますか?」とすすめられるスタッフ。やってみるが笑ってしまい吹き出してしまった。
「でもお茶の葉はさっきみたいに入らなくなりましたよね。そういう意味では飲みやすくなりましたよね」と先生に言われたスタッフは「確かに、お茶の葉は分けられています」と答えた。
現在のセットになる
当時の西洋人も飲みづらいと思ったのかは定かではないが…
・18世紀になるとヨーロッパでもティーポットが作られるようになり、お皿にお茶を注ぐ習慣は無くなっていった。
・その後ティ―ボールには持ち手が付いてティーカップと呼ばれるようになり、現在のセットになった。
つまり、ティーカップにお皿が付いているのはこの当時の名残り。現在では受け皿として役割を変えながらも紅茶を飲むときには無くてはならない存在になっているのです。
※お茶の伝来については諸説あります。
ちなみに…
次回は拡大スペシャル。
ゲストは朝ドラ「なつぞら」の広瀬すず、吉沢亮、草刈正雄。
5月3日、午後7時30分から、4日の再放送は8時15分から始まる。
NHKでチコちゃんに会える!
4月26日(日)はNHKのスタジオパーク、エントランスホールでチコちゃんに会えるらしい。
・会場:エントランスホール
・時間
①午前10時30分 ②午前11時30分 ③午後1時00分
④午後2時30分 ⑤午後4時00分 ※各回およそ10分間
チコちゃんに会えた人には、スタジオパークオリジナルの参加賞がプレゼントされるらしいぞ!※HPより
まとめ
目の前の中国より先に「ヨーロッパに伝わったお茶は、日本から輸入した緑茶が始まり」というのはちょっと意外だった。
キョエちゃんは名古屋撃ちが得意だったのか?
今回の「ひだまり~」のオープニングトークで、キョエちゃんが岡村に「ど…ゲーセン連れてって!」とせがんだ。「ゲーセンで名古屋撃ちがしたい。腕がなまっているから久々やりたい!」と言う。岡村は「やめときなさい、そんなもん。よう知ってるな」と最後は感心していた。(※名古屋撃ち=名古屋から始まったとされるインベーダーゲームの攻略法)
読まれた手紙から、岡村が「俺、チコちゃんとしか手つないでないわ」という話になった。
最後にキョエちゃんが「恋の悩み相談、やっぱり岡村には無理!アホ―」と言うと、岡村が「ドーン!」と打つ真似をする。打たれたキョエちゃん「ドーン!」と…(打たれたつもり?かな?)
※4月26日「チコちゃんに叱られる!」より抜粋・参照