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夜が暗いのは太陽が隠れるからではなく宇宙に涯て(はて)があるから!~チコちゃん

チコちゃんに叱られる

夜が暗いのはなぜ?と聞かれたら

ほとんどの人は「太陽が隠れるから」
と答えるのではないだろうか。
だがそれは「凡人の答え」だ。

宇宙研究の世界的なレジェンドなら
「宇宙の涯てがあるから!」と答えるらしい。

答えを聞いても、ピンとこない…

凡人だからか…。

今回から「チコちゃんに叱られる!」は(レギュラー番組になって)2年目に突入した。

ゲストはお馴染み、かたせ梨乃と初登場の山里亮太。

一つ目の質問は「夜が暗いのはなぜか」。
その答えは、簡単なようで実は奥が深かった。

夜はなぜ暗い?

「…この中(岡村隆史・かたせ梨乃・山里亮太)で一番夜空が似合う素敵な大人ってだあれ?」ということで、岡村が指名したのは、かたせ梨乃。

チコちゃんはかたせに「(昼から夜になると暗くなるが)なんで夜は暗いの?」と聞く。

かたせは「太陽が沈むから」と答えるが「ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と言われてしまう。

◯チコちゃんの答え
⇒夜が暗いのは宇宙に涯(は)てがあるから

この答えに「なに?このロマンチックな回答?」と山里が言う。
岡村は「はてはないって聞いてますよ?」と言うが…

宇宙に涯てがある?

「…その質問があるからこそ、現代の天文学が発展したと言ってもいいほど大きなカギなんですよ」と…詳しく教えてくれるのは、宇宙物理学の第一人者、丘のまち郷土学館「美空」天文台の長佐治晴夫先生。(※北海道美瑛町)

この先生は、宇宙探査機「ボイジャー」に積んだ宇宙人へのメッセージを人類を代表して作ったメンバーの一人で、宇宙研究の世界的なレジェンドだという。

夜が暗いというのは、一言で言ってしまえば宇宙に涯てがあるということなんですね」と先生。

スタッフが「太陽が隠れているからではないのですか?」と聞くと、先生は「そういう事言うとね、あいつ凡人じゃないかって言われちゃいますよ」と笑顔で答える。


先生によると…

◯生まれたての宇宙は今よりかなり小さく、長い年月をかけて現在の大きさになった。
…という事は宇宙には端っこが存在するはず…つまり宇宙には涯てがある、という事になる。

◯宇宙の大きさに限りがある⇒星の大きさにも限りがある、と考えられている。

宇宙の中にはたくさんの星があって、その中の一つが太陽である。

○太陽以外にも宇宙には太陽のように光り輝く星がたくさんある。もし宇宙が無限に広がっているなら、太陽のように光り輝く星も無限にある事になるので、夜空は昼間のように明るい

絵本「おそらに はては あるの?」

先生は「そのことを子供たちにわかるように僕が書いた絵本があるんですよ」と言って、一冊の本を取り出し、読み始めた。

【おそらにはてはあるの?】佐治 晴夫(著)

おそらには ほしがいっぱい

おおきい ほし、
ちいさい ほし、
あかるい ほし、
くらい ほし…

その ほしと ほしの あいだの
くらいところも、
よーく のぞいてみると…、
ちいさな ほしで いっぱいです

ぼうえんきょうで
もっと もっと おおきくしてみると、
やっぱり ほしと ほしの あいだには
ほしが みえてきます。

(…ここから、この番組でおなじみの「森本レオ」が朗読を始める)

おそらに はてが なくて、
この ほしぞらが
どこまでも どこまでも
つづいていたとすると…
ほしと ほしの あいだの
くらいところは
ちいさな ほしくずで
いっぱいになってしまいます。もりの きのしたで みあげると、
ちいさな はっぱも
たくさん かさなって
あおぞらをかくしてしまうよ

(もし、宇宙に涯てがなく、無限に広がっているなら星と星の隙間には、もっと遠くにある星の光が見え、さらに遠くの星の隙間には、さらにさらに遠くの星の光が見えるはず…)

