第9回「チコちゃんに叱られる」の4つ目の質問は「レストランのシェフの帽子はなんであんなに高いの?」だった。
これは「目立つ」ため…広い調理場、沢山の調理人の中で、一目でシェフが、どこにいるかわかるように、と教えられた記憶がある。
チコちゃんの答えは「背を高く見せる為」。
それほどの意味の違いは無さそうと思ったが…実はもっと奥が深かった。
シェフの帽子が高いのはなぜ?
「レストランのシェフの帽子はなんであんなに高いの?」とチコちゃんに聞かれたゲストの大竹は「俺の海馬の中にあるはずだが、思い出せない」と苦しむ。するとチコちゃんに「(海馬)逃げ出したんじゃないの?」と言われる。
○チコちゃんの答え
⇒背を高く見せる為
答えを聞いた3人は「え?」「なにこれ?」と、やはり意外そうだ。
日仏料理協会 会長によれば…
最初に高い帽子をかぶったのは、フランス料理界で天才と言われたオーギュスト・エスコフィエ、だという。(1846~1935)
フランス料理の革命児
オーギュスト・エスコフィエは、19世紀後半から20世紀にかけて活躍したフランス人シェフ。
フランス料理の礎を築いた「フランス料理の革命児」と呼ばれた人物。
エスコフィエは、画期的な調理法を考案し、作業の効率化を進めた、など功績を残した。
・当時のフランス料理はブッフェに近いスタイル
⇒コース料理を考案した
・それまでは、一人の料理は一人が作るのが当たり前
⇒それぞれ担当するという分業を進めた
これにより
・調理時間が短縮できた
・料理のクオリティが上がる
⇒「質の良い料理」が可能になった
彼にはコンプレックスがあった
エスコフィエは、背がとても低かった(160センチ前後で岡村ぐらい)。
番組では「エスコフィエの苦労との戦い」のドキュメントをつくり、エスコフィエ役は、俳優の加藤亮が演じた。
エスコフィエの苦労との戦い
エスコフィエの下済み時代、当時は(シェフを含め)背の低い帽子をかぶるのが一般的だった。
下済み時代、いじめられる
スコフィエは背が低いにもかかわらず(低いから?)上の方の皿を取るように言われるなど、料理長にいじめられていた。
が、料理への情熱は冷めることもなく、その後も真面目に、打ち込む。
そのかいあって、彼の腕は上がり、評判になるほどだった。
…そして、念願の料理長に就任する。
だが、背が低いため存在感や威厳がないことに悩んでいた。
ある日帽子を…
自分の威厳を示すため彼は、ある日30㎝も背の高い帽子をかぶった。
すると、160㎝⇒190㎝になった。その効果はてきめん、彼は威厳に満ちた料理人へと変貌した。
その後、彼の活躍と共に高い帽子が話題となり、偉大な料理長エスコフィエをまねて、高い帽子をかぶる料理長が増えた。(その影響は世界中に及び、日本のシェフもかぶるようになった)
とあるフランス料理シェフによれば…
あるフランス料理人は「白いコックコートと高い帽子はフランス料理の料理人の象徴「さぁ、やるぞ」と引き締まる。」「彼があったからこそ今の我々があると言っても過言ではない。」と言っていた。
彼の偉業をまとめると…
・フランス料理の基盤を築いた
・高い帽子を「フランス料理のシェフのシンボル」と確立した。
まとめ
会長に「好きなフランス料理は?」と聞かれたチコちゃん。
「クロックムッシュかな?」と答えると「オシャレ」「何ですかそれ」と聞かれる。
「パンにチーズとハムが挟んである(いろいろある)。ベシャメルソースとかね…」と説明。
これ↓クロックムッシュ。
最後に岡村は(背が低いという事に共感していたのか)「(エスコフィエが背の高い帽子を)最初、かぶった時、勇気いったと思いますよ。」としみじみ言っていた。
※これも、諸説あるらしい。
※NHK第9回「チコちゃんに叱られる」参照・参考
第9回「チコちゃんに叱られる」の他の質問と答え
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