学校を何十年も昔に卒業した私だが、どこかの学校の「キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン」となるチャイムを聞くと、懐かしい想いがする。
この「学校のチャイム」が作られたきっかけには、感慨深いものがあった。さらに歌詞も作られていたという。個人的にはそっちの方が「へぇ~」だった。
7月27日放送の「チコちゃんに叱られる」の最後の質問は…
チコちゃんが「この(岡村、間宮祥太郎、島崎和歌子)中で一番学生時代から時間にきっちり過ごしてきた大人ってだあれ?」と聞く。岡村は間宮を指名した。
チコちゃんが間宮に聞く。「学校の授業の始まりと終わりの合図ってなんだった?」
間宮は「チャイムですね」と答える。
チコちゃんは「どんな音だった?」と聞くと間宮は「キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン」と答えた。
すると横から島崎が「う~ん、よかった一緒だ」と言う。
間宮は「急には変わらないと…」と言うが、島崎は「時代は一緒だ」と嬉しそうだ。
学校のチャイムって何であの音なの
チコちゃんは間宮に「学校のチャイムって何であの音なの?」と聞く。
間宮は「なんで?え~?」と考え込む。
脇から島崎が「PTAの問題じゃないの?」と言う。間宮は「元々は手で鳴らしていた…鐘からきてる」と答えると「ぼーっと生きてんじゃねーよ」と言われる。
○チコちゃんの答え
⇒学校のチャイムがあの音になったのは子供たちの辛い思い出をよみがえらせないため
意外な答えに一同が驚く。岡村は「なんか、受け止められへん」と言う。
最初に導入したのは「大森第四中学校」
都内の大森第四中学校の校長によれば…
「キンコンカンコン」のチャイムを昭和31年に最初に導入したのが大森第四中学校だった。今は当たり前のチャイムの音。だが、それまでは学校の職員がベルを鳴らしながら構内を歩き時間を伝えていた。
このベルにかかわる2つの問題
・クラスが多かったので、端から端まで行くのに相当な時間がかかった。
⇒クラスによって時間差が出来てしまい休み時間が短くなるという不満の声が上がった。
・戦争の記憶がよみがえる
戦時中の警報と学校のべルの音が似ていて、空襲時に鳴り響いた。
戦後間もない頃は、ベルの音で生徒も教師も戦争の辛い記憶がよみがえった。
大森第四中学校の国語教師・井上尚美先生
・大森第四中学校の国語教師、井上尚美先生は「ベルの音を変え、生徒たちを安心させたい」と思っていた。
・先生はたまたまラジオから聞こえてきたイギリスのビックベンの音を聞いた。
(番組で、ビックベンの実際の音を聞かせてくれたが、確かにチャイムの音だった。)
・先生はこの音に安らぎを感じ、チャイムとして使用することにした。
・井上先生が中心となって(あのメロディーが学校中に流れる)チャイムの機械を仲間たちと共同で開発した。
(当時のチャイムの機械が今も学校に残っていると校長が見せてくれた。)
・やがて、このメロディが安らぐ音だと評判になり全国の学校に広がっていった。
あのメロディに歌詞があった!
校長先生は「井上先生が生徒たちを思いやる気持ちとぴったり合った歌詞」だと言う。
…歌と言えばこの人、と言って出てきたのは八代亜紀だった。
『学校のチャイムの歌』
ALL through this hour
(全ての時を通じて)
Lord be my guide
(主よ 導いてください)
And by the power
(あなたの力によって)
No foot shall slide
(迷いは無くなる)歌詞は英語で、八代はもちろん英語で歌った。
(カッコ内は日本語訳)
戦争によって心に深い傷を負った子供たちを癒してあげたい、という中学教師の思いは、やがて、日本中に広がった。チャイムのメロディは日本中の子供たちを癒し続けている。
結論:学校のチャイムがあの音なのは、子供たちがつらい記憶を思い出すことなく安らかに過ごせるようにするため
※チャイムの機械が全国に広まった理由には諸説あるらしい。
まとめ
最後に校長に「チコちゃんの思い出したくない思い出は?」と聞かれ、「サーモンナイフ投げられたことかな?」と答えた。
島崎は「え~?」と驚き、間宮は「どんな人生、生きてんですか?」と突っ込んだ。
が、詳しくは語らなかった。
八代亜紀はチャイムの歌を歌った後、突然自分の歌「舟歌」も歌った。
これを見た岡村は「…(八代亜紀さんに)これでは帰れませんぐらいの空気あったもん」と言い、チコちゃんも「そうね」と言っていた。
チャイムの歌は「聖歌」の様な雰囲気がある結構いい歌だった。
八代亜紀が歌ったからなおよかったのかもしれないが…。
※7月28日「チコちゃんに叱られる」(NHK)より参照・参考
他の質問と答え
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