「ひこうき雲と私 」「雨のち太陽」…
実はこれ、ビールの名前。キリンビールが4月から発売する「酒税法改正後」に販売予定のビールの名前。さて、この名前からどんな味を想像する?
4月からビールの定義が拡大する。
ビールメーカーは「麦芽比率の変更」と「副原料の拡大」により個性的で多彩なビールを販売できるようになる。それに合わせて、各社は新商品を発表した。
酒税法の違い
・これまでのビール
「麦芽比率67%以上、副原料は麦・米・とうもろこしなどに限定」
・4月1日から
「麦芽比率50%以上、副原料は従来のものに加えて果実・香辛料・ハーブなども使用可能」
・「発泡酒」だった商品が「ビール」として販売可能になる
要は、今までの「ビール」という名前を使う場合、原料はこれしか使ってはいけない、というしばりがあったのが、ゆるくなった、という訳だ。
ビール会社と酒税の関わり
1 ビール会社は「ビール」の税金が高いので、税金が安い「発泡酒」を作った。
2 発泡酒の売り上げが上がった。
3 すると国は、発泡酒の税金を上げた。
4 ビール会社は、税金の安い「新ジャンル」のビールを作った。
5 新ジャンルのビールも売れた。
5 すると、国はビールの定義を拡大して「ビール」を売りやすいようにする…
(個人的な意見だが、本当に国は税金を取れるとこから、取るのに抜け目がないと思う)
数年後には「酒税の一本化」が実現するらしい。ビールの税金が安くなり、発泡酒の税金は上がる…ビールが安くなり、発泡酒は高くなるという現象が起こる。だが、取り敢えず今は、ビール類の中では「ビール」の酒税は高いので、今のうちに、ビールの基準を緩くして、ビールの新商品が出て、売れれば、それに越したことはない、というところだろうな。
キリンビールの新商品
この酒税法の改正に伴い、キリンビールは副原料に果実などを使った新ビール3種類を出すらしい。
「グランドキリン」と「SPRING VALLEY BREWERY(スプリングバレーブルワリー)」
「グランドキリン」とは…
クラフトビール作りにこだわった「個性豊かでありながら飲みやすいビール」を目指しているブランド。
「ディップホップ製法」という、ひと手間かけたホップを発酵中に漬け込むという製法を使っている。
「SPRING VALLEY BREWERY」とは…
新次元クラフトビールのブランド。ブルワリー併設店舗、オンラインショップ「DRINX」でビールを提供している。
新商品
〇「グランドキリン ひこうき雲と私 レモン篇」
副原料=レモンピール
種類=LEMON BEER
値段=350ml缶 295円(税込み)
感想=レモンの香りが優しく広がる爽やか系ビール
販売=4/17より全国のコンビニで期間限定販売予定
〇「グランドキリン 雨のち太陽、ベルジャンの白」
副原料=オレンジピール、コリアンダーシード
種類=ベルジャンホワイトタイプのビール。
値段=350ml缶 295円(税込み)
感想=オレンジピールの華やかさと複雑な味わい
販売=6/5より全国で期間限定で販売予定
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〇「SOUR Citrus(サワーシトラス)」
「DRINX」東京・横浜京都のSVB(SPRING VALLEY BREWERY)各店舗で発売する。
(4/26より販売予定)
いずれにしても「さわやか」なイメージだが、食事中に飲むというよりはデザート酒(あるいは食前酒)感覚の飲み物になるのではないだろうか?
まずは飲んでみないと…。
なお他ビールメーカーの「酒税法改正後」に販売予定のビール情報は…
https://www.takumi-inv.com/sinteigi-beer