昨年10月の滋賀4区の衆院選の開票作業で、甲賀市の選挙管理委員会の幹部ら3人が、投票総数と開票数が合わなかったので、白票を使ってつじつま合わせをしていたことが発覚したという。
公平であるべき選挙。それを執り行う選管自ら不正をしていたとは…
市長にリークがあった?
今年2月、甲賀市の岩永市長に「衆議院選で未開封の投票箱が残ったのを知っているか」という情報が入ったらしい。
市長は、早速選挙管理委員長に連絡。委員長は、甲賀市選挙管理委員会の幹部ら3人(総務部長、総務部次長、総務課長)から事情を聴くとあっさり認めたらしい。
不正の内容
開票中、投票総数と開票済みの票数が(数百)合わなくなり、つじつまを合わせるため、選管職員が未使用の白票を混ぜ、無効票を水増しした。その後、投票用紙が見つかったが、発覚を恐れ焼却した。
通常、数百もの票の行方が分からなくなったら、県選管に報告や相談すべきなのだが、この選挙管理委員会の幹部ら3人は、相談の上、未使用の白票を混ぜて、無効票をふやしつじつま合わせをした、という。
その後、未開封の投票箱1箱が見つかったが、総務課長が持ち帰り、焼却したらしい。
さらに…
投開票の1ヶ月後、保管期限を過ぎた未使用の投票用紙の廃棄時、その枚数を県選管に報告することになっていたのだが、実際は数えず、配布数から投票数を差し引いた数を報告していたため、水増しは見逃されていた、らしい。
この行為は「公選法違反の疑い」がある。
3人は県警に出向いて説明、その後自宅待機。
役職は更迭となった。
選挙結果に影響は?
当時の衆院選は、新人3人が立候補した。
その結果、
・自民党候補…8万114票(初当選)
・希望の党候補…6万4617票
・共産党候補…2万2896票
市の選管によれば「選挙結果には影響はない」とのこと。
まとめ
彼らの不正は2つ
・未使用の白票を混ぜ、無効票を水増し
・投票用紙が見つかったが持ち帰り焼却
選挙時の選挙管理委員会の仕事は、票数を数えることはもちろん「選挙の不正を見逃さない」というのも大きな仕事の一つだろう。
その責任があるにもかかわらず自分たちから不正するとは、言語道断。
数が合わないから白票を増やして、無効票を増やす…選挙をなんだと思っているのだろう。
水増しした後に、箱が見つかった。彼らはそれもなかったことにするため持ち帰り焼却処分。局不正を隠すために、また不正を重ねた…何という事だ。
自分たちの責任逃れの為だろうが、なんと恥ずかしいことをするのだろう。こういう人たちが選挙管理をやっていると知った市民は、さぞかし残念だろうな…
今のところ自宅謹慎中らしいが、公選法違反の場合は、クビまではいかないのかな?
ちなみに…滋賀県では、6月には県知事選があるらしい。