カレーが好きなので、入ったパン屋にカレーパンがあれば買う事はよくある。お店によってカレーの味が違う、というのが、またいい!
でも、確かに、なぜ揚げているのだろう?
なんでカレーパンを揚げるの?
「この中(岡村隆史・田中美佐子・玉木宏)でパンを可愛く食べてそうな素敵な大人ってだあれ?」ということで、指名されたのは田中美佐子。
チコちゃんが「なんでカレーパンを揚げるの?」と田中に聞くと、「カレーパンって揚がってるもんでしょ?だって」という。
チコちゃんが「何でそうしたの?」と聞くと「カレーが入ってるから。中に。パンを二次発酵しなくていい。小麦粉で包んで揚げるだけだと早く食べられるから。揚げちゃった方が早いんじゃない?」と自信ありげ…
だがやっぱり「ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と言われてしまう。
◯チコちゃんの答え
⇒カレーパンを揚げるのはカツレツに見せるため
カツレツとカレーライスのミックス
日本カレーパン協会会長の佐藤さんによれば「カレーパンを作った元祖のお店が東京の森下にあります。」という事でスタッフがそのお店に向かった。すると店の前に行列ができていた。
その店は創業1877年の元祖カレーパンの店で、現在の社長は5代目。社長、中田さんによれば、この店では、カレーパンが一日1500個売れるそうだ。
その社長に「なぜ揚げているのか」聞いてみると…
「大正の終わりから昭和の初めにかけまして洋食ブームというのがあったわけですよ。2つの人気の商品がありましてカツレツとカレーライス。その二つのいいところをミックスして出来上がったのがカレーパン」だという。
ちなみに…カツレツとは「肉の薄切りにパン粉をつけて油で揚げたもの」。
「NHKたぶんこうだったんじゃないか劇場(TKG)」
「カレーパンは、現社長の祖父(2代目、豊治)が考え、奥さん(祖母)は販売に力を入れていた気がする」と現社長。
スタッフが、さらに詳しく聞こうとするが、書き物とかに記してあるとかそういうものは残っていない、という。
カレーパンの手掛かりとして
・カツレツとカレー
・祖父の豊治が考案
・夫婦愛(妻の名は啓枝)
がわかっている。
この少ない情報を頼りに担当ディレクターの妄想をたっぷり盛り込んで…
「NHKたぶんこうだったんじゃないか劇場(TKG)」スペシャルバージョン「NHK担当ディレクターが過剰に頑張っちゃった『幸せの黄色いカレーパン』」が始まった。
『幸せの黄色いカレーパン』
1927年、東京の下町森下は、4年前に起きた関東大震災の爪痕が残る中大規模な経済危機も起こり、日本はまさにどん底の時代…森下に住む人々も助け合いながら生きていた。
豊治のパン屋さんも震災で全壊。その後、何とかパン作りを再開したものの…(豊治役はお馴染の鶴見慎吾)
「全く客こないし…」と嘆く豊治。
そんな心の支えは妻の啓枝(妻役は初登場!堀内敬子)。
彼女は床に臥せていた。
「貴方、私はもうだめだから、せめてお店だけでも…」
(彼女の設定が病気なのは、担当ディレクターが憧れの堀内さんをこんな設定で撮りたかったから、らしい)
「…みんなが食べて笑顔になる…そんなパンが食べたい」という。
「笑顔になるパンか、わかった」と豊治。
妻の笑顔が見たい!そんな思いを胸に日夜オリジナルのパンつくりに励む豊治だったが…
「こんなんじゃダメだ。上手くいかねえな、何か食って元気になりたいな」と妻の枕もとで言うと、妻は「カツレツでも。お腹いっぱい食べてみたいわね。」という。
大正から昭和にかけて世は空前の洋食ブーム。その代表的なメニューと言えばカツレツ。だが庶民には手の届かない憧れ。“カツレツを食べさせて啓枝を笑顔にしたい”豊治はそう思った。
カツレツを食べさせてやることはできない。しかしカツレツのようなパンなら作れるかも…そう考えた豊治はパンを油で揚げてみた。
揚げたパンを見て豊治は「予想通りだ。どっから見てもカツレツで行けるぞ!」という。
揚げたパンはカツレツそっくりになった。
しかし…「なんか味気ないんだよな。カツの代わりに何を入れたらいいんだ?」と豊治が啓枝に言うと彼女は「相性のいいものを入れたらどうかしら、私たちみたいに仲良く…ね」と言う。
当時カツレツの他にもう一つ人気メニューがあった。
それがカレーライス。
豊治はその二つをパンにしてしまおうと思いついた。
しかし、パンの中にカレーを入れるという誰もやったことの無いこの試みは…難しかったようだ。
現社長が言う。「出来上がりのカレーのルーは水っぽい。パン生地の中に詰め込むことはできないので、一日寝かすわけですよ。少し固まる、そうするとパン生地に詰めやすくなる(「受け継がれてきたもの?」とスタッフが聞く)そういう事。基本的な作り方は変えていない」と。
豊治は「このパンを食べてみてくれ!」と妻に食べてもらう。啓枝笑顔で「グッジョブ!」と言ってくれた。(担当ディレクターの妄想)
・カツレツに似せるためにパンを揚げたこと
・揚げたことでカレーが漏れ出ないという偶然の産物
まさに奇跡の逸品だった。
こうして生まれたカレーパンは、カツレツなどの高価な洋食に手が届かない庶民の人気となり爆発的に広がっていった。
このドラマを5代目(現社長)に見てもらうと…
「非常に良くできていると思いますよ。亡くなったおじいちゃんおばあちゃんも天国で喜んでいると思いますけどね。ありがとうございます、こちらこそ。」と言っていた。
カレーパン協会会長の佐藤さんは「正にパンをカツレツのように揚げるという革命的なアイデア、日本で最初のB級グルメだったのかもしれないですね。」と言っていた。
チコちゃんは最後に「(現社長によれば)圭史さんは病弱ではなくかなり頑強な人だった。過剰な演出で恐縮でございます」と言っていた。
※「カレーサンドを揚げた店発祥説」「インドの独立運動家が伝えたカレーにヒントを得た店発祥説」など諸説あるそうだ。
まとめ
カレーパンは、確かにカツレツに似ているかもしれない。時代を反映してできた革命的なパン…なるほど。美味しいわけだ。
※2月1日「チコちゃんに叱られる!」より抜粋・参照
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