プリンを作る時、一番難しいのがカラメル。
目を離すとあっという間に焦げてしまうし、ほんとは入れたくない…とカミさん。
そういえば、カラメルなしの時はホイップクリームが乗っている。あれは実は型から外す時に失敗して、それをごまかすために乗せていたのかな?
3月15日の「チコちゃんに叱られる!」最後の問題は「プリンのカラメル」について。
「この中(岡村隆史・佐藤隆太、MEGUMI)で一番スイーツが好きそうな素敵な大人ってだあれ?」という質問に、佐藤がMEGUMIを見るが「あたしあまり食べないです」という。そこで佐藤が指名される。
なぜ、プリンにカラメルが入っている?
佐藤は「チコにプリンがどういうものか教えて!」と言われ「プリンは甘くておいしいデザートです」と答えるが「…メチャメチャ数あるやん!…プリン知らない人に説明しろ!っつってんの!」とダメ出しを食らう。
その言葉を聞いた岡村「ちょっとチコちゃん、言葉遣いが…ちょっと悪うなってきた」と注意する。チコちゃんも「ごめんなさい」と謝る。
改めて佐藤が「プリンは日本人からすると富士山のような…カラメルを使っているので上は茶色くて…」というと「てっぺんにカラメルが乗ってるの?…なんで?」と聞く。
「やっぱりあの…富士山に積もった雪を表現しています」と答えるが、白と茶色の違いをごまかすため「雪が残っている時に登山をすると雪が茶色になってくる」と、岡村も加わって苦しい説明をするが…「隆太君、ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と言われる。
カラメル=砂糖を180~190℃に熱して作った焦がしたアメのこと。
◯チコちゃんの答え
⇒プリンにカラメルが入っているのは、綺麗な形で食べてもらうため
プリンはイギリスのプディング(詰める料理)が起源
西洋菓子の歴史に詳しい日本洋菓子協会連合会公認技術指導副委員長の永井さんによれば…「そもそもプリンはイギリスのプディング(詰める料理)が起源」だという。
16世紀(大航海時代)、エリザベス女王のもと世界の海の支配に乗り出したイギリスにとって、船乗りたちの食糧事情が大きな問題だった。そこで限りある食料を無駄にしないために、船乗りたちが作り食べていたのが「プディング」というもの。
スタッフは永井さんに当時のプディングを再現してもらった。
◯プディング
・材料は、余った肉や野菜。
・それを煮込みそれを冷やしたものに小麦粉などを混ぜ合わせ生地の中に詰めて蒸す。
でき上がったものは(黄色い丸いお椀をさかさまにしたようなもので)今の物と全然違うものだった。
その後、ヨーロッパ各地で様々な形のプディングが作られるようになった。
◯クリスマスプディング=ドライフルーツ、クルミなどのなどナッツ類を中にいれて蒸したもの
◯パンプディング=シンプルにパン(卵・砂糖を混ぜ合わせ)だけで作るもの
地域によって材料も見た目も全く違うものが多く誕生した。
カスタードプディング誕生
18~19世紀に現在の形のプリン「カスタードプディング」が誕生したが、当時はカラメルを使っていなかった(カラメルなしのプリン)。
◯カスタードプディング
材料:卵・牛乳・砂糖・バニラエッセンス
これらを混ぜ合わせ器に入れ蒸し焼きにし、冷やした後、周りをナイフで切り取り皿に出すのだが…なかなか型からプリンが出てこない。(当時のプリンは、取り出す時、プリンとカップの底の部分がくっつき上手く取り出せず、見た目も綺麗ではなかった)
そこで、なんとか綺麗に取り出せないものかと、ヨーロッパの職人が「カラメルを使うというアイデア」を生みだした。
固めたカラメルを容器の底に入れ、プリンを作り取り出してみると、綺麗に取り出せた。(カラメルは西洋菓子を作る時によく使われる材料だった。)
料理人の人たちが見た目をきれいにするために試行錯誤している中でたまたま使ってみたら綺麗に取り出せたのでそれが広まったものと考えられる。
なぜ固めたカラメルと入れると綺麗に取り出せるのか
カラメルは水に溶けやすい特性がある。実際に固まったカラメルに水を入れると、どんどん溶けてゆく。この特性を生を活かしたのが、現在のプリン。
固まったカラメルにプリン液を入れると、水分が徐々に下にゆきカラメルが溶けていく。蒸している間も、さらに冷やしている間もカラメルはプリン液の水分を吸収することで溶け続けて行く。
⇒液体になったカラメルは、型の底とくっつかないので綺麗に取り出せる。
教授は「今ではプリンのイメージと言えばカラメルとセットになっているので、容器のまま食べるプリンであれば、カラメルはいらないのだが、イメージを大切にするためにカラメルを入れて販売しているものもある。」と言う。
※3月15日「チコちゃんに叱られる!」より参照・抜粋
まとめ チコちゃん京女?疑惑!
正直言って、カラメルのあのちょっとした甘苦さが、プリンの味、と思っていたのだが、まさか型から外しやすくするため、だとは思わなかった。
さらに起源であるプディングなど、今とは似ても似つかないものだという事にもちょっと驚いたが、あれはあれで、形は違うがキッシュみたいで美味しそうだった。
ちなみにチコちゃんがきれいな形で食べたいものと聞かれ「アユの塩焼き」をあげ、骨をきれいに抜く技を「京女は全員できるのよ」と言っていたが、チコちゃんは東京都港区白金生まれじゃなかった?
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