「なんで応援は337拍子なの?」
「337拍子」といえば、ほとんどの人は「応援するリズム」だと認識しているだろう。
では、確かに、なぜ、337拍子なんだろう?
今回は「337拍子」を考案した人物から始まり、あの応援する時の独特の型は相撲の「不知火型(しらぬいがた)」を取り入れたものという事までわかった。
お馴染みNHKの「チコちゃんに叱られる」。
今回のゲストは安田美沙子と北斗晶だ。
好例のチコちゃん流ゲストの呼び方は…安田美沙子は「京都のはんなりはん」、北斗晶は「プロレスラー」(プロレスのデンジャラスクィーン)だった。
なんで応援は「337拍子」なの?
この中(岡村とゲスト)で「埼玉出身なのにカープ女子は誰?」と聞かれ、出てきたのは「プロレスラー」と呼ばれた北斗晶。広島で番組をやっている時にカープを応援していたらしい。
「なんで応援は337拍子なの?」と聞かれ、北斗の答えは「のりやすいんだよ!」だった。が、やっぱり「ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と言われる。
「じゃ、なんで337拍子だとのりやすいの?」と聞かれ「心臓の音がね、ドクドクドク…」というと「それ不整脈!」と岡村に突っ込まれる。
○チコちゃんの答え
⇒明治大学の天才がひらめいたから
337拍子の始まり
日本民族音楽界会長によれば…
337拍子の応援はいつから始まったのか?という問いに対し「そんな昔じゃない、明治大学が始めたと聞いている」と答えた。
「明治大学」応援団員によれば…
…という事で番組スタッフは「明治大学の応援団」に聞きに行った。
明治大学応援団は大正10年に創設された。
337拍子は
・初代応援団長「相馬 基」さんが考案した。
・早稲田大学との大学対抗試合で彼が思い付いた。
そこで、現在の応援団に当時の応援を再現してもらった。
それは「勝った方がいい」という掛け声と手拍子を何度も繰り返すという応援で、ラップのような感じだ。
「掛け声」が、「掛け声+手拍子」になり、最後には(337拍子の)「手拍子だけ」になったという。
戦後、人気の東京6大学野球でこれが披露され、日本中に広まり応援の定番となった。
337拍子は、多くの応援曲で聞くことが出来る。例えば、Xジャパンの「紅」やピンクレディの「サウスポー」は、337拍子のリズムで演奏できる、とのこと。(これらは、高校野球の応援時に演奏されているのをよく聞く)
実際、その演奏を聞いてみると、確かに違和感はなかった。
なぜ「勝った方がいい」に337拍子のリズムをつけたのか?
337拍子について明治応援団の監督は「なんとなく相馬さんが、一番調子がいいな、と思ったから付けたのではないか」という。団員は「相馬さんが天才だったから」と答えた。
前出の日本民族音楽界会長は
・これは、本当は448拍子である
・3の次に間、3の次に間、7の次に間がある
・日本人的なリズム
だという。
では「間」がなぜ日本人のリズムなのか?
日本は、田植えや稲刈りなどの共同作業が多い。
⇒皆でタイミングを合わせるために「間」が必要だった。
そこで、スタッフは明治応援団に「間を入れて稲刈りの真似」をしてもらった。
(確かに揃っていて見ている方も気持ちがいい。)
やってみた彼らの感想は
・気持ちよかった
・タイミングが合わせやすかった
だった。
さらに会長が言うには「タンタンタンの次のタン。次のエネルギーに行くためにはどうしても1拍子が必要。そうすれば次のエネルギーが出る」との事。
一体感+間=エネルギーを生む
ヒット曲の法則?
そして、これはヒット曲にも多く使われていると言う。
例えば
【モーニング娘の『恋愛レボリューション』】
♪超超超 いい感じ 超超超超いい感じ♪
【TRFの『EZ DO DANCE』】
♪EZ DO DANCE EZ DO DANCE 踊る君を見ている♪
元NHK交響曲楽団の首席奏者によれば、ベートーベン「運命」もこのリズムで演奏できると言い、芸術大生が演奏してくれた。徐々に音が合っていき「明るい『運命』」になった。
会長は「(337拍子は)日本の国宝ですよ」と大絶賛だった。
これを聞いた岡村は「337拍子に合わなければヒット曲は生まれない、ヒットの法則!…相馬ミュージック!」と最後はまとめた。※あくまでも岡村の見解
会長が「チコちゃんのカラオケの十八番(おはこ)はなに?」と聞くと、チコちゃんは「『オジャパメン』かな?」といい、歌って踊った。
追加情報として…
型は相撲から
実は「相馬 基」は、相撲部も兼任していたそうだ。
そして、相撲の不知火型の動きを取り入れて応援したと言う。
※起源については諸説ある
※NHK第10回「チコちゃんに叱られる」参照・参考
まとめ
確かに、白鵬の土俵入り(不知火型)は両手を広げ腕を上げていく…
似ていると言えば確かに似ている気がする。
これは、なるほど、と思った。
チコちゃんのおかげで、一つまた知識が増えた。