大事なギターの修理を頼んだのに、突然店を閉められ、連絡も取れなかったら…かなりショックだろうな。
預けたギターが返ってこない、そんなトラブルが相次いでいた高円寺の楽器店の店長が逮捕されたらしい。
なんか、つい最近どこぞできいた着物屋みたいな話だ。あそこは、着物は売られてなかったが…こっちは、100万もするフェンダー製のベースギターが、なんと25万で質入れされていたそうだ。
記憶に新しい「はれのひ」事件。突然社長がいなくなり、一時は、店にあった振袖がメルカリに出されたんじゃないか、と噂されたが、なんとか無事?だった。大事なものを預かったという点では同じだが、こっちは、もうすでに質に入れられ、安いお金に変わっていた…
逮捕されたのは、高円寺の楽器店元店長
山本容疑者の逮捕理由は、2015年10月に修理の依頼で預かった「フェンダー社製のベースギター(100万円相当)」を25万で質入れし、横領した「業務上横領の疑い」だ。
このベース以外にも、この楽器店では、「預けたギターが戻らない」というトラブルが相次いでいたという。
そして、昨年9月、山本容疑者は、突然店を閉め行方不明になっていたらしい。
店の名は「楽器工房 BuddySoundWorks」
現在はシャッターが下りたままだ。
一応、ネット上には、店のHPや、ブログ、ツイッターも残っている。
HPには…
【修理業務に関してお知らせ及びお詫び】として、店長が療養のため休んでいること、納期が遅れ迷惑を掛けていてお詫びする、と書いてあった。ツイッターの更新は昨年の9月4日が最後のようだ。
この店は、ミュージシャンの中では、結構知れた店のようだ。ま、100万もするギターの修理を頼むくらいだから、信用もあったろうし、評判も悪くなかったのだろう、たぶん5年前までは。
ギター50本で700~800の利益
山本容疑者に関しては、ツイッターにも書いていたが「身体を壊し休んでいた」ことや「実家で療養している」という話の他、実は中古楽器屋さんで、山本容疑者に預けたはずの楽器が転売されている、という噂までながれていたらしい。
本人の話によれば「店の運営資金に困っていた」ことが質入れの理由らしい。
5年前からギター50本質入れして、700万~800万の利益を得たそうだ。
他にも20件以上の被害相談があり余罪を調べるとの事。
ところで、転売された楽器は、持ち主に戻るのだろうか?
まとめ
山本容疑者自身もギターを弾くようだ。HPには、弾いている写真もあった。修理もモチロンするのだから、ミュージシャンにとって楽器は命の次くらい大事なものということは百も承知なはず。
それを本人に断りもせず質屋に入れるなんて、とても考えられないことだ。
本当に、成人式の大切さを知っているはずの「はれのひ社長」が直前で姿を消し、新成人の気持ちを踏みにじったことぐらい、信じられないことだ。
プロであり、その道の専門家なのに、こんなことをやってしまったら、本当に誰を信じたらいいんだろう、と思ってしまう。