大阪で焼肉弁当を食べた54人が、
食中毒症状を訴えたらしい。
大阪健康局は、
便から「ウェルシュ菌」が
検出されたと発表した。
聞きなれない菌だが…
どんな症状が出るのだろう?
勤め先の行事で食べた弁当が…
12月10日、兵庫県の会社員や家族ら、約200人が参加した行事(大阪の競技場でスポーツ観戦)。
そこで、焼き肉弁当を食べた2歳から70歳までの54人が、午後4時頃から翌日の朝にかけて下痢や腹痛を発症したということらしい。
とあるニュース記事によれば、店長自ら関係機関に届け出たと、いう話だ。
○発症者の状況
発症者
男:43名(2歳~70歳)
女:11名 (6歳~58歳)=54名
※うち受診者 7名(入院者はいない)
これを受けて大阪健康局は、この弁当を製造した大阪市都島区の「焼肉市場 京橋店」に14日から4日間のの営業停止を命じた。
なお、発症者は快方に向かっているとのことだ。
「ウェルシュ菌」とは
ウエルシュ菌とは、あまり聞き慣れない名前だが…
ウエルシュ菌の特徴
・人や動物の腸管、土壌、下水等に生息
・酸素のないところで増殖する菌で芽胞を作る
・熱に強い
・腸に達したウエルシュ菌が毒素を作り、食中毒を起こす。
・患者数が多く、時々大規模発生することがある。
ウエルシュ菌の症状
・潜伏期間は6~18時間(平均10時間)
・下痢、腹痛。(嘔吐や発熱はまれ)
・発症後1~2日で快復
ウェルシュ菌の予防方法
・前日調理は避ける
・加熱調理したら早く食べる。
・残ったらすぐ冷蔵庫に保管。
※加熱しても芽胞は死滅しない
殆どの食中毒の原因は、動物からの雑菌や、土など身近なものから発生するので、まず、食物をよく洗うことも大事だ。
今回の「ウィルシュ菌」も例外ではない。ただ熱に強いので、加熱をしたから大丈夫、という代物ではないようだ。
この時期寒いから大丈夫、などとは決して思ってはいけない。家の中で、加湿器や暖房をかけている分、菌には程よい環境になっている、ということも忘れてはけない。