「はやぶさ」(鳥じゃない方)…
聞いたこともあるし映画にもなったようだ。
かなり感動的な映画らしいが、見ていないので肝心のミッション内容は、知らなかった。
宇宙で故障し、通信が途絶えながらも7年ぶりに帰還した「はやぶさ」。大気圏に突入する直前に地球の姿を送信しそのまま燃え尽きた…という。
なんとけなげな…
この話を聞いただけで映画を見たくなった。
2月1日の「チコちゃんに叱られる!」最後の質問は「はやぶさ」についてだった。
チコちゃんが「この中(岡村隆史、田中美佐子、玉木宏)で一番宇宙が似合いそうな素敵な大人ってだあれ?」と言うと、岡村と田中の視線が玉木に向かう。
「なんか宇宙飛行士になってそう!」という田中の声もあり、玉木が指名された。
「はやぶさ2」は何しに宇宙に行ったの?
玉木はチコちゃんに「『はやぶさ2』は何しに宇宙に行ったの?」と聞かれ「…大気圏にあるゴミを掃除しに行った!」と答える。
するとチコちゃんに「ぼーっと生きてんじゃねーよ」といわれ「何曜日に出すの?木曜日(燃えないゴミの日)?」と突っ込まれた。
今から9年前…
宇宙で故障し通信が途絶えながらも7年ぶりに帰還した「はやぶさ」。
「はやぶさ」は大気圏に突入する直前に地球の姿を送信し
そのまま燃え尽きた…
※はやぶさは、データが入ったカプセル(右下方にある光)を放ったあと、このように大気圏で燃え尽きた。
奇跡の感動ストーリーとして映画化、それが「はやぶさ/HAYABUSA」だ。
その4年後(2014年12月)には、後継機となる「はやぶさ2」が打ち上げられ、目的の惑星「リュウグウ」に(2018年6月に)到達した。ちなみに、はやぶさの値段は164億円らしい。
◯チコちゃんの答え
⇒はやぶさ2が宇宙へ行ったのは地球の生命誕生の謎を探るため
小惑星の物質を持ち帰り、地球の生命誕生の起源を調べる
スタッフは神奈川にあるJAXA(宇宙航空研究開発機構)に行き「はやぶさ2」のミッションマネージャ―を務める吉川さん(初代はやぶさにも携わった方)に話を聞いた。
最初に「はやぶさ2」の実物大の模型を紹介される。
太陽光パネルとイオンエンジンを搭載した超ハイテク機だ。
はやぶさを飛ばす目的
吉川さんは「地球の生命の起源というのはわかっていない。地球みたいな惑星が、どういったものから生まれたのか、小惑星まで行って物質を持ち帰り生命の原材料を調べる。これが目的。」と答えた。
地球の生命の誕生の起源を調べるには、まず地球がどういう物質によって、できあがったのか、を調べる必要がある。
スタッフが「その辺の石ころを拾って調べるのではだめなのか?」と聞くと、吉川さんは「地球そのものがどういう物質からできたのか、というのを我々は知りたいのだが、その当時の物質は今の地球には残っていない。」という。
当時の物質は今の地球には残っていない?
さらに吉川さんは「地球は、今から46億年前にドロドロに溶けて、そこから冷えて固まったもの」だという。
今から46億年前、太陽の周りにある塵やガスが集まり微惑星が誕生した。その微惑星同士が激しく衝突しあって「地球の原型」ができた。
出来たての地球は、衝突の熱でドロドロ状態。地球を作った原材料も溶けてしまい、今の地球には残っていない。
「小惑星群」に行って物質を持ち帰る
しかし、地球の原材料となった微惑星がそのまま残っているエリアがある。それが火星と木星の間にある「小惑星群」。ここへ行って地球の原材料となった物質を持ち帰るというのが「はやぶさプロジェクト」の目的だ。
もともと地球は生命が宿る環境ではなかった
とても生命が宿る環境ではなかった地球。
しかし、生命が誕生している。
それを可能にしたのが「水」。生命誕生には液体としての水が絶対条件。
しかし熱々でドロドロの地球には、水は存在できない。しかも地球(の位置)は水が蒸発するか、凍るかの境界線(スノーライン=火星と木星の間)の蒸発する側にある。
にもかかわらず、干上がった火星よりも太陽に近い地球に、なぜか豊富な水がある…。
地球の水はどこから来た?
