なんで自転車は左側から乗るの?
…と聞かれ、「右利きだからだろう」ぐらいに思っていたのだが…
そう言えば、自転車置き場で左側にスペースがなくて、右から乗ったことがある。
違和感はあったが、乗れないことはなかったなぁ。
3月15日の「チコちゃんに叱られる!」3つ目の問題は「自転車の乗り方」について。
「この中(岡村隆史・佐藤隆太、MEGUMI)で一番自転車に乗っている姿がステキな大人ってだあれ?」という質問に、自転車に乗ってるというMEGUMIが回答者となった。
なぜ自転車に左から乗る?
MEGUMIは、チコちゃんに「(自転車に)どうやって乗るかやってみて」と言われ、自転車にエア乗り?してみる。
すると「(自転車の)どっち側から乗ったの?」と聞かれ「左側から乗ってる」と答えると「なんで自転車は左側から乗るの?」とさらに聞かれる。
MEGUMIは、考えたあげく「フィーリングかな?」と答えるものの、チコちゃんに「早めに…ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られる。
岡村は「ブレーキの構造じゃない?」と言うが、両手でハンドル(ブレーキ)を握る所作をしたところでやっぱりわからなくなる。
◯チコちゃんの答え
⇒自転車に左から乗るのは、左足が支える足だから
左足は体を支える軸足
脳と行動の仕組みを50年研究している関西福祉科学大学学長八田教授によれば(右利きの人が多いのはなぜ?で出演)…
脳と体の仕組みを考えると私たちの足は、左足は体を支える軸足、右は動作をする利き足と言う風に働き、機能が分かれている、そうだ。
・利き足=ボールを蹴ったり、地面に絵を描く時に使うなど動きを器用に行う足の事
・軸足=高いところのものを取ろうとして、つい片足立ちになる時、地面に付いて体を支える足の事。
多くの人は、生まれた時からこのように左右の足で機能が分かれているそうだ。
本当に左足で支えているのか
「目をつぶって左右の足で片足立ちをすると左足で体を支えているのがわかる」と教授。
そこで実験…
NHKホールに来ている客に目をつぶって左右それぞれの足で片足立ちをしてもらい時間を計測した。
実験結果
・30代男性…左足35秒54 右足…6秒47
・20代女性…左足50秒05 右足…5秒04
・教授…左足6秒74 右足…4秒
28人中、22人が左足立ちの方が長かった。
ちなみにロサンゼルスオリンピック(1984年)の平均台の着地の足を調べると16人全員が左足から着地していた。
◯結論:左足が支える足だからこそ、自転車に左から乗ってしまう
なぜ左足が体を支える足になったのか?
教授は「お母さんのおなかの中にいる時の赤ちゃんの耳の位置に秘密が隠されている」と言う。
・耳には「音の情報をとらえる」だけでなく身体の平衡感覚をつかさどる「三半規管」がある。
・妊娠8ヵ月~10ヶ月になるとおよそ3分の2の赤ちゃんは、お腹の中で左耳がお母さんの背骨側に向く姿勢になっている。
・お母さんが歩いたり家事をしたりして動くと背骨も動き赤ちゃんの左耳に強い刺激として加わる。
・左耳に刺激が加わると左耳の三半規管(平衡感覚をつかさどる器官)が発達していく⇒体の左側、左足に繋がる方がバランスを上手にコントロールできる
結論:左足がバランスを取るのに適しているというような形に発達している、と考えられる
※ちなみに(赤ちゃんの)右耳が背骨側に向いている場合は支える足が右足になることも考えられる。
感想を聞かれたMEGUMI「お腹にいる時のことがいまだに影響しているって言うのはすごいですよね」と感心していた。
追加:警察では後ろから走行してくる車との接触を避けるため左から乗るように指導しているそうだ。
※3月15日「チコちゃんに叱られる!」より参照・抜粋
まとめ
自転車に乗る時にどっちから乗るかなんて意識したことはなく、さらに左だからなんだ?と思ってしまうあたり…ぼーっと生きてる証拠なんだろうな。