炊いたもち米を丸め、あんこでくるんだものを秋は「おはぎ」、春は「ぼたもち」と呼ぶ…
これは(私も知っているくらいだから)知っている人も多いだろう。
ただ、最近はおはぎ専門店(「サザエ」とか)もある為か、「おはぎ」という認識の方が強く、「ぼたもち」を食べたとは、あまり聞かないのだが…他地域では違うのだろうか?
今回の「チコちゃんに叱られる」は「春爛漫!ぼーっと生きてる人全員集合スペシャル!」でゲストは3人。広末涼子、国分太一、高畑淳子だ。
最初の問題はお彼岸という事もあり?「おはぎとぼたもち」についてだ。
「この中で甘いものを食べてる姿が可愛すぎる素敵な大人ってだあれ?」という事で、岡村が高畑に断りを入れてから、末広を指名した。
「おはぎ」と「ぼたもち」って何が違うの?
「おはぎ」と「ぼたもち」両方食べたことがある、と答えた広末に、チコちゃんは「『おはぎ』と『ぼたもち』って何が違うの?」と聞いた。
ちょっと考えた広末だったが、答えを言う彼女の口元に「正解」の文字が付いた(チコった!)…言い終わった広末も手を腰に当て、自信ありげだ。
チコちゃんが「いきなりあなた、つまんないやつね」と言う。すると末広が嬉しそうに手を挙げて踊りだす。
正解が出たので、この後はいつものようにチコちゃんから漢字の書き取り問題が出た。
「のり」(正解=海苔)だったが全員外れ、叱られた。
◯チコちゃんの答え
⇒おはぎとぼたもちの違いは「秋」か「春」か
「おはぎ」も「ぼたもち」も食べ物自体は同じ
日本全国の食文化を研究する日本料理研究家柳原さん(※「お雑煮の雑ってなあに?」の時の先生)
https://www.takumi-inv.com/tiko-zouni
によれば…
「おはぎもぼたもちも食べ物自体は同じ。炊いたもち米を丸めたものに、小豆で作ったあんこを付けた物のことをおはぎやぼたもちと呼んでいる」とのこと。
古くから日本では「赤い色」には魔よけの効果があると信じられてきた。その「赤い小豆」を使ったおはぎやぼたもちは邪気を払う食べ物として先祖の供養のため、お盆やお彼岸の時期に食べられてきた。
同じものなのになぜ名前が二つあるのか
もともと大きさの違いがきっかけで二つの名前が生まれたらしい。
おはぎは小さいもの、ぼたもちは大きいものを指す言葉だったという。
そして、
おはぎは「萩の花」
ぼたもちは「牡丹の花」
からついた名前だという。
「おはぎ」の名前の由来
おはぎは「小豆の散らばった様子が萩の花が散って地面に落ちた様子に似ている」事から「萩の餅」と呼ばれるようになった。
そして、中でも小さく上品につくられた「萩に餅」の事を丁寧な言葉遣いで「お萩」と呼ぶようになった。
萩の花が咲くのは「秋」。次第に秋のお彼岸に食べるものの事を「おはぎ」と呼ぶようになっていった。
「ぼたもち」の名前の由来
「ぼたもち」は中でも大きな萩の餅のことを指す。
かつて日本では小豆は高級品だったため、おはぎが食べられるのは年に数回だけで、集まった人達に振る舞うおもてなしとして「萩のお餅」を大きく作るようになり、これを大きく華やかな牡丹の花にたとえた。
牡丹の花が咲くのは春。次第に春のお彼岸に食べるものを「ぼたもち」と呼ぶようになっていった。
「昔の人たちは同じ食べ物でも、何にたとえるかによって呼び名を変えていた。日本人って風流でしょ。そういうところが大好き」と先生。
今では、どちらの言葉も厳密な線引きなく使われているそうだ。
「あんこ以外のおはぎ」もある
東日本では「ゴマ」、西日本では「青のり」など、その味も地域によって様々、という事でスタッフが「大変恐縮だが、全国の個性的なぼたもちとかおはぎを作ってくれないか」と先生に頼む。
すると先生は「いつも急ですね、でも面白いからやってみましょう」と言ってくれた。
街行く人に聞いた!全国の個性的&面白いおはぎ・ぼたもち勝手にベスト5
◯5位…「いもがいもち」
富山県南砺市の特産の里いもをかつて高価だったもち米を節約するために混ぜて、その粘りを利用して作ったおはぎ
撮影が終わったおはぎは、前回同様スタッフの女子三人が試食。
感想としては…
「ご飯よりサラッとしている感じ」
「里芋感わかんないです」
だった。
◯第4位…きなこおはぎ
普通のきなこおはぎと思いきや、中にあんこが入っている。
黄色いきな粉は稲穂を表わし、コメの豊作祈願となることから関西地方の農村によく見られる。
感想
「ん~美味しい!」
「きな粉の甘じょっぱさとあんこのガツンとした甘さがこうばっと一気に広がって…」
だった。
◯第3位…ずんだおはぎ
宮城県の特産枝豆を茹でてすりつぶしたあんで、作られる。
◯第2位…納豆ぼたもち
山形県の冬の保存食「納豆と醤油」を絡めて頂く。
◯第1位…くるみおはぎ
長野や岩手で食べられる。特産のくるみをふんだんに使い「砂糖と塩で甘じょっぱく」味付けしたくるみの粉に包まれている。
結論:秋か春かが一般的だが、もともとは小さいか大きいかの違いがあった。※由来は諸説ある
まとめ
小さいのがおはぎ、大きいのがぼたもちと言われても、しょせん家庭で作られるもの。大きさの基準など無いに等しいのではないのだろうか。
さらに、紹介された全国のおはぎの周りのあんは、考えてみれば「お餅」でもくるんで食べられているものばかり。ま、おはぎに使う炊いたもち米は、お餅になる前の「半分お餅」みたいなもの。ま、どっちでも美味いことは美味いけどね。
補足:チコちゃんのゲスト紹介他
・広末涼子…「初登場!ビーチボーイズでおなじみの涼子ちゃーん」
・国分太一…「準レギュラーはTOKIO!」(2回目だけど?と国分が突っ込む)
・高畑淳子…「おおとり!劇団青年座~!(所属事務所)」
岡村が回答者を選ぶとき…
チコちゃんが「この中で甘いものを食べてる姿が可愛すぎる素敵な大人ってだあれ?」と聞く。
すると岡村が高畑に「おかきですね、もう」という(暗に高畑を若くないと言っている?)。高畑は「こら!」と怒る。
岡村は「広末さんでいいですか?」と高畑に断りを入れる。高畑は「もちろん!」と答えるがチコちゃんは岡村に「人が悪いわよ、あなた」という。
漢字書き取り問題
広末が、おはぎの問題に正解した(チコった!)。
そこでお決まりの漢字書き取り問題が出される。
チコちゃんは「お絵描き帳開いて!…『のり』漢字で書いて下さい。」という。
4人の出した答えは、みんなハズレ…で「全員ぼーっと生きてんじゃねーよ」と叱られた。
※ちなみに答えは「海苔」。
※3月22日「チコちゃんに叱られる!」参考・参照
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