もともと地球になかった水は、いったいどこから来たのか…。
吉川さんは「太陽系の遠方から(氷がある領域から)水がもたらされたという可能性もあります。」という。
さらに生命に欠かせない「アミノ酸」。
実はこれも地球が冷えた後に他の惑星からもたらされたという説が有力だ。
はやぶさが向かう先は「小惑星」
生命の原材料を探す旅。
はやぶさがターゲットにしたのは大きさわずか数百メートルの小惑星。
吉川さんは「地球の生命が誕生する前の物質ですから、こういう物質の中に、もし有機物があれば、地球の生命のもとになった可能性があるので、そういったものを調べたい、という事でこの天体が選ばれた(この時吉川さんは「リュウグウ」の模型を持っていた)。」という。
そこで開発されたのが、無人で惑星に行き物質をそのまま地球に持ち帰る「サンプルリターン」という技術。前回の「はやぶさ」が世界で初めて成功させた。
「初代はやぶさ」の目的地は「イトカワ」
↓
「はやぶさ2」の目的地は「リュウグウ」
↓
小惑星までの距離は?
はやぶさ初号機、はやぶさ2が向かった惑星は、ともに地球から3億キロ先にある、と言われても実感がわかないので…
地球を6300万分の1のボールだとすると3億キロはどれだけ遠いのか?をADの大野が体感したいと名乗りをあげた。
ADの大野は(はやぶさの模型をもって)東京タワーを起点に、都内を走る(その間、AD大野のこれまでの人生についてのナレーションが流れた)。そしてたどり着いたのは、およそ5キロ先の彼女の仕事場「NHK」だった。
走り終えた彼女の感想は「はやぶさ、すごいわ~」だった。
(3億キロは、地球を1/6300万のボールだとして、東京タワーからNHKまでぐらいで約5㌔、ということになる)
「はやぶさ」はどんなにつらい状況でも長い道のりを自分の力だけで戻ってきたので…彼女も走って、戻った。
そして2月中旬「はやぶさ2」は小惑星(リュウグウ)着陸にチャレンジし、生命誕生のヒントを採集して地球へと帰還予定だという。
※「はやぶさ2」
・小惑星「リュウグウ」まで片道約2年半。
・2018年6月27日リュウグウに到着。
・2019年2月の18日の週に、リュウグウ着陸予定。
・秋ごろまでリュウグウに滞在予定。
・年末には帰路に付く予定。
・2020年の年末に地球へ帰還予定。
まとめ
VTRを見終わってチコちゃんが玉木に「どれぐらいの重さ、持ち帰ると思う?」と聞く。
玉木は「1キロぐらい?」というが、チコちゃんが「0.1グラム」ぐらいだと言っていた。
長い長い旅をして、やっと目的の惑星に到達する。そして、持って帰れるのは約0.1グラムの石?あるいは土だろうか…それを「たった」とは決して言わせない科学技術がすごい!
小惑星探査機「はやぶさ」帰還編
YouTubeで、はやぶさ帰還の瞬間動画を見つけた。
JAXAの人の「はやぶさ、おかえりー!」の声は、ちょっと感動する。
TVで以前「はやぶさ/HAYABUSA」の映画予告をやっていた。今回の説明を聞いてやっと竹内結子や西田敏行の感動している顔や涙の意味を理解できた。
キャラクター使用いくらでもOK
この日「ひだまりの縁側で」で読まれた手紙は学校の給食を作っている人のものだった。
この学校では「衛生マナアップキャラクター」がチコちゃんで、大活躍しているという。
学校で、チコちゃんの画を使っていたことに対して岡村は「チコちゃんのキャラクターでこんなん選びました、作りました、は、どんどん作って欲しい、好きにやってください。無許可でどうぞ!」と言っていた。
これを聞いて、NHKなのになんて気前がいいんだろう、と思った。
ただし…
「ビジネスの無許可はやめてね byそっち係」という注意書きもあったので、商用利用はもちろんNGということらしい。どうしても使いたい時は許可が必要だということもお忘れなく…。
※2月1日「チコちゃんに叱られる!」より抜粋・参照