もし、おそらに はてがなくて、
ほしぞらが どこまでも
までも つづいていたら
くらい ほしぞらは なくて、
よるは きっと こんなに まぶしいことでしょう。
いま、わたくしたちが みあげる
よぞらが くらいっていうことは…
おそらに はてがあって、
どこまでも ほしぞらが
つづいているのでは
ないっていう しょうこです。

おしまい


おそらに はては あるの? by Amazon

おそらにはてはあるの? / 佐治晴夫 【絵本】 by 楽天

宇宙は膨張している…人間も膨張している?

先生は「宇宙が膨張しているということも、夜が暗い理由の一つ」だという。

先生によると「138億年前に誕生した宇宙は、膨張して今の大きさになり、今なお膨張し続けていて、この膨張が夜をさらに暗くしている」という。

そして「宇宙が膨張しているという事は、太陽も月もあなたも(あらゆるものが)膨張しているんですよね。ドンドンと膨れているんです」とスタッフに言う。

宇宙が膨張すると、どういうことが起こるのか

(先生とスタッフは)地球(に見立てた球)から等間隔に4つある球を「星」として細いゴムひもでつなげたものを用意。(それぞれ繋がった)細いゴム紐を「膨張する宇宙」と仮定する。

地球から一番近い緑の星(球)と一番遠い赤い星(球)が地球から遠ざかるスピードに注目…。

宇宙が膨張する=赤い星(球)の向こう側のゴム紐を引っ張る。
すると(緑のボールと赤いボールを見比べると)緑のボールよりも赤いボールの方がより早く地球から遠ざかっていくように見える。

遠い星ほど速いスピードで地球から遠ざかる⇒これが宇宙の膨張

遠い星ほど早いスピードで遠ざかっているので、地球に届く星の光は遠ければ遠いほど、弱くかすかな光になっていく。

いずれは近くにあった星もどんどん遠ざかり消えてしまう運命をたどる…つまり、夜は今よりもどんどん暗くなっていくらしい。

先生は「美しい星が見えるという事は、ものすごく貴重な今と言う時間しか体験できないこと。そういう風に思いながら星を眺めて頂きたいと思います」と言っていた。

おまけ情報 宇宙人へのメッセージは音楽

「(先生は)NASAが認定していた宇宙人と最初に接触する地球人だったよ」とチコちゃん。

アシスタントの愛ちゃんによれば…
人類を代表して宇宙人にメッセージを送ったのは音楽だったそうだ。言葉がなくても感じ合う事が出来る音楽がいいだろう、と考えたそうだ。

美しく数学的な構造を持つ「プレリュード/バッハ」などを選んで送ったそうだ。

まとめ

チコちゃんの今日のゲスト紹介は…

・かたせ梨乃
「VTRにスタジオにと神出鬼没の大女優、オリジナルメンバー『りの姉』!」
かたせは、ゲストで何度も来ているし、番組制作のVTRにも出演している。オリジナルメンバー(たしか大竹まこともそうだったかな)と呼ばれるのも納得だ。

・山里亮太
「初登場!…ご自分でどうぞ!…なんかすごい、出来る人って聞いてるから」とチコちゃん。
「そんなことないですよ」と山里が言うと「今日は言葉の(なに?)ボキャブラリーを聞かせてね!」と彼のハードルを上げまくる。

(これは、チコちゃんが彼を軽くあしらっているというわけではなく山里を「出来る人って聞いてる」のでその力を見たい、という事のようだ。岡村は「いつもと全然違う、チコちゃんが」と驚いている。)

それに対して山里は「チコちゃん、これ『チコちゃんにハードルを上げられる』って番組?」とさっそく実力発揮した。

結局、山里は新番組のPRをしにきたようだったが…。

これは私の勘だが、山里はいい感じで、番組を盛り上げていた。今後もゲストで来る可能性…十分あるな!

※4月6日「チコちゃんに叱られる!」より参照抜粋

その他の質問

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