花火大会が、夏に多いのはなぜか?
確かに夏になるとあちこちで花火大会がある。ま、夏、お盆…そのあたりにヒントがあるのだろう、とは思っていた。
また、花火を見て「た~まや~」と…言ったことはないが、TVで言っている人を見たことがある。花火はほとんど丸いから「玉」なんだろうな、ぐらいに思った記憶はある。
8月24日の「チコちゃんに叱られる!」4つ目、最後の質問は…。
「ねぇねぇ岡村、この(岡村隆史・長嶋一茂・朝比奈彩)中で、花火を見て『た~まや~』と叫ぶ情緒のある大人ってだあれ?」とチコちゃん。
岡村から指名されたのは長嶋一茂。
チコちゃんは長嶋に「『た~まや~』と、言ってみてくれる?」と頼まれる。
チコちゃんが花火を上げるからと、音を出すが、長嶋は、余計な言葉を入れたりしてうまくいかない。
どうして花火大会は夏に多いの?
チコちゃんは「(「た~まや~」って)みんないうでしょ。おじさんたち、大きな声で。季節はいつ?」と長嶋に聞く。「夏のイメージだけどね。基本的に夏が多いね」と長嶋が答える。
するとチコちゃん「どうして花火大会は夏に多いの?」と聞く。長嶋は「…なんか日本人の群集心理、冬じゃ集まりにくい。」と答えるが「ぼーっと生きてんじゃねーよ」と言われる。
だが答えた長嶋も「なぜ夏か?」の答えにはなってなかったのに気付いたようだ。
そこで岡村が「亡くなられた方が喜ぶ弔い花火!」と言うが…
○チコちゃんの答え
⇒夏に花火大会が多いのは「おはらい」の為
そもそも花火は夏より冬の方が綺麗に見える?
日本煙火協会の専務理事によれば…
そもそも夏より冬の方が花火がきれいに見える、そうだ。
日本以外に花火と言えば新年のお祝いなどで、冬にあげられることが多い。
冬は空気も澄んでいるし、湿度も少ない、音も遠くまでよく聞こえると言われる。
なぜ日本は湿度の多い夏に花火大会が多いのか
では、なぜ、湿度の高い夏にわざわざ花火をあげるのだろう?
きっかけはコレラ
1732年、日本で大飢饉が起き、江戸では疫病が流行った、それがきっかけだったらしい。
高温多湿で夏に発生しやすいコレラ。このため江戸では多くの死者が出た。
時の徳川吉宗が「死者の慰霊」と「悪疫退散」を願い、隅田川の川開きの日に水神祭(お祓いい)を行った。
水神祭りのおかげなのか、翌年には疫病患者が減少したため(二度とコレラが流行らないように)町民は、水神祭が行われた翌年の川開きの日に、花火を上げたと言われている。
火はお清めの意味もある
火は、お清めに使ったりする。
(だから火を使う)花火を川開きの日に盛大にやろう…これが隅田川の花火大会のルーツ。
このようにして川開きの日に花火大会がおこなわれるようになった。
定着したもう一つの理由
川開きの日に花火大会をやるようになったのは、もちろん慰霊の意味もあるが、商人達と特に2人の花火師のおかげ、だという。
二人の花火師とは、当時人江戸で人気があった「玉屋」と「鍵屋」。彼らの花火を目当てに隅田川には、大勢の人が集まった。
そこで江戸の商人達は、自らスポンサーになって花火大会を盛り上げ、集まった客のおかげで川辺のお店は大繁盛した。
こうして花火大会は、商人の夏の稼ぎ行事として定着した。
掛け声は絶賛
花火を見る時の「た~まや~」は…
江戸っ子が「屋号」を呼び掛けて、花火を絶賛した。それが「た~まや~」であり「かぎや~」という掛け声だという。
日本の花火の腕は世界トップクラス
日本の花火の腕は世界トップクラスらしい。
最近では
・花火に色が徐々に移動していくもの(スライドボタン)
・立体に見せる花火
・海外に真似できない、6つの輪を描く多重花火、5重芯(6重花火)
などがあるらしい。
結論:お払いの意味を込めて行われた隅田川の川開きの日に行われた花火大会は、江戸に来た商人などを通じて日本全国に広がり、花火大会の多くが夏に行われるようになった。
※以上 8月24日放送「チコちゃんに叱られる」より抜粋、まとめ
まとめ
今でも「た~まや~」と言う声が上がるという事は、(「た~まや~」の意味を知っている人)が今上がっている花火が、とても素晴らしいと絶賛している、という事になるのだろう。
う~ん、意味を知っていて言うのと知らないで言うのとでは、雲泥の差がある。
素晴らしい花火が上がった時は、言ってみようかな。