なぜ、高齢者のことを「シルバー」と言うのか?
この質問に岡村は「白髪(のこと)」と答えた。
するとチコちゃんから「白髪じゃない人もいるでしょ?」と言われると「あれ、染めてるから!」と即答。
もちろん、そんなことはない。当然、岡村はチコちゃんに「ぼーっと生きてんじゃないよ!」と怒られた。
「シルバー=高齢者」は、JRが最初に高齢者の優先席を設置した時のシートの色がシルバーだったことが発端だったらしい。その背景とは?
今回の「チコちゃんに叱られる」最初の質問は、なぜ、高齢者のことを「シルバー」と言うのか?だった。
「シルバーシート」や「シルバー人材センター」など、高齢者を指す言葉に「シルバー」と言う言葉を使う事が多い。でもほんと、なぜ「シルバー」なのだろう?
高齢者のことをなぜ「シルバー」と言うのか?
チコちゃんの答え
⇒たまたま、銀色の布が残っていたから
この答えに「訳の分からんことを」「全然意味わかんない」と岡村やゲストのかたせ梨乃やカンニング竹山が言う。
国語辞典の編さん者によれば…
もともと英語の「シルバー」には高齢者の意味はなかった(1974年の辞典には無かった)が、1982年の辞典には「高齢」や「老人」と書いてあるそうだ。
シルバーと高齢者を結びつけたのは国鉄のシルバーシートだった
国鉄の「シルバーシート」とは、1973年の敬老の日に登場した優先席の名前。
列車やバスに設置されているお年寄りや体の不自由な方の優先席の名前なのだが、なぜシルバーシートと名付けたのか?
JRに問い合わせてみると「JR東海」に、当時この名づけをした人がいたのでスタッフが話を聞きに行った。
当時の営業課長で今は「JR東海」の相談役の須田さんに聞いたところ「名付け親と言うより『必然的』で「怪我の功名のようなもの」と答えていた。
番組では(恒例の)NHK「多分こうだったんじゃないか劇場」という動画を作り、この時のことを紹介した。
もちろん出演者は、鶴見慎吾(今回は、なんと一人3役をこなしている)。
NHK「多分こうだったんじゃないか劇場」
1973年、当時、国鉄は敬老の日に導入する新たな「高齢者へのサービス」を考えていた。
「インパクトや話題性が欲しい」と約2か月前から考えていたらしい。
座席を新しくしたかったが、当時は赤字で予算がない。
では、せめてシートの色を変えられないか?と(座席の)工場に電話したが「2か月では新しい生地は用意できない」と言われる。
が、その後、(浜松)工場から「少しだけ残っている生地がある」と連絡が入った。それは「色見本242番(シルバー)」で、新幹線に使っていたシルバーの生地の残り布だった。
・「いぶし銀」
・「銀髪」
という事言葉もある、ということで、この色に決まりシートの名前も「シルバーシート」になった。(当時、残っていた生地では座る部分しか賄えなかったので背もたれは元の色だった、という当時の写真も紹介)
その後「シルバーシート」の「マーク」と「名称」は私鉄やバスにも広まり、「シルバー=高齢者」が一般的になった、ということだったらしい。
スタッフが「用意できる色が別の色だったら?」と聞くと「オレンジだったらオレンジシート、その色の名前になっていただろう。結果的には良かった。」と言う答えが返ってきた。
それを聞いた岡村とカンニング竹山「…オレンジだったらオレンジ人材センター、ピンク人材センターなんてありえない、ピンクシートちょっと、ピンクの生地だったらえらいこっちゃね~」と盛り上がった。
なるほど、そういう事だったのか…。
また一つ利口になったな。
最後に、優先席の対象者に関しての記述があった。
優先席の対象者
お年寄りや体の不自由な方だけでなく、乳幼児をお連れの方、妊娠されている方、内部障がいのある方、などに拡大するため優先席・優先座席等に改称しました。
「チコちゃんに叱られる」第6回の他の質問…